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ライフプランを一緒に作ってみよう。行き先が決まれば、行動が具体化する
サイドFIRE2026-08-16📖 約21分で読めます

ライフプランを一緒に作ってみよう。行き先が決まれば、行動が具体化する

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ごまもち
🐾 ごまもち
きのうの けいさん、あずきの ぶんだったよね?🐾
あずき
あずき
そう。今日は、読んでくれてる人のぶんを一緒に作るの。

人生が航海だとすると、ライフプランは目的地までの海図だと思う。

海図には、目的地と現在地の両方がいる。

まず目的地がないと、線の引きようがない。何歳で仕事を辞めて、月いくらで暮らして、年に何回旅に出たいのか。それが決まってはじめて、どこへ向けて引くのかが決まる。

そしていま自分がどこにいるのかがわからないと、そこへ向かって進めない。北に進むべきなのか南に戻るべきなのかは、現在地がわかってはじめて決まるからだ。

これから埋める23の数字も、調べればわかる現在地と、自分で決める行き先の2つに分かれる。

前の記事で、34歳のわたしから95歳までを一本の線にした。書き終えて思ったのは、意味があったのは自分の数字ではなく、線を引く作業そのものだった、ということだ。足りるか足りないかで止まっていた不安が、どこが効くかという話に変わったからだ。

だから今日は、読んでいるあなたの線を引く。

ライフプラン・シミュレーターを開いて、上から順に埋めていってほしい。数字は全部で23個。お子さんがいれば、そこに進路が加わる。わたしがどう入れたかも書くけれど、それはあくまで参考で、答えは人によって全部違う


1. なぜ「点」ではなく「線」なのか

「老後2,000万円」「4,000万円あれば安心」。この手の数字はよく見る。でも点で言われても、自分に当てはめようがない。2,000万円が足りるかどうかは、何歳で辞めて、月いくらで暮らして、年金がいくら入るかで、まるごと変わってしまうからだ。

それに、お金を貯めること自体は目的ではない。こういうふうに暮らしたい、という行き先(目標)があって、どうやったらそこにたどり着けるかを知りたいだけだと思う。

🧭 点と線でわかることの違い
いくら必要か
その行き先に、たどり着けるのかたどり着けないなら、どう行動すればいいのか
点は「いくら貯めるか」の話で終わりますが、線は「どう暮らすか」の話になります。何歳まで持つかという数字は、それを決めるための材料であって、答えではありません

線を引くのに必要なのは、才能でも知識でもなくて、自分の数字を知っていることだけだった。


2. その前に、4つだけ答えてみてほしい

埋めはじめる前に、4つだけ。

❓ すぐに答えられますか
毎月の生活費は、いくらですか
子どもの教育費は、これから総額いくらかかりますか
年金は、月いくらもらえますか
退職金とiDeCo・企業型DCを合わせて、いくら受け取れますか

4つとも即答できた人は、この記事を読まなくても線が引けると思う。

わたしは会社員だったころ、4つのうち3つ答えられなかった

生活費だけはわかっていた。家計簿はけっこう細かくつけていたからだ。でも年金がいくらもらえるのか、退職金がいくら出るのか、企業型DCに何がどれだけ入っているのかは、まったく知らなかった。給料は振り込まれ、社会保険料は天引きされ、DCは知らないところで運用されていた。自分のお金なのに、自分で触っていなかった

家計簿をつけるくらいには気をつけていたつもりでも、この3つは別だった。毎月の出入りは目の前を通るから見えるけれど、年金も退職金もDCも、こちらから見に行かないと一生見えないようにできている。

だからこれは、会社員だから怠けているという話ではないと思う。会社が代わりにやってくれる仕組みが、よくできすぎているだけだ。ただ、その仕組みは60歳や65歳で終わる。そのあとは自分で決めることになるのに、終わってから知るのでは遅いと思う。

答えられない欄があっても、線は引ける。仮の数字を置けばいいだけだ。ただどこが答えられなかったかは、覚えておいてほしい。それがあなたの現在地で、この記事でいちばん持って帰ってほしいものだと思っている。

