#米国株
15 件の記事
- 2026.09.05HDVもSCHDも、VYMの中にいた。604社の中身を測ったら、3本の違いは「どれだけ絞るか」だけだったETFの中身を測るシリーズの3本目はVYM。604社を持つ、米国高配当ETFのいちばん大きなかごです。ROIC−WACCで測ると+6.5ポイントで、HDVの+8.3、SCHDの+9.3より下。資本コストを割っている会社も22.6%と3本で最大でした。ただ銘柄を突き合わせると、HDVの99.5%、SCHDの98.6%がVYMの中に入っていました。HDVもSCHDも、VYMという大きなかごから選び出したチームだった、という話です。「絞らない」と何が起きるか、選び方の違い、日本からどう持てるかまで。
- 2026.09.02SCHDの中身を測ったら+9.3ポイント、HDVより上だった。でも6割は同じ会社で、差をつけたのは「持っていない業種」だったETFの中身を測るシリーズの2本目はSCHD。日本でも2024年秋から投信で買えるようになった米国の高配当ETFです。約100社をROIC−WACCで測ると、加重平均のROICは16.8%、資本コストを9.3ポイント上回り、HDVの+8.3ポイントより上でした。資本コスト割れも7.6%とHDVの半分。ただ調べてみると、中身の6割はHDVと同じ会社で、差をつけていたのはSCHDが「持っていない業種」のほうでした。選び方の違い、フォードが割れている理由、日本からどう持てるかまで。
- 2026.08.23HDVは、資本コストを超える会社を先に選ぶETFだった。中身を測ったら+8.3ポイント。でも5番目のファイザーは割れていた好きなのに買えていない米国高配当ETF、HDV。その中身75社をROIC−WACCで測ってみました。加重平均のROICは15.1%、資本コストを8.3ポイント上回っていて、日本の主要企業の平均(−0.04ポイント)とは別世界でした。調べてわかったのは、HDVの銘柄の選び方そのものが「資本コストを超える見込みの会社」を先にふるいにかける設計だったこと。ただし中身の15%は直近3年の実績では資本コストを割っていて、その筆頭が組み入れ5位のファイザーでした。ETFの中身を測るシリーズの1本目です。
- 2026.08.15警戒していたロックアップ解除。その月、株は3割上がっている8月5日に「これから売れる株が増える」と書きました。ところがスペースXの株は、解除の日を過ぎても下がりませんでした。7月末までに3割ほど下げたあと、8月に入ってから3割上がっています。売り物が増えるのに、なぜ上がるのか。先に売られていたこと、売れても売るとはかぎらないこと、そして空売りの買い戻し。何度聞いてもややこしい空売りも、100円の本のたとえで説明してみました。
- 2026.08.12好きなのに買えていないHDV。15年ぶん答え合わせをしたら、勝ち負けの話ではなかったHDVは好きな米国高配当ETFです。でも株価が上がって利回りが2.73%まで下がり、そこに円安も重なって、いまも買えていません。代わりに日本の高配当株を買ってきました。それでよかったのか15年ぶん計算したら、VYMとはほぼ互角、HDVとは2.2ポイント差でした。順位は期間によって入れ替わります。最後に残ったのは相場ではなく、配当がまるごと手元に残るかどうかという差でした。
- 2026.08.08米の雇用が減ったのに、失業率は下がった。しかも株は最高値をつけた7月のアメリカの雇用統計が、予想の8万人増に反して2万3,000人の減少だった。ところが失業率は4.1%に下がり、S&P500は最高値を更新した。悪い数字なのに、どこも良く見える。からくりを調べたら、失業率が下がったのは分母が減ったからで、株が上がったのは9月の利上げが遠のいたからだった。そして5月と6月の数字が、あとから10万人ぶん書き換わっていた話まで。
- 2026.08.05スペースXが850億円の赤字。わたしもちょっとだけ株主です上場後はじめての決算で、スペースXは850億円の赤字だった。ただ中身を見ると、スターリンクの通信事業が稼いだお金を、そのままAIとロケットに注ぎ込んでいる構造が見えてくる。そして売上は92%増なのに、株価は最高値から4割安。いい会社であることと、いい投資先であることは別だという話だ。8月6日に迫ったロックアップ解除、S&P500への採用時期、そして6月に書いた予想の答え合わせまで調べてみた。
