フリーランスの固定費、月いくら? 削ったもの・残したもの【サイドFIREのリアル】
固定費は、毎月なにもしなくても出ていくお金だ。家賃、通信費、光熱費、サブスク、保険。だからこそ、一度ちゃんと見直せば、あとは我慢しなくてもずっと効き続ける。これは携帯を4社乗り換えた話でも書いた、わたしがいちばん大事にしている考え方だ。
今日は、その固定費を全部並べてみる。サイドFIRE中のフリーランスが、毎月なにに、いくら払っているのか。削ったもの、そして迷わず残したもの。考え方ごと正直に書いてみる。
わたしの「暮らしの固定費」ぜんぶ
まず、暮らしにかかる固定費から。
暮らしの固定費は、月およそ9.2万円。このうち7.6万円が家賃なので、家賃以外は合計でも1.6万円ほどしかない。ごまもちのごはんや医療費は別で見ていて、そこはごまもちの年間費用の記事に書いた。食費などの変動費を含めた全体は、東京・月15万円の生活費のほうにまとめてある。
ここからは、この固定費の中で「削ったもの」と「残したもの」を分けて書いていく。
削ったもの
携帯は、月1,390円まで
いちばん大きく削れたのが携帯代。大手キャリアで月1万円払っていたところから、今は日本通信SIMの月1,390円。同じように使っていて、月8,000円以上下がった。乗り換えの遍歴と注意点は携帯を4社乗り換えた話に詳しく書いたので、ここでは省く。固定費を見直すなら、いちばん取りかかりやすい一歩だと思う。
保険は、火災保険の500円だけ
保険は、賃貸契約のときに入った火災保険の月500円だけ。民間の医療保険も、就業不能保険も、生命保険も入っていない。
独身で扶養家族はいないし、車も持っていない。だから死亡保険も自動車保険もいらない。医療や働けなくなったときの備えは、保険ではなく貯金とサイドFIRE資産でカバーする、と決めている。この判断の理由はフリーランスが3ヶ月働けなくなったらにぜんぶ書いた。「貯金で備えられないリスクだけ保険に入る」。これがわたしの基準だ。
テレビを持たない(NHKもゼロ)
そもそもテレビを持っていない。だからNHKの受信料も払っていない。動画はNetflixやアマプラで十分だし、ニュースもネットで足りる。なくて困ったことは一度もない。
家のネット回線は、家賃に込み
自宅のネット回線は、家賃に含まれている物件を選んでいる。だから通信費として別に払っているのは、携帯の1,390円だけ。これも地味だけど効いている。
残したもの。価値を感じるものには迷わず払う
固定費を削る、と書くと「とにかく我慢して切り詰める」イメージかもしれないけれど、わたしはそうは考えていない。使っていないものは切る。でも、価値を感じるものには迷わず払う。 これが基本のスタンスだ。
たとえば携帯は1,390円まで下げたけれど、Netflixの1,590円は一度も解約を考えたことがない。じつはNetflixには広告つきで月800円のプランもあるけれど、わたしは快適さを最優先して、広告なしの1,590円のほうを選んでいる。
理由はもうひとつあって、Netflixのような動画サブスクは、わたしにとって仕事のインプットの場でもある。話題のドラマや映画で、いま流行りの演出や映像表現をチェックする。映像プロデューサーとして、アンテナを張っておく場所になっているのだ。楽しみながら、情報収集も兼ねている。だから、ここは迷わず払う。
もうひとつ、迷わず残しているのがJALカードの年会費だ。年17,600円、月にすると約1,470円。固定費としては高めに見えるけれど、わたしにとってはむしろ「元の取れる固定費」になっている。普段の支払いをこの1枚に集約しておくと、貯まったマイルが十勝の実家へ帰省する特典航空券に化けて、年会費くらいはあっさりペイしてしまうからだ。払う金額より、返ってくる価値のほうがずっと大きい。このあたりの計算はJALカードを使い続けるフリーランスの話にくわしく書いた。
金額の大小ではなくて、自分がそこにちゃんと価値を感じているか。それが判断基準になっている。
逆に、なんとなく入ったまま使っていないサブスクがあれば、そこは迷わず切る。固定費の見直しって、結局この「価値の棚卸し」なんだと思う。
仕事の固定費は、「経費」であり「投資」
ここまでが暮らしの固定費。フリーランスにはもうひとつ、仕事の固定費がある。わたしの場合はこんな感じだ。
考え方の根っこは、暮らしの固定費と変わらない。価値があるものには迷わず払い、いらないものはやめる。そのうえで、仕事の固定費には「経費にできる」という、暮らしにはない強みがある。
たとえばAIツールは、月にすると安くない。でも第2回で書いたとおり、これのおかげで企画や台本にかかる時間が激減して、空いた時間でブログや別の仕事ができている。払う以上に返ってきている実感があるから、ここはケチらない。
それに、AIは固定費を増やすだけじゃなく、減らしてもくれる。じつはこのブログ、少し前までレンタルサーバー(ConoHa)を借りて動かしていた。それを、Claudeと作り直して無料で使えるCloudflareに移したら、サーバー代がまるごと浮いた。だから来年の春で、ConoHaは解約する予定だ。AIに月いくらか払うことで、別の固定費がゼロになる。そんな循環も、少しずつ起き始めている。
そして、この「経費にできる」がお金の面でもちゃんと効いてくる。経費が増えれば課税所得が下がって、税金や国民健康保険料も少し軽くなるからだ(このあたりは国保を安くする方法に書いた)。結局、暮らしも仕事も「固定費を下げる」こと自体が目的じゃない。大事なのは、自分が本当にそのサービスに価値を感じているかどうかだ。価値を感じているなら使うし、いらないなら削る。一度シンプルに考えて、仕分けしてみることをおすすめしたい。
まとめ:固定費は「価値で選ぶ」、浮いた分は投資へ
固定費の見直しは、我慢の節約じゃない。使っていないものを切って、価値を感じるものを残す。 その棚卸しを一度やるだけで、あとはずっと効き続ける。
そして、削って浮いたお金は、ただ消えるわけじゃない。わたしはそのぶんを貯蓄やNISAにまわしてきた。固定費を下げて、浮いた分を投資に回す。これが、サイドFIREに向けたいちばん地味で、いちばん確実な一歩だと思っている。
- 暮らしの固定費は月約9.2万円。うち7.6万円が家賃で、家賃以外は1.6万円ほど
- 削ったもの:携帯は日本通信SIMで月1,390円/保険は火災保険の500円だけ(医療・就業不能・生命は貯金で備える)/テレビを持たずNHKもゼロ/ネット回線は家賃込み
- 残したもの:Netflix・Amazonプライム・JALカード(年会費は払うがマイルで元が取れる)など、価値を感じるものには迷わず払う。金額より「価値を感じているか」で決める
- 仕事の固定費(AIツール・サーバー・コミュニティなど)も考え方は同じ。価値あるものに投資して、こちらは「経費にできる」のが暮らしとの違い
- 固定費の見直しは我慢の節約ではなく「価値の棚卸し」。浮いた分をNISAにまわすのが、サイドFIREへの地味で確実な一歩
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