ゼロから入れるのが面倒なら、上のプリセットを押してから自分の数字に書き換えるのが早いと思う。

シミュレーターのプリセット3種類
3つのうち近いものを押すと、全部の欄が埋まった状態から始められます。以下の画面は「子ども2人の世帯」を押したところです(この記事の画面写真は、スマホでは横にスクロールして見られます)

では順番に埋めていく。


3. 【1つめ】現在地は、どこですか

最初のかたまりは8つ。ここは調べれば出るものばかりなので、手を動かすだけで進む。

📝 埋めるもの(1つめのかたまり)
いまの年齢そのまま
いまの資産証券口座と銀行口座を全部足した額。iDeCo・企業型DCは入れない(あとで別に入れます)
うち現預金そのうち、銀行に置いてあるぶん
生活防衛資金最後まで手をつけない額
手取り年収税金と社会保険を引いたあと。共働きなら世帯の合計
生活費(月)毎月出ていく額。保険や税金は年額を12で割って足す。教育費とローンの返済は入れない
ローンの返済住宅・奨学金・車。毎月の引き落とし額
完済する年齢返し終わる年
いまの状態の入力欄。年齢・資産・現預金・生活防衛資金・手取り年収・生活費・ローンの返済・完済する年齢
35歳夫婦・世帯手取り650万円・生活費月28万円で入れた場合。欄の下に、生活防衛資金がどう扱われるかの説明が出ます

つまずくのは2か所だけ

ひとつめは「うち現預金」と「生活防衛資金」の違い。似ているようで役割が違う。現預金は「いま銀行にある額」で、生活防衛資金は「そのうち、何があっても崩さないと決めた額」だ。銀行に500万円あって、そのうち300万円は動かさないと決めているなら、現預金500万円・生活防衛資金300万円になる。

このツールでは、生活防衛資金は最後まで残るように作った。お金が足りなくなったら投資のほうから先に取り崩して、生活防衛資金は「いまの価値でいくら」を保ったまま置いておく。わたしの場合は300万円で、これは増やすためのお金ではなく、安心を買うためのお金だと思っている。だから利回りはゼロで計算している。

ふたつめは、生活費に何を入れるか。ここには教育費を入れないでほしい。子どもの学費は次のかたまりで別に計算するので、両方に入れると二重になる。住居費・食費・水道光熱費・通信費・保険・交際費、そういう毎月の暮らしのぶんだけを入れる。

家計簿をつけていなくても出せる。クレジットカードの明細と、銀行の引き落としを3か月ぶん見て、3で割るのが早い。

年に一度しか出ていかないものも、金額が決まっているものはここに入れる。保険料や税金は、年額を12で割って足しておく。毎月は出ていかないけれど、必ず出ていくとわかっているお金だからだ。あとで出てくる特別支出のほうは、決まっていない出費のために取っておきたい。

借りているものがあれば、返済額と完済する年齢を

住宅ローン、奨学金、車のローン。返しているものがあれば、毎月の返済額完済する年齢を入れる。

金利は聞いていない。毎月の返済額に、もう入っているからだ。何%で借りたかを思い出さなくていいし、元利均等かどうかも気にしなくていい。通帳の引き落とし額と、あと何年かだけわかれば足りる。

入れると、完済した年から支出が消える。線に段差が出て、「あと10年で家が終わる」が目に見えるようになる。

注意は2つ。いまの生活費に返済を含めているなら、そこから抜いてほしい(二重に数えてしまう)。それと住宅ローンの場合、完済しても固定資産税と修繕は残るので、そのぶんは生活費に残しておく。

借金は残高ではなく、毎年の返済という流れで見る。だから資産にマイナスは入れられない。

💭 わたしはこう入れた
34歳・5,560万円(総資産5,831万円からiDeCoのいまの残高271万円を引いた額。60歳の受取と二重に数えないため)・うち現預金300万円・生活防衛資金300万円・手取り440万円・生活費月15万円。生活費は東京でひとり暮らし、ごまもちと二人ぶんです。

