#日本株
25 件の記事
- 2026.08.27持ち株が「売却される」というニュースは、どう読めばいいのか。答えは、中古車売り場にあった持っているヤマハ発動機の株を、親元のヤマハが1,400万株(約273億円)売る、と発表されました。「売却」という見出しに一瞬ドキッとして、気づきました。わたしは、何が売られるのかを分かっていない。発表の夜に順番に調べていくと、売られるのは会社ではなく、いわば「中古の株」でした。中古車が何台売られても、メーカーの工場は何も変わらない。動くとしたら、株価だけ。翌日、実際にどれだけ動いたかの答え合わせまで、順番に書きます。
- 2026.08.26東京海上が15分割と、初めての優待を発表した。わたしに届くのは、早くて2030年だった保有している東京海上ホールディングスが、株式の15分割と、初めての株主優待を発表しました。最低投資額は約74万円から約5万円へ。わたしの20株は300株になります。ただ、わたしは優待を目的にしない派です。しかも条件の「100株以上を3年」を原典どおりに読むと、わたしの3年の時計は分割後のゼロから。初めて優待が届くのは早くて2030年でした。分割で変わること・変わらないこと、会社がいま優待を作った理由まで、順番に見ていきます。
- 2026.08.25持ち株の武田薬品に、国内初の承認ニュース。でも株価は0.3%しか動かなかった保有している武田薬品のナルコレプシー治療薬が国内で承認されました。この病気を対象にした薬として日本初です。武田が次の主力と見込む大事な1本なのに、翌日の株価は+0.28%。良いニュースなのに、なぜ動かないのか。帳簿の利益より多い配当を払っている武田の台所事情と、承認がすぐ売上にならない理由、15株の株主として何を見ていくかを、順番に書きます。
- 2026.08.22JTは価値を生んでいるか。測ったらROIC10.1%。でも1年前に測っていたら、逆の記事を書くところだった保有している日本株を、ROIC−WACCという物差しで1社ずつ測るシリーズを始めます。1社目はJT。「タバコってどうなのかな」と迷いながら買った会社です。決算短信から数字を拾って測ったら、ROICは10.1%。資本コストを4.7ポイント上回っていて、日本の平均どころか米国の平均に近い水準でした。ところが同じ計算を1年前の数字でやると、答えが逆になります。原因はカナダの訴訟。単年の数字で判断してはいけない理由が、そのまま出ました。
- 2026.08.22ウォルマートが1日で9%安。でも売られたのは業績ではなく、膨らみすぎた期待だった米ウォルマートが1日で9%下げて、日本でも消費株が売られたというニュースを読みました。でも食べずには生きていけないので、食品株は景気に関係ないのでは、と思って調べたら、その日の日本の食品株は逆に1%上がっていました。ウォルマートも赤字ではなく、利益も売上も予想を上回っています。では何が売られたのか。決算と株価の値段を開けてみました。
- 2026.08.21東芝は上場を守るために株の3分の1を海外ファンドに渡した。6年後、その株主を追い出すために上場をやめた東芝の元CFOがキオクシア売却を語った記事を読みました。気になったのは証券会社の話ではなく、なぜアクティビストが入ることになったのかです。調べたら、2017年に上場を守るため6,000億円の増資をして、株の53.8%にあたる新株を海外ファンド60社に渡していました。そして2023年、その株主を排除するために上場廃止しています。
- 2026.08.20日本企業は、10年かけてもまだ資本コストを超えられていなかった。経産省の新しい指針が使う「ROIC−WACC」とは?経済産業省が2026年7月21日に「成長投資ガイダンス」を公表しました。伊藤レポートの系譜にある実務指針で、中心にあるのがROIC−WACCという物差しです。読んでみたら、日本企業のROICは6.37%、資本コスト(WACC)は6.41%。10年かけて改善したのに、まだ0.04ポイント足りていませんでした。そして日本の会社に集まったお金の65%は、価値を減らすほうの事業に置かれていました。日本株を117銘柄持っている個人投資家として、この物差しを覚えた話です。
- 2026.08.18TOPIXは年初来高値。その4日後、不動産株がそろって年初来安値をつけた不動産株が相次いで年初来安値、というニュースを読みました。住友不動産は高値から38%安。ところがTOPIXは4日前に年初来高値です。相場が悪いのではなく、不動産だけが売られている。理由は金利でした。長期金利は約30年ぶりの2.945%。これは会社の話だけでなく、住宅ローンを借りている人の話でもあります。