- 2026.08.04ダウが1,153ドル安から3営業日で最高値。急落のとき何もしなかった話の、答え合わせ7月28日に日経平均が2,566円安、翌29日にはダウが1,153ドル安。1日の下げ幅としては2025年4月の関税ショック以来の大きさで、ナスダックは調整局面に入った。それが8月3日、ダウはたった3営業日で史上最高値を更新した。ただ喜ぶ前に見ておきたいことがある。同じ米国株なのに、ダウは最高値でナスダックはまだ4%以上下。そして買わなかったキオクシアは、その後も上がっている。答え合わせを、都合よくやらないために書いておく。
- 2026.07.30金利は「据え置き」だったのに、ダウが1,153ドル安。なぜ? を調べてみたFRBは政策金利を5会合連続で据え置いた。据え置き=安心のはずなのに、ダウは1,153ドル安と2025年4月以来の最悪の下げ。ナスダックは最高値から10%超下げて調整局面に入った。理由を追っていくと、短い金利は下がって長い金利だけが上がっていた。そしてウォーシュ議長は会見で「予告をやめたことが一因かもしれない」と自ら語っている。2週間前に書いた自分の記事が真逆になった話まで、正直に書いておく。
- 2026.07.26世界銀行が中国への融資をやめるらしい。日本も卒業した『70年続く仕組み』を調べてみた世界銀行が2031年までに中国への融資を段階的に終了する。調べてみると、日本もかつては借りる側で、東海道新幹線も黒部ダムも世界銀行から借りたお金で作られ、完済したのは1990年だった。そして同じ仕組みが、いまも現役で動いている。70年以上バトンをつなぎ続けている『国の奨学金』の話と、卒業後の巨大な資金はどこから来るのかを調べてみた。
- 2026.07.22バフェットが『みんなギャンブルに夢中だ』と警告。でも本人はグーグルに5兆円。どういうこと? を調べてみた95歳のバフェットが、久しぶりのテレビインタビューで『人々のギャンブル熱はすさまじい』と市場に警告した。ところが同じインタビューで、グーグル親会社アルファベットへの約5兆円の投資は『自分が始めた』とも明かしている。警告しながら、賭けている? 矛盾しているように見えるこの2つの発言、調べてみたら『投資とギャンブルの違い』という、いちばん大事な話につながっていた。
- 2026.07.22株式市場が『眠らなくなる』らしい。24時間取引のメリット・デメリットを調べてみたロンドン証券取引所が2027年に、ほぼ24時間の取引市場『LSE24』を立ち上げると発表した。米国も今年12月から23時間取引が始まる。一方の東証は、2024年に70年ぶりの改革でようやく30分延長したところ。眠らない市場は、わたしたち個人投資家にとって良いことなのか。便利そうな第一印象の裏にある落とし穴と、積立民には実は関係あるのかないのか、そして『閉まっている時間』の意外な価値まで、調べてみた。
- 2026.07.18韓国の株価指数は、たった2社で半分。『指数の偏り』が気になったので調べてみた韓国の代表指数KOSPIには約830社が入っているのに、サムスン電子とSKハイニックスの2社だけで5割強を占めるという。指数に偏りがあることは知っていたけど、数字でちゃんと確かめたことはなかった。調べてみたら、日経平均もS&P500も、そしてわたしのオルカンも、それぞれの形で偏っていた。偏りはどう生まれるのか、悪いことなのか、どう付き合えばいいのか。インデックス積立民として向き合ってみた。
- 2026.07.18中国の格安AI登場で、なぜ米国株が下がるの? 気になったので調べてみた中国のAI企業が新モデル『Kimi K3』を発表したら、米ハイテク株がほぼ全面安になり、半導体指数は高値から2割超下げて『弱気相場入り』した。中国のAIがすごいことと、わたしのオルカンやS&P500が下がることが、どうつながるのか。カギは『年100兆円のAI投資を回収できるのか』という疑い。1年半前のDeepSeekショックで実際に何が起きたかも調べて、積立を続けるわたしの結論まで書く。
- 2026.07.10なぜSKハイニックスは、韓国を出て米国に上場したの? 気になったので調べてみたAI半導体に欠かせないHBMで世界シェア6割の韓国企業、SKハイニックスが米ナスダックに上場した。調達額はおよそ4兆円規模で、アリババを抜いて米国史上最大の外国企業IPOになる見通し。『なんで自国の市場じゃなくて、わざわざ米国なんだろう?』と気になったので調べてみたら、『コリア・ディスカウント』という言葉に行き着いた。そして、NISAで積み立てているオルカンにも少しだけ入っていた話。