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40歳で十勝に帰って、95歳まで。ライフプランを一本の線にしたら、月5万円働くより実家で暮らすほうが効いた
サイドFIRE2026-08-15📖 約12分で読めます

40歳で十勝に帰って、95歳まで。ライフプランを一本の線にしたら、月5万円働くより実家で暮らすほうが効いた

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ごまもち
🐾 ごまもち
よんじゅっさいで とかちに かえるんだよね?🐾
あずき
あずき
まだ決めてないけどね。今日は40歳で帰るとして、95歳までのお金を一本の線で計算したの。

前の記事で、FIREが増えるとインフレになるという話を書いた。最後はこう締めている。世の中の試算は2人以上世帯が前提で、単身で年金月9万円のわたしには当てはめられない、と。

なら、自分用を作るしかない。

帰る時期そのものは、まだ決めていない。早まることも、後ろにずれることもあると思う。ただ40歳はひとつの節目だから、いったんそこに置いて線を引く。40歳で十勝に帰って、実家で両親と暮らす。働く量も決めていないから、いちばん厳しい「働かない」まで幅で見る。60歳でiDeCoを受け取り、65歳から年金。独身のまま。これを全部1本の時間軸に並べて、いくらあって、いくら使えて、どこで崩れるのかを見ておきたい。

先に書いておくと、この計算でいちばん効いたのは、運用でも節約でもなかった。


1. 前提を決める。ここがいちばん大事だった

数字より先に、前提の置き方を書いておく。ライフプランの計算は、前提しだいでどんな答えでも作れてしまうからだ。

インフレは年2%。日銀が目標にしている水準で、前の記事と同じ。

運用は名目5%とした。全世界株の過去18年の実績はドル建てで年9%ほどある。ただし円建ての実績(11%台)は、この期間の円安がそのまま乗った数字なので、将来には使えない。わたしの資産は65%がインデックスで、残りは日本の高配当株と現金だから、全体では5%前後に落ち着くと見た。

これがどれくらい控えめかというと、国が年金の計算に使う財政検証は、物価を引いた実質の利回りを1.4〜3.4%の幅で置いている。わたしの前提は「名目5%−インフレ2%=実質3%」、取り崩し中はさらに税金を引いて実質2%。国の想定の下から2番目あたりで、強気ではないと思う。

📋 この計算の前提
いま34歳・総資産5,831万円(2026年7月末)
インフレ年2%
運用名目5%。取り崩すときは税金を引いて年4%
40歳まで働いて生活費をまかない、年160万円を投資(つみたて月5万円+年100万円)
40歳から十勝の実家で両親と暮らす。生活費は月12.5万円(家に入れる5万円と社会保険まで込み)
60歳iDeCoを一時金で受け取る(1,285万円・税金0円の試算)
65歳から年金 月9万円。物価スライドで実質は保たれる制度だが、マクロ経済スライドの目減りを見込んでいまの価値で月7万円ぶんとして計算
最後まで独身のまま、95歳まで生きる前提
生活費は十勝計画③、iDeCoは再開の記事、年金は老後試算の記事の数字をそのまま使っています。配当(年49.3万円)は運用5%の中に含めています(別に足すと二重に数えてしまうため)。95歳まで見るのは、女性の平均寿命87.72歳に長生きの余裕を足したものです。iDeCoの掛金(月5,000円)は40〜59歳の支出に入れています。なお40歳は、節目としていったん置いた仮の時期です。実際は前後にずれる可能性があり、帰る時期そのものは決めていません

以下の数字は、すべていまの物価に直した金額で書く。名目のままだと「増えて見えるけれど、実は物価が上がっただけ」という錯覚が混ざるからだ。


2. 40歳までに、いくらになるのか

いまは34歳で5,831万円。40歳までは働いて、生活費は収入でまかなう。投資はつみたて枠の月5万円に加えて、年100万円は入れたい。合わせて年160万円だ。

これで計算すると、40歳の資産は名目8,902万円。ただし6年ぶんの物価上昇で割り戻すと、いまの感覚で7,905万円になる。

ちょっと意外だったのは中身のほうだ。6年間で入れる元本は960万円。いっぽう運用が増やすぶんは2,111万円自分が入れるお金より、すでにあるお金が働くぶんのほうが2倍以上大きい。貯金500万円から始めた8年前とは、完全に立場が逆になっている。