- 2026.08.14景気敏感株を0%から100%まで増やしても、リターンは年1ポイントしか増えなかった。増えたのは揺れと、暴落の深さだけ【後編】前編では「どっちが増えたのか」を18年ぶんの数字で見ました。後編は落ちる話です。景気敏感の比率を0%から100%まで変えても、リターンは年1ポイントしか増えないのに、揺れは5.8ポイント、暴落の深さは22ポイント深くなりました。最適な比率はなく、決められるのは「どこまでの下落に耐えられるか」だけでした。
- 2026.08.14景気敏感株とディフェンシブ株、18年でどっちが増えたのか。測りはじめを数か月ずらすだけで、答えが変わった【前編】自分の資産ページに業種別の内訳を出したら、日本の高配当株の74.3%が景気敏感株でした。安定した配当がほしいのに、これで大丈夫なのか。東証の業種別ETFでリーマンショックの前から18年ぶんを調べたら、最初に出した答えが測り方のせいだったと分かりました。前編は「どっちが増えたのか」の話です。
- 2026.08.09仕事で名前は知っていた会社が、2,000億円で買われようとしている。調べたら、気づくのが遅かったソニーがレンズメーカーのタムロンに買収を提案した。映像の仕事をしていれば誰でも知っている名前だけれど、一般にはほとんど知られていない。株価は発表当日にストップ高で26%高。調べてみたら、6期連続増配で利回り4.5%という、わたしの守備範囲ど真ん中の会社だった。そして、その利回りは1日で3.56%まで下がっていた。
- 2026.08.09高配当株は何銘柄あれば足りる? 自分の117銘柄でリスクを計算したら、答えは「数」ではなかった毎月の記録に使っているCSVをAIに渡して「わたしの日本株のリスクは測れますか」と聞いたら、「これでは測れません」と返ってきました。株価の履歴を足して計算したら、117銘柄・1,315万円の年率リスクは15.0%。日経平均の約半分でした。さらに「何銘柄あれば足りるのか」を実際の保有株で銘柄数ごとに500回ずつ試したところ、分散の意味は思っていたものと違いました。都合の悪い数字も含めて全部書きます。
- 2026.08.09人気のINPEXを、まだ買っていない理由。自分のチェック項目に全部かけてみたINPEXが上方修正・増配・自社株買いの3点セットを発表した。原油は2週間で2割下がったばかりなのに、だ。SNSで毎日見かける人気の高配当株だけれど、わたしはまだ持っていない。せっかくなので、いつも使っている8項目のチェックに全部かけてみた。PERは9倍で数字の上では割安に見える。それでも手が出ない理由が、かけてみたらはっきりした。
- 2026.08.07富士フイルムが一時18%安。下がった理由が、わたしが買った理由そのものだった持っている富士フイルムが決算のあと一時18%安まで売られ、終値でも16%安。含み益が6,610円から310円になった。買った値段まで戻ってきたことになる。ただ調べていくと、利益を押し下げたのは1兆円を投じているバイオCDMOの立ち上げ費用で、それはわたしが面白いと思って買った理由そのものだった。同時に発表された複合機事業のスピンオフの意味と、買い増しを考えたときに自分に聞いたことを書きます。
- 2026.08.06トヨタが1兆円の自社株買い。株主のわたしに、何が届くのか調べてみたトヨタが上限1兆円・5億株の自社株買いと、2億株の消却を発表した。配当なら現金が届くけれど、自社株買いでは株主に何も届かない。ではどこがうれしいのか。そして買い戻すことと消すことは別の話で、トヨタはすでに27.6億株を自社の中に抱えている。上方修正まで出したのに株価が上がらなかった理由まで、持っている側として調べてみた。
- 2026.08.051年前に買ったヤマハ発が1日で2割上がった。でも、うれしかったのは値上がりではなかったちょうど1年前の今日に買ったヤマハ発動機が、決算の上方修正で1日に2割上がって上場来高値をつけた。100株の含み益は7万7,700円。でも総資産5,831万円に対しては0.05%しか動いていない。分散は守ってくれるけれど、当たりも同じだけ薄める。それでもうれしかったのは、配当が50円のまま据え置かれたことだった。買値に対する利回り、増配があったらどうなるか、そして『Revs your Heart』を掲げるこの会社が好きだという話まで。