4. 【2つめ】子どもは、どの道に進みますか

子どもがいなければ、ここは飛ばしていい。

いる場合は、いまの年齢と進路を入れると教育費が自動で乗る。幼稚園から高校までの金額は文部科学省の子供の学習費調査(令和5年度)、大学は国公立の標準額と私立の平均額、大学院は国立修士の標準額をもとにした。幼稚園から高校までは「オール公立」「高校だけ私立」「中学から私立」「オール私立」の4つから、大学は国公立・私立文系・私立理系から選ぶ形にした。大学院まで行くかどうかも入れられる。

ここでよく聞かれるのが「まだ進路なんて決まっていない」という話だ。決まっていないのがふつうだと思う。

ただ、子どもがいる以上、かかること自体はほぼ確実だ。決まっていないのは金額であって、出ていくかどうかではない。わからないから今は入れない、としておくと、あとから必ず乗ってくる。そのときに崩れるのは、家計ではなく計画のほうだ。

だから迷ったら、高いほうで置いてほしい。あとから進路が決まったときに直せばいいだけだ。


5. 【3つめ】何歳まで働きますか

ここが目的地を決めるところだ。だからいちばん動く。同じ資産でも、この6つの入れ方で答えが何年も変わる。

📝 埋めるもの(3つめのかたまり)
退職する年齢いまの収入が止まる年
昇給率年に何%上がる見込みか
退職後の生活費辞めたあと、月いくらで暮らすか
ゆるい収入辞めたあとに稼ぐぶん(月)
それは何歳までゆるい収入がいつまで続くか
旅行・特別支出年に一度の楽しみ、車の買い替え、家電(年)

「退職する年齢」は、辞める年ではない

ここはいまの収入が止まる年を入れてほしい。会社を辞めるかどうかではなく、いまの給料が入らなくなる年だ。

そして、ここに入れる数字はいったん置いた仮のもので構わないと思っている。わたしは40歳と入れたけれど、40歳で辞めると決めているわけではない。早まることも、後ろにずれることもある。ただ40歳がひとつの節目なのは確かなので、そこにいったん置いて線を引いた。

決められないから引けない、ではなくて、仮に置いて引いてみると、決めるための材料が出てくる。順番が逆なのだと思う。

ゆるい収入は「二段構え」で入れられる

このツールを作っていていちばん使ってほしいと思ったのが、この欄だ。

たとえば65歳まで会社で働いて、そのあと別の仕事を75歳までゆるく続ける。退職する年齢を65歳、ゆるい収入を月8万円、それは何歳までを75歳、と入れればその形になる(75歳の年まで入る)。60歳で役職を降りてから65歳までは嘱託で月20万円、という置き方もできる。

完全に辞める日を決めなくていい、というのがこの欄の意味だと思う。働き方が細くなっていく形をそのまま線にできる

いつまで働くかの入力欄。退職65歳・ゆるい収入月8万円・75歳までと入れた状態
65歳で退職して、そのあと月8万円を75歳まで、と入れたところ。退職後の生活費と旅行の欄も、この並びにあります

旅行・特別支出は、いちばん正直に入れる欄

ここを0にすると、たいていの計画は持ってしまう。

わたしも前の記事で経験した。旅行なしで計算したときは95歳まで資産が増え続けて、これは足りるなと思った。年100万円を入れて計算し直したら、余裕の大半が消えた。95歳の残りが1億円以上減った。

年に一度の旅行、10年に一度の車の買い替え、10万円の家電。こういうものは必ず出ていくのに、生活費には入っていない。ここを甘く入れると、線を引く意味がなくなる

💭 わたしはこう入れた
退職40歳・昇給は実質横ばい・退職後の生活費月12.5万円(十勝計画③の生活費10万円弱に、社会保険2〜3万円を足した額)・ゆるい収入は0円・旅行年100万円。ゆるい収入を0にしたのは、働く量を決めていないのでいちばん厳しいところで見ておきたかったからです。