3. 40歳から95歳まで。働かなくても、増え続けた

40歳で仕事を辞めたとして、まずは旅行も贅沢もなし、月12.5万円だけで暮らす前提で線を引いた。

結果、資産は減らなかった。それどころか、95歳で1億3,709万円(いまの物価で)まで増え続ける。

理由は取り崩し率にある。年150万円の生活費は、40歳の資産8,066万円に対して1.9%4%ルールの半分以下だから、運用が増やすぶんの中に生活がすっぽり収まってしまう。

計算はここで終わりだと思った。よかった、足りる、と。


4. 旅行を年100万円入れたら、余裕の大半が消えた

でも、月12.5万円の生活は「暮らせる」であって「楽しめる」ではない。旅行に行きたいし、ごまもちと出かけたいし、たまには贅沢もしたい。年100万円くらいは、そういうお金に使いたい

入れて計算し直した。

📊 旅行 年100万円を入れた場合の資産(いまの物価)
40歳から
40歳
60歳
75歳
85歳
95歳
月5万円働く
8,026万
7,901万
7,588万
7,399万
7,171万
月3万円働く
8,002万
7,285万
6,640万
6,249万
5,774万
働かない
7,966万
6,360万
5,220万
4,524万
3,679万
※表は横にスクロールできます
「働く」は40〜64歳のあいだ。65歳からは年金月9万円だけになります。60歳の欄がへこまないのはiDeCoの受け取りがあるためです

働かない場合、95歳の残りは1億3,709万円から3,679万円へ。約1億円の差だ。取り崩し率は1.9%から3.1%に上がる。まだ4%ルールの内側ではあるけれど、年100万円の旅行は、この計画の余裕の大半を使う

じゃあ、いくらまで使えるのか。年150万円にすると90歳で尽きる。年200万円なら76歳。95歳まで持たせるなら、自由に使えるお金の上限は年130万円くらいだった。

ごまもち
🐾 ごまもち
りょこう、 やめたほうが いい?🐾
あずき
あずき
ううん、年100万円までなら最後まで持つの。ただ、その先の余裕はないってこと。

ゆるく働くと、ここが変わる。月3万円で95歳の残りは5,774万円、月5万円なら7,171万円。旅行をしながら余裕も残したいなら、少し働くのがいちばん素直な答えになる。


5. 崩れる条件をさがす

ここからは意地悪な計算をする。「旅行100万円・働かない」を基準にして、条件をひとつずつ悪くしていく。

📉 条件をひとつだけ悪くすると
年金の目減りが深く、実質月6万円になる95歳まで持つ
80歳から施設に入る(月25万円)95歳まで持つ
運用が税引き後3%に下がる92歳で尽きる
実家に住めなくなる(月17.5万円)86歳で尽きる
インフレが3%になる86歳で尽きる
運用が税引き後2%に下がる80歳で尽きる
税引き後2%は、インフレ2%と同じ。つまり実質ゼロで運用しているのと同じ水準です。さらに2つ重なると、実家に住めない+税引き後2%で69歳、そこで月5万円働いても76歳までしか延びません

見て気づくのは、ちぐはぐさだ。年金がさらに目減りしても、80歳から施設に入っても持つのに、運用が1ポイント下がるだけで92歳、2ポイントなら80歳で尽きる。この計画は年金や介護費より、運用に強く頼っている。

年金についてはひとつ補足しておきたい。年金は名目で据え置かれるわけではなく、物価に合わせて毎年改定される。そうでなければ、困る人であふれてしまう。ただし満額は追いつかない設計で、マクロ経済スライドという仕組みのぶん、物価より少し低く改定される期間が続く。2024年の財政検証の厳しめのケースでは、基礎年金の実質価値は2057年度まで調整が続いて、3割ほど目減りする。わたしが65歳になるのは、ちょうどその2057年だ。だからこの計算では、月9万円をいまの価値で月7万円ぶんとして置いた。

それでも計画の柱になるには小さい、というのが上の表だ。ちなみにiDeCoの1,285万円は運用で増えたあとの未来の金額なので、60歳に受け取るときの実感でいえばいまの768万円くらいになる。


