貯金500万→5,463万までの8年——34歳フリーランスの資産形成ロードマップ
26歳のときに 500万円 で投資をスタートして、34歳のいま 5,463万円 に到達した。8年間の道のりだ。
サイドFIRE達成のごあいさつ では達成時点の資産内訳を、投資を始めた2018年 ではスタートの話を、女性のサイドFIRE では離婚を経た女性の経済的自立の話を書いてきた。今回はそれらをつなぐ 「8年間の資産推移ロードマップ」 として、年別の数字と、その裏側で考えていたことを正直に書いてみる。
特別なことは何もしていない。家計管理して、節約して、コツコツ積み立てただけ。だからこそ、これから資産形成を始めたい人にとって、何かの参考になればうれしい。
1. 8年間の資産推移(年別)
まずは数字から。2018年〜2026年の年初時点の資産額を、わかる範囲で公開する(2018-2020は記録がないので、当時のS&P500の値動きと積立額から推測)。
8年間で 500万円が5,463万円 に。月で割ると約52万円ずつ増えた計算になるけれど、実際には市場の上下と積立の積み重ねで、こんな階段状の動きだった。
2. ターニングポイント①: 2020年・コロナショック
最初の大きな転機は 2020年のコロナショック。資産が大きく減って、また急激に回復していく現場をリアルタイムで体験した。
このとき幸運だったのは、仕事がとても忙しかったこと。資産のことを意識する暇がなかったので、結果として 「航路を守る(売らない)」 が自然にできた。もしヒマで毎日チャートを眺めていたら、たぶん狼狽売りしていたと思う。
そして急回復のあと、資産が 1,000万円ぐらいに到達した頃、ふと思った。
「3,000万円あれば、4%で年120万円。月10万円。これで最悪生きていけるのでは?」
これがわたしのFIREを意識した最初の瞬間だった。仕事は嫌いじゃないけれど、もともと 「のんびり気ままに散歩しているのが好き」 な性格。何にも縛られない自由な生き方に、漠然と憧れるようになった。
当時はまだインデックス(S&P500)とBNDの組み合わせだったけれど、「これを積み上げていけば、いつかFIREに届くかもしれない」という小さな希望が芽生えた。
3. ターニングポイント②: 2,000万円台・フリーランス転向への決心
次の節目は、資産が2,000万円に近づいてきた頃(2022〜2023年)。
このあたりで、「増やしていける」という自信 がついた。もともと倹約家だし、仕事も嫌いじゃない。2018年から5年で資産が4倍近くになっていて、少し楽観していた部分はあったかもしれない(タイミングが良かっただけ、という可能性も大いにある)。
その自信があったからこそ、2023年に映像プロダクションを辞めてフリーランスに転向する決心 がついた。資産2,000万円という土台がなかったら、たぶん飛び込めなかった。フリーランス1年目の壁 でも書いた通り、土台がある安心感は大きい。
4. ひとりで生きていくことについて考えてきたこと
ここからは、ひとり身として8年間どう考えてきたかを正直に書いておく(独身でなくても参考になる視点はあるかもしれない)。
パートナーがいない不安はあまりない
わたしはもともと 一人が好きなタイプ なので、「パートナーがいない不安」というのはあまりなかった。むしろのびのびマイペースに動けるのは大きなメリットだと思っている。
一方で、「これからずっと一人ですごす可能性」 は意識した。誰かと暮らす前提でライフプランを組まないなら、自分の資産と健康と住む場所は、自分でちゃんと考えなきゃいけない。
東京に住む意味、十勝に帰る選択肢
そう考えていくと、東京に住み続ける意味 も深く考えるようになった。仕事の場所としては東京は便利だけれど、フリーランスである程度リモートも可能。一方で、北海道十勝の両親もそれなりに歳を重ねてきている。
兄が札幌にいて、義理の両親と二世帯で暮らしているので、もし十勝の両親に何かあったら、兄が札幌に両親を呼んで面倒をみる という選択になる。兄自身も「そうすることになるだろう」と言っていた。でもそれが両親にとって本当に幸せなのか? わたしが十勝に帰れば、両親のケアをしながら、住み慣れた場所で老後を過ごすという選択も可能なのではないか と考えるようになった。