6. 【4つめ】毎年いくら、入れ続けられますか

次は2つだけ。年間の投資額と、何歳まで積み立てるか。

年間の投資額は、いまの積立額を年に直した数字を入れる。つみたて枠で月5万円なら60万円、それに加えてボーナスで年50万円入れているなら110万円になる。

つまずきやすいのは、収支が余っても、その余りは自動で投資に回らないという点だ。入れた額だけが投資に回って、残りは銀行に積み上がっていく。ここは実際の暮らしに合わせた。余ったお金を全部投資に回す人ばかりではないからだ。

もし明細で現預金がどんどん増えていくようなら、それは投資額が収支に対して小さいというサインになる。数字を上げて引き直してみてほしい。

「何歳まで積み立てるか」は、退職する年齢と揃えるのが素直だと思う。ここがずれていると、働いているのに積立だけ止まる期間ができて、そのぶんが銀行に溜まる。

💭 わたしはこう入れた
年160万円を40歳まで。NISAのつみたて枠に月5万円と、成長投資枠に年100万円を足した額です。どちらも非課税の枠なので、取り崩すときに税金がかかりません。

7. 【5つめ】もらえる額を、そのまま信じますか

年金とiDeCo・退職金で4つ。ここは調べる欄がひとつと、考える欄がひとつある。

調べるほうは簡単で、ねんきんネットを見れば自分の見込み額が出る。50歳未満だと「これまでの加入実績に応じた額」しか届かないことがあるので、その場合はねんきんネットで試算するといい。

考えるほうが本題だ。その見込み額を、そのまま入れていいのか

年金は「そのまま」ではなく、削って入れる

年金は物価に合わせて毎年改定されるので、実質の価値は保たれる制度になっている。ただし満額は追いつかない設計で、マクロ経済スライドという仕組みのぶん、物価より少し低く改定される期間が続く。

よく聞く「基礎年金は3割目減りする」という話は、2024年の財政検証厳しめのケース(過去30年投影ケース)で、所得代替率が36.2%から25.5%に下がることを指している。ただしこれは現役世代の手取りと比べた比率で、物価と比べた金額の話ではない。物価と比べると、下げ幅は2割ほどになる。

削られるのは基礎年金の部分だけで、会社員期間の厚生年金(報酬比例)はほとんど削られない。だから見込み額を丸ごと2割引くと、下げすぎになる。

🏛 年金の削り方
見込み額のうち基礎年金の部分だけを2割引く。たとえば基礎6.5万円+厚生2.5万円で月9万円なら、6.5万円を2割引いて月7.7万円。夫婦なら、ふたりぶんの基礎年金を2割引いて合計する。
年金・iDeCo・退職金の入力欄と、目減りの見込み方の説明
入力欄の下に、削り方の目安も書いてあります。ここに入れる金額は、将来の額面ではなく「いまの価値」です

退職金と企業型DCは、調べに行かないと出てこない

年金と違って、退職金は毎年ハガキが届いたりしない。ここが4つの問いのなかで、いちばん答えられない人が多いところだと思う。

🔎 どこを見れば出てくるか
年金ねんきん定期便、またはねんきんネット。50歳未満は「これまでの実績」しか届かないので、ネットで将来の試算をする
退職金就業規則か退職金規程に計算式が載っている。社内ポータルで見つからなければ人事に聞く
企業型DC運営管理機関(証券会社や信託銀行)のサイトにIDでログインすると、いまの残高と運用商品が見られる
iDeCo年に一度、記録関連運営管理機関から「お取引状況のお知らせ」が届く
企業型DCは、ログインIDがわからなくなっている人がかなり多いようです。ここでつまずいたら、再発行から始めることになります

わたしも企業型DCをiDeCoに移すときにログインからつまずいた。放っておいても勝手に運用されているので、困らないのだ。困らないまま20年たつと、何が入っているかわからないお金が数百万円になる。

金額はいまの価値で入れてほしい。将来1,000万円もらえる予定なら、その1,000万円がいまのお金でいくらの価値かに直してから入れる。20年後なら、インフレ2%で1.5倍ぶん割り戻して670万円くらいになる。