6. いちばん効いたのは、実家で暮らすことだった

最後に、この計画の急所を確かめた。運用が税引き後2%まで下振れした状態で、住まいと働き方を入れ替えて比べる。

🏠 運用が下振れしたとき、何が守ってくれるか
一人暮らし・働かない69歳で尽きる
一人暮らし・月5万円働く76歳(+7年)
実家で暮らす・働かない80歳(+11年)
旅行年100万円・運用が税引き後2%の場合。一人暮らしは、実家の月12.5万円に帯広の家賃ぶん5万円を足した月17.5万円で、少し高めに見た概算です

実家で暮らすことは、月5万円働くことより効いた。11年対7年。

これは、ちょっと不思議な結論だと思う。わたしが実家で暮らしたいのは、お金の話ではないからだ。年老いた両親と過ごせる時間は限られていて、そばにいたいから帰る。生活費は家に月5万円入れるし、お金の面で頼る気はない。

でも数字にすると、その選択が、運用より労働よりも強くこの計画を支えていた。お金のために選んだわけではないことが、お金の面でもいちばん強い一手だった


この計算に入れていないこと

⚠️ 気をつけていること
運用5%を毎年一定にしている。実際は暴落の年も急騰の年もあり、取り崩し期の最初に暴落が来ると、平均が同じでも結果はここより悪くなる。この計算のいちばん大きな限界だと思う
車の買い替えや実家の修繕は入れていない。当面は実家の車を借りる前提(十勝計画③
ごまもちの高齢期の医療費と、その先にもし迎えるなら次の子のことも、まだ入れていない
年金の繰り下げは使っていない。65歳を70歳にすると1.42倍になる。苦しくなったときのために残している
税や社会保険の制度は変わる金融所得と保険料の話のように、前提ごと動くことがある
95歳より長生きする可能性もある

だからこの線は、一度引いたら終わりの設計図ではなくて、毎年の資産公開で答え合わせをしていく下書きだと思っている。前提が動いたら、線も引き直す。

ごまもち
🐾 ごまもち
おかねより、 おうちのほうが つよいんだね🐾
あずき
あずき
そうみたい。だから安心して旅行に行こうね。年100万円までだけど。

まとめ

🐾 この記事のまとめ
  • 34歳・5,831万円から、年160万円ずつ投資すると40歳で8,902万円(いまの物価で7,905万円)。入れる元本960万円より、運用が増やす2,111万円のほうが大きい
  • 前提はインフレ2%・運用は名目5%(取り崩し中は税引きで実質2%)。国の財政検証の下から2番目あたりの控えめな置き方
  • 旅行なしなら、40歳で完全に仕事を辞めても資産は増え続けて95歳で1億3,709万円。取り崩し率1.9%は4%ルールの半分以下
  • 旅行を年100万円入れると、95歳の残りは3,679万円。年150万円だと90歳で尽きるので、自由に使える上限は年130万円くらい
  • 年金は物価スライドで実質が保たれる制度。ただしマクロ経済スライドの目減りを見込んで、月9万円をいまの価値で月7万円ぶんとして計算した。それでも頼っているのは年金ではなく運用で、税引き後2%に下がると80歳で尽きる
  • 運用が下振れしたとき、実家で暮らすことは月5万円働くより効いた(+11年対+7年)。お金のために選んだわけではないことが、いちばん強い一手だった
  • ただし運用を毎年一定と置いた計算で、取り崩し初期の暴落には弱い。毎年の資産公開で答え合わせしながら、線を引き直していく
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つみたて枠のオルカンも、成長投資枠の日本の高配当株も、iDeCoも、この記事の計算の中身はぜんぶSBI証券にあります。ライフプランを引くにも、まず自分の数字が1か所にまとまっていることが出発点でした。わたしが8年使っているメイン口座です。

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⚠ 免責事項 この記事はあずき個人の体験と考えの記録であり、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨・勧誘するものではありません。試算はインフレ率・運用利回りなどを一定と仮定した概算で、Claude(クロちゃん)に計算してもらった目安です。実際の運用成績・物価・制度は変動し、結果はここに書いた数字と大きく異なる可能性があります。投資は価格が変動し、元本を割り込むことがあります。必ずご自身の判断と責任で行ってください。
TAGS#ライフプラン#サイドFIRE#十勝計画
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