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フリーランスになる準備、何から始める? 失業保険・開業届・税金・社会保険を順番に整理した【完全ガイド】
フリーランス2026-06-23📖 約15分で読めます

フリーランスになる準備、何から始める? 失業保険・開業届・税金・社会保険を順番に整理した【完全ガイド】

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ごまもち
🐾 ごまもち
フリーランスになると、ぜいきんって かいしゃいんとちがうの?🐾
あずき
あずき
ぜんぜん違うよ。会社員のときに会社がぜんぶやってくれていたことを、フリーランスは自分でやる。今日はそれを順番にぜんぶ並べてみるね。
ごまもち
🐾 ごまもち
むずかしそう…🐾
あずき
あずき
大丈夫。3年やってきたわたしが、つまずいたところも込みで、なるべくやさしく書くから。

会社員からフリーランスになって、いちばん戸惑うのが税金と社会保険だと思う。会社員のときは、所得税も住民税も健康保険も年金も、ぜんぶ会社が給料から天引きして払ってくれていた。だから自分が毎月いくら払っているのか、ちゃんと知らなかった。

フリーランスになると、それを全部自分でやる。わたしは2023年に会社を辞めて、今が3年目。最初の1年は「次に何をすればいいんだっけ」と何度も調べながら進めた。この記事は、そのときの自分に向けて書くつもりで、退職前にやることから、税金・社会保険・お金の管理まで、準備の順番に沿って一本にまとめたものだ。

各章のおわりに「もっと詳しく」のリンクを置いておくので、気になるところは個別記事に飛んでほしい。まずは全体像から。

🧾 会社員→フリーランスで「自分でやること」になるもの
① 退職前の準備失業保険をどうするか決める。会社から書類を受け取る
② 開業の手続き開業届・青色申告の申請、会計ソフトの準備
③ 社会保険国民健康保険・国民年金・住民税を全額自己負担で
④ 確定申告1年分の所得と税金を、自分で計算して申告
⑤ インボイス登録するか、消費税とどう付き合うか
⑥ 働けないときの備え雇用保険がない前提で、自分で守りをつくる
⑦ お金の管理口座・クレカ・固定費を、仕事用に整える

この①〜⑦を、順番に見ていく。


1. 退職前に決めること(失業保険)

会社を辞めてフリーランスになるとき、いちばん最初に考えてほしいのが失業保険だ。これは開業届を出す前の話で、順番をまちがえると受け取れなくなることがある。

退職したら、まず決めるのは「どう走り出すか」。大きく2つある。

🚶 退職後の走り出し方、2パターン
ゆっくり型失業保険をもらいながら、落ち着いて開業の準備をする(開業届は急がない)
全力型すぐに開業届を出して、とにかく稼ぎはじめる

わたしはゆっくり型だった。2023年3月に退職して、約半年・総額約70万円の失業保険を受け取りながら、その間に準備を進めた。毎月まとまったお金が入ってくる安心感は大きくて、落ち着いてスタートを切れた。

ポイントは開業届を出すタイミング。失業保険は「働ける・働きたいのに仕事がない」状態の人がもらえる制度なので、先に開業届を出してしまうと「もう事業を始めた」とみなされて、受け取れなくなることがある。だから、失業保険をもらいながら準備したいなら開業届は急がない。逆に、最初から全力で稼ぐつもりなら、使わずに早く開業すればいい。どちらが正解ということはなくて、貯金や仕事の見通しで決める。いずれにしても、辞める前にハローワークで段取りを確認しておくのが大事だ。

そしてもうひとつ、退職のタイミングで会社から受け取る書類も忘れずに。失業保険の手続きには、退職後に会社から届く離職票が必要で、これがないとハローワークで手続きを始められない。届くまで2週間ほどかかることもあるので、退職前に「いつ送ってもらえるか」を確認しておくと安心だ。国保の切り替えや確定申告で使う書類も、このタイミングでまとめて受け取っておくと、あとがぐっとラクになる。

📄 退職時に会社から受け取っておく書類
離職票(-1・-2)失業保険の手続きに必須。退職後に郵送で届くことが多い
雇用保険被保険者証失業保険や次の手続きで使う。会社が預かっている場合は返してもらう
源泉徴収票退職した年の確定申告(第4章)で必要になる
健康保険資格喪失証明書国民健康保険への切り替え(第3章)に必要