💭 わたしはこう入れた
年金は見込み額が月9万円(基礎6.5万+厚生2.5万)ですが、月7万円で置きました。計算上は7.7万円になるところを、さらに厳しめに寄せています。年金は下振れしたときに取り返しがつかないからです。
iDeCoは60歳に1,285万円を受け取る試算ですが、これは26年後の金額です。いまの価値に直すと768万円なので、そちらを入れています(受取年齢は60歳)。退職金はありません。

8. 【6つめ】何%で回ると見ますか

最後の3つ。運用利回り、インフレ、そして何歳まで見るか。

ここでやりがちなのが、過去の実績をそのまま入れてしまうことだ。全世界株の指数(MSCI ACWI)は、2008年8月からの18年をドル建てで見ると年9.2%ほどある。これを入れると、たいていの計画は持ってしまう。円建ての実績(11%台)にいたっては、この期間の円安が乗っただけの数字なので、将来には使えない。

おすすめしたいのは、自分の持っているものを構成比で足すやり方だ。株が何割、債券が何割、現金が何割か。それぞれの見込みを掛けて足すだけでいい。

見込みの数字は自分で決めなくていい。ヴァンガードの10年期待リターン予測(2026年版)が、これから10年を米国株4.2〜6.2%、米国以外の先進国株4.5〜6.5%、新興国株2〜4%と置いている。債券は、いま買える利回りがそのまま10年の目安になる。

わたしの場合はこうなった。

💭 わたしはこう足して、5%にした
持っているもの
構成比
見込み
インデックス(ほぼS&P500)
68.6%
5.2%
日本の高配当株
24.1%
5.0%
BND(米国の債券)
5.5%
4.0%
ビットコイン
1.8%
0%
足すと
100%
5.0%
構成比は2026年7月末の資産記録から、生活防衛資金300万円を除いたもの。米国株はヴァンガード予測(4.2〜6.2%)のまん中、BNDはいま買える利回り、ビットコインは読めないので0%として扱いました。予測の下限で置くと4.3%、上限なら5.7%になります

もうひとつ、このツールの決めごとを書いておく。取り崩している年は、利回りを2割引きにしている。利益に約20%の税金がかかるからだ。名目5%なら、取り崩し中は4%で回る計算になる。

ただしNISAで持っているぶんには、この税金がかからない。非課税の枠にあるお金にまで20%を引いていることになるので、ここは確実に厳しく置いている

インフレは2%を勧めたい。日銀が目標にしている水準で、ここを0にすると支出が一生増えない前提になってしまう。ここが計算をいちばん甘くする場所だと思う。

「何歳まで見るか」は95歳を勧めている。女性の平均寿命は87.33歳、男性は81.35歳(令和7年簡易生命表)。平均で止めると、半分の人は足りなくなる。長生きのほうがお金の面では大変なので、余裕をみておくほうがいい。


9. 引けたら、動かしてみる

ここまで埋めると、グラフと年ごとの明細が出る。見るところは3つある。

🔍 引いたあとに見る3か所
グラフの形山なりに落ちるのか、増え続けるのか。どこが頂点か
尽きる年齢出てこなければ、その前提では最後まで持つということ
年ごとの明細収支がマイナスに変わる年。そこから取り崩しが始まる
明細の金額は「そのとき実際に動く金額」で出しています。物価が上がるぶん、支出も年2%ずつ増えていきます
結果のカード。95歳時点の資産と、資産のピーク
これはわたしの設定(34歳・旅行年100万円・働かない)で出したものです。金額の下に「いまの物価だといくら」が添えてあります
年ごとの明細の表。40歳で退職して収支がマイナスに変わっている
同じくわたしの設定。40歳で収入が0になり、収支が+177からマイナス282に変わります。ここから取り崩しが始まる、という線が1行で見えます