これは両親には何も聞いていない、わたしの勝手なプランではある。でも、わたしは独身だし、可能な限り親孝行もしたい。ある程度の資産を作ったうえで、親に迷惑をかけない形で支え合えるなら、悪くないのかもしれない と思っている。
両親がまだ元気ということもあるので、決断するのはまだまだ先かもしれない。でも いつでも十勝に帰って生活していけるだけの経済的余裕は確保しておきたい と思っている。
結婚・子育てについて
これもよく考える。でも結論は、「ご縁次第」。
- いい人がいて、結果として子どもができる、という順番が自分の優先順位
- 「結婚したいから誰かを探す」という順番は、わたしの中にはない
- 結婚・子育てを 「しない」 のも自由
- 結婚・子育てを 「する」 のも自由
- どっちも自分の選択、自分の責任として背負って生きていくだけ
たまたまわたしは、いまの形になっているだけ。どの選択にもそれぞれの良さがある と思っている。
5. 「特別なことは何もしていない」のリアル
ここまで読んで「5,463万円なんてわたしには無理」「イメージできない」と思った人もいるかもしれない。でも本当に、わたしは特別なことを何もしていない。
これだけ。5,000万円は、誰でも到達できる金額 だと本気で思っている。重要なのは「派手なテクニック」ではなく、「時間を味方にすること」と「途中で止めないこと」。
6. これから始める人へのメッセージ
最後に、30代でこれから資産形成を始める人へ、わたしなりのメッセージを。
① 早く始める・習慣化する
時間が最大の味方。20代後半でも30代でも遅すぎることはないけれど、早ければ早いほど複利が効く。少額からでもいいので、まず始めて、習慣化する ことがいちばん。
② 目的があると続けやすい
ただし、漠然と「資産形成しなきゃ」だけだと続きにくい。目的(モチベーション) があると圧倒的に続く。
わたしの場合、最初のモチベーションは 「働かなくても生活できる資産所得が欲しい」「FIREしてみたい」 という、ものすごく俗な欲求だった。「自分のお金で自由を買いたい」というシンプルな欲望からスタートしている。
かっこいい目的じゃなくてもいい。「ハワイに移住したい」「犬と一緒に田舎暮らししたい」「親に楽させたい」「お金なんかのことで悩みたくない」——なんでもいい。続けるための燃料 になる目的を、自分の中に置いておくと強い。
③ ライフイベントに左右されないプランを立てる
結婚・出産・転職・親の介護——人生は予測できないライフイベントの連続。「いつか○○したら、そのとき考えよう」では遅い こともあるし、そもそもライフイベントは自分でコントロールできない部分が多い。
だからこそ、「何が起きても、自分で立てる経済的なベース」 を先に作っておく。その上で結婚するか、子どもを持つか、転職するか、田舎に帰るか——どんな選択も、もっと自由に、自分のタイミングで決められる。
経済的な土台があると、人生の選択肢そのものが広がる。これは独身でも既婚でも、男性でも女性でも、誰にとっても同じだと思っている。
まとめ
最後にこの記事のポイントをまとめておく。
- 26歳・500万円 → 34歳・5,463万円(8年間で約11倍)
- ターニングポイント: コロナショック(2020) → 1,000万でFIRE意識 → 2,000万で自信 → フリーランス転向(2023)
- ひとりで生きる前提で大事にしてきた視点: 「自分で立てる経済的なベース」を先に作る、東京に住む意味・十勝への帰省選択肢
- 結婚・子育ては「ご縁」次第。選ぶ・選ばないどちらも自由
- 特別なことは何もしていない。家計管理・固定費見直し・機械的な積立・売らない——これだけ
- メッセージ: 早く始めて習慣化する / 続けるための目的を持つ / ライフイベントに左右されないプランを作る
5,000万円は、特別な才能や運がなくても到達できる金額だと、わたしは本気で思っている。
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