ごまもちの年間コスト全公開——3年で約150万円、それでも安いと思える理由
ごまもちと暮らしてもうすぐ3年。ボストンテリアの男の子、小さくてぽっちゃり。人懐っこくて誰のことも疑わない、ちょっとおバカでとにかくかわいいやつだ。
ペットを飼うことを考えている人にとって、いちばん気になるのはお金の話だと思う。前に ごまもちの健康管理——毎月かかる費用と、病院との付き合い方 で月額の費用は書いた。今回はそれを 年間ベース・累計ベース・将来見込み まで広げて、全部公開する。
数字だけ見ると意外と多いかもしれない。でも書き終わったいま、わたしの正直な感想は 「思ったよりかからない、でも歳をとってからは別」 というものだ。最後に書く。
1. まずは月額のおさらい(再掲)
健康記事に書いた月額のコスト表をもう一度貼っておく。
ボストンテリアは短毛なのでトリミング自体は控えめだけど、シャンプーと爪切り・耳掃除はプロにお願いしている。ここまでがいわゆる 「固定費」 で、12ヶ月で 約16万円。
2. 年額に乗ってくる「固定費じゃない」コスト
月額に含まれていない、年に何回か発生するコストがある。これを足すと年間像がはっきりする。
ペットホテルは、わたしが地方出張で泊まりがけになるときに使っている。ボストンテリアの小型犬料金で1泊4,000〜5,000円くらい。年に8〜10泊として4万円が目安だ。日帰りで戻れる撮影が多いとはいえ、宮古島や離島の案件だとどうしても泊まりになる。
シャンプー用品や服、おもちゃ、誕生日グッズ——このあたりは正直、かわいさに負けて買っている部分が大きい。「楽しい浪費」 として割り切っている。
防災グッズは、地震や災害時にごまもちと一緒に避難できる準備として揃えた。普段は使わないけれど、用意があるだけで気持ちが落ち着く。
3. 通院費は「ごまもち予算の余り」で積立
突発的な通院費は固定費にも年額表にも入れていない。代わりに ごまもち専用の貯金口座に積立 している。
仕組みはシンプルで、毎月の生活費の記事 で書いた通り、ごまもちの月予算は 上限2万円 と決めてある。固定費の13,500円との差額が 約6,500円。このうち 月5,000円程度をごまもち貯金へ 自動で寄せている。新しいおもちゃを買った月など、予算ぎりぎりまで使った月は積立額が減る。「余ったら貯める」のゆるい運用 だ。
この積立は健康なら使わないし、ちょっとした体調不良で病院に行ったときに取り崩す。今のところごまもちは健康そのものなので、ほぼ手付かずで残っている。年間で6万円前後のバッファになっている計算だ。
それでも足りない大きな出費があれば、最後は生活防衛資金300万円から取り崩す想定。これは 生活防衛資金300万円のリアル で書いた通り、ごまもちに何かあったときお金の心配をせず最善の治療を選べる状態 を作るために置いている。
4. 年間トータル
月額・年額・通院積立を合計するとこうなる。
ざっくり 年30〜35万円。月にならすと 約28,000円。
健康記事では「年25〜30万円」と書いたけれど、ホテル代や雑費まで含めるとこれくらいになる。決して安くはないけれど、生活が破綻するような金額でもない。それが正直な感覚だ。
5. お迎え時の初期費用
3年前にごまもちを迎えたときの初期費用も書いておく。生体価格は友人ブリーダーから譲ってもらった経緯もあって伏せるけれど、それ以外はだいたい平均的なラインだ。
これに生体価格が乗る。ペットショップで購入する場合、ボストンテリアは大体30〜50万円が相場のようだ。友人ブリーダーから譲り受ける場合や保護犬を迎える場合はまた別の話になる。
サークルは2×1mサイズで結構しっかりしたものを買った。3年経ったいまも現役で使っている。
6. 3年累計スナップショット
ここまでの数字を合算すると、お迎えからのおよそ3年分の 累計スナップショット が出せる。