退職後に「あの書類が足りない」と会社の総務に連絡するのは、地味に気まずい。だから在職中にできるだけ確認しておくのがおすすめだ。

もっと詳しく → 失業保険を半年・約70万円受給した話


2. 開業届と会計ソフト

失業保険の方針が決まって、いよいよ事業を始めるタイミングになったら、税務署への届け出をする。出すのは2枚。開業届と、青色申告承認申請書。どちらも無料で、freeeなどのソフトを使えば質問に答えるだけで作れる。

大事なのが青色申告承認申請のほう。これを出しておかないと、確定申告のときに最大65万円の特別控除が使えない。提出には期限があって、原則は開業から2ヶ月以内(その年の1月15日以前に開業した場合は3月15日まで)。ここを逃すと初年度は白色申告になってしまうので、開業届とセットで早めに出しておくのがいい。

そしてもう一つの準備が、会計ソフト。フリーランスは日々のお金の出入りを自分で記録する必要があって、これを手作業でやると確定申告で詰む。わたしは1年目からfreeeを使っていて、3年たった今も乗り換えていない。銀行口座とクレジットカードを連携しておけば、取引が自動で取り込まれて、勘定科目もだんだん自動で推測してくれる。マネーフォワードとも比べたけれど、結局そのまま使い続けている。

もっと詳しく → freeeを3年使い続けている理由フリーランスのお金管理


3. 国民健康保険・国民年金・住民税

ここがいちばん「会社員と違う」と実感するところ。会社員のときは健康保険も厚生年金も労使折半といって、半分を会社が払ってくれていた。フリーランスは、それが全額自己負担になる。

わたしの実際の数字はこんな感じだ。

🏥 わたしの社会保険(フリーランス3年目)
項目金額
国民健康保険(課税所得400万円ベース)年 約35万円
国民年金(所得に関係なく定額)月 約1万7千円
住民税前年所得に応じて
3つ合わせて月 約8万円

国民年金は、会社員時代の厚生年金と違って所得に関係なく定額。そのぶん、将来もらえる年金も少なくなる。わたしの見込み額は、会社員時代の厚生年金も合わせて月およそ9万円(65歳受給開始の想定)。これだけでは暮らせないので、配当金で段階的に補う計画を別に立てている。

そして、この社会保険料を抑えるカギは「課税所得を適正に下げること」だ。国保も住民税も、前年の課税所得をもとに決まるから、青色申告の65万円控除に加えて、家事按分経費の積み上げで所得を下げると、翌年の負担が軽くなる。

家事按分というのは、自宅で仕事をするフリーランスが、家賃や光熱費のようにプライベートと仕事で共用しているものを、仕事で使っている割合だけ経費にすること。わたしの場合だと、こんなものが対象になる。

🏠 自宅フリーランスが家事按分・経費にできるものの例
家賃・光熱費自宅兼オフィスとして、仕事で使う割合を按分
ネット・スマホ代仕事で使う割合を按分
交通費打ち合わせ・取材・撮影などの移動
書籍・教材仕事や勉強のためのインプット
仕事用サブスクソフト・素材・情報サービスなど
コミュニティ会費仕事の学びにつながるオンライン会費・勉強会

家賃・光熱費・通信費・交通費は「仕事で使う割合」だけを按分し、仕事専用の書籍やサブスク、コミュニティ会費は基本まるごと経費にできる。

おもしろいのは、業種が変わると経費になるものもガラッと変わること。「え、それも経費になるの?」というものが、仕事の中身しだいで認められたりする。

💡 業種が変わると、経費になるものも変わる(一例)
美容系・モデルコスメ・サロン代。自分の容姿が商品で、発信や仕事のための投資になるため
YouTuber・配信者ゲームや企画にかかる費用。動画のコンテンツそのものになるため
フードライターレストランの飲食代・食材費。記事やレシピ開発の取材として
漫画家・絵師映画・旅行・美術館。作品の資料集め(取材)として
エンジニア高性能チェアやガジェット。作業効率・生産性を上げるため
トレーナープロテイン・サプリ。自分の体で効果を試し、指導に生かすため