- 2026.08.01キオクシアが決算で営業利益1兆3,000億円。買いたくなった自分を、止めた話高値から3分の1まで下げていたキオクシアが、決算で急反発した。四半期の営業利益は1兆3,262億円で利益率75%。自社株買い8,000億円と株式分割まで発表。数字を見た瞬間、買おうかなと思った。でもその計算をやめた。2年前、同じ会社が過去最大の2,437億円の赤字を出している。シクリカル株のPERが低いときに何が起きるのか、そして自分に読めないことを整理してみた。
- 2026.07.28なぜ、会社は突然「4,000億円の損失」を出すの? 話題の「のれん」を調べてみたM&Aの「のれん」について、日本は世界と違うルールを維持することが決まった。会計の話と聞くと難しそうだけれど、中身は「持っている株が、ある日いきなり巨額の損失を出すのはなぜか」という話だ。パン屋さんの買収でたとえながら、のれんとは何か、日本と世界でなぜルールが分かれたのか、そして日本株を100銘柄持っているわたしに何が関係するのかを整理してみた。
- 2026.07.26世界銀行が中国への融資をやめるらしい。日本も卒業した『70年続く仕組み』を調べてみた世界銀行が2031年までに中国への融資を段階的に終了する。調べてみると、日本もかつては借りる側で、東海道新幹線も黒部ダムも世界銀行から借りたお金で作られ、完済したのは1990年だった。そして同じ仕組みが、いまも現役で動いている。70年以上バトンをつなぎ続けている『国の奨学金』の話と、卒業後の巨大な資金はどこから来るのかを調べてみた。
- 2026.07.24円安で日本企業が「お買い得」に。外資が買いに来ると円高になるはずが、逆? を調べてみた円安で割安になった日本企業を、海外マネーが次々と買収している。教科書どおりなら、外資が日本企業を買うには円が必要だから「円買い→円安の歯止め」になるはず。ところが実際の効果は限定的で、市場では「むしろ円安要因になり得る」という逆の声まで出ているという。定説とあべこべのことが起きる理由を調べてみたら、お金の「見えない配管」の話だった。
- 2026.07.19株主総会のハガキをずっと捨てているわたしが、個人株主の『1票の見える化』を調べてみた実は、株主総会の議決権行使書、いつも開けてすぐに捨てている。小口株主の1票なんて、結果に関係ないと思っているから。でも東証のルール改正で、親会社など大株主を除いた『一般株主だけの賛成率』が公開されることになった。つまり、わたしたち個人投資家の票だけを集計した数字が、世の中に貼り出される。なぜそんな改革が必要なのか、どんな効果を狙っているのか、そしてわたしの1票の価値はどう変わるのか。調べてみた。
- 2026.07.16「値上げします」でストップ高? サイゼリヤの株が1日で17%上がった理由を調べてみたサイゼリヤの社長が『9月以降の値上げを視野に入れる』と発言したら、株価がストップ高になった。お客さんが嫌がる値上げを、株主は大喜びで買う。この不思議のカラクリは『薄利多売のてこの原理』と『お客さんが離れにくい値上げ』の2段重ねだった。ふだん外食をほとんどしない節約体質のわたしが、財布と投資家、2つの目線で調べてみた。
- 2026.07.14AI株が上がると、関係ない会社が指数から押し出される? TOPIXの『1000社割れ』を調べてみた日本株の代表的な指数TOPIXに残れる会社が、想定より減って1000社を割りそうだという。理由は、キオクシアなどAI関連株の高騰。自分は何も悪くないのに、まわりが大きくなったせいで押し出される会社が出てくる仕組みを調べてみた。押し出された株は誰が買うのか、そしてわたしの持っている日本高配当株は大丈夫なのか。結論まで正直に書く。
- 2026.07.14トヨタを抜いて、銀行が日本一に。『銀行が1位の国ってどうなの?』が気になったので調べてみた三菱UFJの時価総額が約42兆円となり、トヨタを抜いて日本一になった。金融機関の首位はバブル崩壊後初。すごいニュースのはずなのに、SNSには『銀行が1位の国ってどうなの?』という声もあって、正直わたしはピンとこなかった。何がモヤモヤの正体なのか、本当に不健全なことなのか。トヨタを持っている高配当株投資家として、調べてみた。
- 2026.07.09なぜ、キオクシアは売られたのに株価が上がったの? 気になったので調べてみた『大株主が全部売った』のに、なぜか株価は11%も上がった。『なんでだろう?』と気になったキオクシアの値動きを、バフェットが日本の商社株を買って株価が上がった話と比べながら調べてみた。答えは『当てにいくゲーム』の話。そしてわたし自身は、そのゲームに参加していない理由も書く。