そして、ここからが面白い。数字をひとつずつ、悪いほうに動かしてみてほしい

利回りを1ポイント下げる。インフレを3%にする。退職を5年早める。旅行を年50万円足す。ひとつ動かすたびに、尽きる年齢が何年も動く。

このとき見えてくるのは「いくら足りないか」ではなくて、自分の計画が何に頼っているかだ。

そして、いちばん効いた一手は思ってもみないところにあった。それが何だったかは前の記事に書いている。


10. 嵐は予測できない。そのときは、引き直す

海図を描いても、途中で来る嵐や事故までは書き込めない

子どもが増えたら引き直す。転職したら引き直す。病気になったら引き直す。離婚したら引き直す。親の介護が始まったら引き直す。こういうものは、いま座って考えても出てこないし、出てこないものを無理に織り込もうとすると、線そのものが引けなくなる。

だから線は、一度引いたら終わりの設計図ではないと思っている。前提が動いたら引き直す下書きだ。わたしも毎月の資産公開で答え合わせをして、ずれていたら引き直していくつもりでいる。

そう思えば、最初の一本を完璧にしようとしなくていい。年金の見込み額がわからなければ仮で置けばいいし、退職する年齢が決まっていなければ節目の年に置けばいい。

ただ、ひとつだけ。引き直せるのは、現在地を知っている人だけだと思う。

いまの資産がいくらで、毎月いくら出ていって、何をいくら受け取る予定なのか。それを一度でも自分の手で出しておけば、嵐が来たときに引き直せる

ごまもち
🐾 ごまもち
ぼくのごはんも はいってる?🐾
あずき
あずき
入ってるよ。生活費の中にちゃんと。病院代も別で見てるから安心して。

まとめ

🐾 この記事のまとめ
  • 「老後2,000万円」のような点の数字は、自分に当てはめようがない。線を引くとわかるのは、何歳まで持つか・どこで崩れるか・何をやめれば延びるか
  • 埋める数字は23個。年齢や資産は調べれば出るので、迷うのは「いつまで働くか」「年金をいくらで見るか」「利回り何%か」の3か所だけ
  • 住宅ローンや奨学金は、毎月の返済額と完済する年齢を入れる。金利を聞かないのは、返済額にもう入っているから。完済した年から支出が消えて、線に段差が出る
  • 退職年齢は仮で構わない。決められないから引けないのではなく、仮に置いて引いてみると決めるための材料が出てくる
  • ゆるい収入の欄を使えば、65歳まで働いてその後75歳までゆるく続けるという二段構えも線にできる。完全に辞める日を決めなくていい
  • 旅行・特別支出をいちばん正直に入れる。ここを0にするとたいていの計画は持ってしまう。わたしは年100万円入れた瞬間に余裕の大半が消えた
  • 年金は見込み額のまま入れない。基礎年金の部分だけを2割引く。厚生年金はほとんど削られないので、丸ごと引くと下げすぎになる
  • 引けたら、数字をひとつずつ悪いほうに動かす。見えてくるのは足りない額ではなく、自分の計画が何に頼っているか
  • 線は一度引いたら終わりではない。子どもが増えたら、転職したら、病気になったら引き直す。途中の嵐は予測できないので、最初の一本は完璧でなくていい
  • ただし引き直せるのは、現在地を知っている人だけ。一度でも自分の手で出しておけば、何かあったときに引き直せる
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線を引くのに必要なのは才能ではなく、自分の数字を知っていることだけでした。証券口座がバラバラだと、いまの資産がいくらなのかを出すところで止まってしまいます。わたしが8年使っているメイン口座です。

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⚠ 免責事項 この記事はあずき個人の考え方の記録であり、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨・勧誘するものではありません。シミュレーターは運用利回りを毎年一定と仮定した簡易ツールで、実際の相場の変動(とくに取り崩し初期の暴落)は表現できません。税金は取り崩し時の概算のみで、社会保険料・住民税・住宅費の変動・児童手当などの給付は考慮していません。教育費は文部科学省の調査をもとにした平均的な金額で、実際は進路や地域により大きく変わります。計算結果は将来を保証するものではありません。重要な判断の際はファイナンシャルプランナー等の専門家にもご相談ください。
TAGS#ライフプラン#サイドFIRE#老後資金
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