ただし大前提は、その支出が事業に直接必要で、人にちゃんと説明できること。プライベートとの線引きがあいまいなものは仕事ぶんだけ按分する、迷ったら税理士に相談する。やましくない範囲でやれば、経費はフリーランスの正当な武器になる。

逆に、株の配当を確定申告に含めると課税所得が増えて、国保が上がってしまうこともある。ここは知らないと損をするポイントだ。

もっと詳しく → フリーランスの社会保険・月8万円の現実国民健康保険を安くする方法年金月9万円のリアルと配当で備える計画配当を申告すると国保が上がる話

ごまもち
🐾 ごまもち
いえで つかってるものも、けいひに できるんだね🐾
あずき
あずき
そう、家事按分っていってね。家賃も光熱費も、仕事で使っている割合だけ経費にできるんだよ。大事なのは「仕事に必要だってちゃんと説明できるか」。そこさえ押さえれば、知ってるだけで税金も国保も変わってくるの。

4. 確定申告と青色申告(65万円控除)

確定申告は、1月1日から12月31日までの1年間の所得と税金を計算して、翌年の2月16日〜3月15日のあいだに申告・納税する手続き。会社員のときは年末調整で会社がやってくれていたけれど、フリーランスは自分でやる。

申告には青色と白色の2種類があって、フリーランスなら青色申告一択だと思っている。手続きは少し複雑だけれど、最大65万円の特別控除が受けられるからだ(複式簿記+e-Taxでの電子申告が条件)。この65万円ぶん所得が下がるので、所得税・住民税・国保がまとめて軽くなる。やらない理由がない。

「複式簿記なんてできない」と最初は身構えていたけれど、freeeで日々の取引を連携しておけば、申告作業そのものは1時間ほどで終わる。わたしも1年目はかなり不安だったのに、やってみたら予想よりずっと簡単だった。

もっと詳しく → freeeで青色申告した流れフリーランス1年目の壁


5. インボイス制度(登録する?しない?)

フリーランスを悩ませているのがインボイス制度。ざっくり言うと、取引先に「消費税のぶんをちゃんと処理できる事業者ですよ」と示すために、登録番号を取るかどうかの話だ。登録すると、これまで免税だった人も消費税を納めることになる。

負担を和らげる「2割特例」(受け取った消費税の2割だけ納めればいい制度)は、当初の予定どおり2026年9月末で終了する。ただし、令和8年度(2026年度)の税制改正大綱で、「3割特例」として個人事業者限定で2028年度まで延長されることが決まった。納税額は2割から3割になるので、ざっくり1.5倍に増えるイメージ。わたしの場合は、簡易課税への切り替えは2029年からでよくなった、という整理をしている。

正直に書くと、わたしは登録しているけれど「登録してよかった」と断言はできない立場だ。取引先が課税事業者中心なら登録したほうがスムーズなことが多いし、相手や仕事の中身によって最適解は変わる。ここは自分の取引先を見て決めるしかない。

もっと詳しく → 2割特例終了→3割特例が2028年度まで延長インボイス3年目のリアル


6. 働けないときの備え(保険より貯金)

フリーランスには雇用保険がない。会社員のように、働けなくなったときに自動でお金が出る仕組みがない(会社を辞めるときの失業保険については第1章のとおり)。だから、その備えは自分でつくることになる。

わたしは、働けないリスクを貯金で備える方針にしている。民間の医療保険や就業不能保険には入らず、生活防衛資金300万円とサイドFIRE資産でカバーする。「貯金で備えられないリスクだけ保険に入る」。これがわたしの基準だ。収入が不安定なフリーランスにとっては、手元のキャッシュがいちばんの安心になる。

もっと詳しく → 3ヶ月働けなくなったら。保険より貯金で備える理由生活防衛資金は300万円


7. お金の管理(口座・クレカ・固定費)

最後は、毎日のお金まわりの土台づくり。税金や社会保険を自分で回していくには、お金の流れがひと目で見える状態にしておくのがいちばんラクだ。

わたしは銀行口座は住信SBIネット銀行ひとつ、クレジットカードはJALカード1枚に絞っている。仕事もプライベートも同じカードにまとめて、freeeに連携。口座やカードが増えるほど管理が複雑になって、確定申告のときに泣くことになるので、最初からシンプルにしている。