生体価格を仮に40万円(平均的なペットショップ価格)として加えると、3年で約150万円。15年生きるとして単純計算すれば、生涯コストは 500万〜700万円 のレンジに入りそうだ。後半の高齢期に医療費が膨らむことも考えると、生涯で700万〜1,000万円見積もっておくのが現実的 だと思っている。
数字だけ並べると重く感じるかもしれない。でも月にならせば3万円弱、というレベルだ。
ここからは少し厳しい話を書く。この月3万円弱を捻出するのが難しいなら、ペットを飼うことは一度諦めてほしいと思っている。いくら愛があっても、お金がないとどうにもならないことがある。フードを切り替えたい、病院に連れていきたい——そのときに「お金が足りない」となるのが、いちばん苦しい。
ペットを迎えるというのは、その子を 幸せに、健康に育てきる責任を引き受ける ということだと思う。月3万円弱はその最低ラインだと、わたしは思っている。
7. これからのコスト想定——歳をとると別世界
ここまでは「健康な3歳のボストンテリア」のコストの話だ。問題はここから先。
犬も歳をとると、人間と同じで病気がちになる。ボストンテリアは短頭種で気道や皮膚のトラブルも起きやすい犬種と言われている。シニア期(7歳以降)に入ると、こんな出費が現実的になってくる。
- 関節サプリ・療法食:月+3,000〜5,000円
- 慢性疾患の通院・投薬:月+5,000〜20,000円
- 手術が必要になった場合:1回20万〜80万円
- 介護期(歩けない・寝たきり):オムツ・介護用品で月+10,000円〜
- 終末期の入院・看取り:数十万円
これらが全部一気に来るわけじゃないけれど、年間ランニングが今の倍(60〜70万円)になる時期がいつか来る。その前提で備えている。
だからこそ、ペット保険には入らず 貯蓄派で生活防衛資金300万円を維持 している。保険料を払う代わりに、自分でいざという時の現金を持っておく考え方だ。これは正解・不正解の話ではなくて、わたしの性格に合っている方を選んだだけ。保険派の人を否定する気はまったくない。
8. それでも「楽しい浪費」は止めないでおく
ここまで真面目にコストの話をしてきたけれど、最後にひとつ正直に書いておきたい。
わたしは、ごまもちに対する出費を「節約対象」にはしないと決めている。
おやつをかわいい顔でねだられたら、ついあげちゃう。新作の犬服を見つけたら、つい買っちゃう。誕生日には記念フォトを撮りに行くし、季節のグッズもつい揃えてしまう。
これは、いわゆる 「楽しい浪費」 だ。家計管理の本にはたぶん載ってない費目だけど、わたしの人生にとっては必要経費だと思っている。
りんごを食べるときの音、散歩しているときの背中の動き、首をかいてあげると後ろ足を一緒に動かしちゃうところ、いびきの音、唇のたるみを引っ張れるところ——こういうものに月3万円弱で出会えているなら、コスパはむしろ最強だと思っている。
まとめ
最後にこの記事のポイントをまとめておく。
- 月額固定費は 約13,500円(フード・おやつ・トリミング・予防)
- 年に数回の費用(ワクチン・健診・ホテル・雑費)を加えると 年間約33万円
- 通院費は 月5,000円を別口で積立、足りなければ生活防衛資金から取り崩す
- 初期費用は生体価格を除いて 約10万円
- お迎えからの3年累計は 約114万円(生体価格除く)
- 生涯コストは 700万〜1,000万円 を想定。シニア期の医療費が一番のリスク
- ペット保険には入らず、現金で備える方針(これは性格次第)
- 「楽しい浪費」は節約対象にしない。それも含めての家族コスト
ペットを迎えるか迷っている人へ。月3万円弱の固定費と、いつか来る医療費の山に備える覚悟——この2つがクリアできるなら、たぶん大丈夫だと思う。少なくともわたしは、ごまもちを迎えてから一度も後悔したことがない。