そして固定費の最適化。わたしの暮らしの固定費は月およそ9.2万円で、携帯は格安SIMの1,390円まで下げる一方、仕事に効くツールには迷わず払う。「下げる」のが目的ではなくて、価値があるものに最適にお金を使う。仕事の固定費はそのうえ経費にもできるので、ここはしっかり計上する。

もっと詳しく → フリーランスのお金管理住信SBIネット銀行を8年使ってわかったことJALカードを使い続けるフリーランスの話フリーランスの固定費・削ったもの残したもの

ごまもち
🐾 ごまもち
じぶんでやることが、いっぱいあるんだね🐾
あずき
あずき
最初だけね。仕組みを一度つくっちゃえば、あとは毎年おなじ流れだから大丈夫だよ。

よくある質問(FAQ)

Q1. 開業届や青色申告の申請を出さないとどうなる?

確定申告自体はできるけれど、青色申告承認申請を出していないと白色申告扱いになり、65万円控除が使えない。そのぶん税金も国保も高くなりがちだ。期限(原則、開業から2ヶ月以内)があるので、開業届とセットで早めに出しておくのがいい。

Q2. 青色と白色、どっちがいい?

フリーランスなら青色申告。65万円控除が大きいし、freeeを使えば複式簿記のハードルはかなり下がる。「手続きが面倒そうだから白色」で済ませると、毎年けっこうな額を損し続けることになる。

Q3. 国保が高すぎる。安くできる?

裏技を探すより、課税所得を適正に下げるのが王道。青色申告の65万円控除+家事按分+経費の積み上げで所得が下がれば、翌年の国保も下がる。あと、株の配当を確定申告に含めると国保が上がることがあるので、申告の仕方にも注意したい。

Q4. インボイスは登録すべき?

取引先しだい。相手が課税事業者中心のBtoBなら登録したほうがスムーズなことが多い。一般消費者向けの仕事が中心なら、登録しない選択もある。当面は3割特例で負担が抑えられるので、あわてず自分の取引先を見て決めればいい。

Q5. 会社を辞める前にやっておくことは?

失業保険の段取り(開業届のタイミング)の確認、クレジットカードや賃貸の審査は在職中に済ませておくこと(フリーランスになると審査が通りにくくなる)、そして生活防衛資金を確保しておくこと。この3つは辞めてからでは取り返しがつきにくい。


まとめ

フリーランスの税金と社会保険は、項目が多くて最初は身構える。でも、やることは毎年ほぼ同じで、一度仕組みをつくってしまえば回り続ける。会社員のときに見えていなかった「自分が払っているお金」が全部見えるようになるのは、お金と向き合ううえでむしろいいことだと思っている。

🐾 この記事のまとめ
  • 退職前に、失業保険をどうするか決める。もらいながら準備するなら開業届は急がない(わたしは約半年・70万円もらいながら準備した)。離職票など会社の書類も受け取っておく
  • 開業したら、開業届と青色申告承認申請を早めに(原則2ヶ月以内)。会計ソフトはfreeeで日々連携しておく
  • 社会保険は全額自己負担。国保・国民年金・住民税で月約8万円。課税所得を下げると翌年の負担が軽くなる
  • 確定申告は青色一択。65万円控除で税金・国保がまとめて軽くなる。freee連携なら作業は1時間ほど
  • インボイスは2割特例が2026年9月末で終了→3割特例で2028年度まで延長。登録是非は取引先しだい
  • フリーランスに雇用保険はない。働けないときは保険より貯金。生活防衛資金300万円で守る
  • 口座1つ・カード1枚・固定費の最適化で、お金の流れをシンプルに保つ
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フリーランスの税金まわりは、日々の経理さえ整えておけば確定申告で慌てません。freeeはネット銀行・クレジットカードと連携して取引を自動取込。開業届の作成から65万円控除のe-Tax提出まで画面に沿って進められます。わたしも1年目から3年使い続けている定番ソフトです。

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TAGS#フリーランス#税金・社会保険#確定申告
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