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資産5,831万円の年率リスクを計算したら11.4%。分散が効いていたのは、思っていたところではなかった
サイドFIRE2026-08-11📖 約15分で読めます

資産5,831万円の年率リスクを計算したら11.4%。分散が効いていたのは、思っていたところではなかった

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ごまもち
🐾 ごまもち
このまえ にほんかぶを はかったよね。ぜんぶだと どうなるの?🐾
あずき
あずき
それが気になって、ぜんぶ測ってみたの。下がったよ。

先日、日本株117銘柄のリスクを計算したら年率15.0%だった。1銘柄ずつだと平均27.1%あるのに、まとめると15.0%まで下がる。分散が効いているのがはっきり見えて、けっこううれしかった。

でも、あれは日本株1,315万円だけの数字だ。わたしの資産はそれだけではない。インデックス、債券、ビットコイン、現金もある。

全部あわせたら、いくつになるんだろう。

気になったので、クロちゃん(わたしはClaudeをこう呼んでいる)にまとめて計算してもらった。都合の悪い数字も出たので、そこも含めて書いておく。


0. 先に、測り方の話をひとつだけ

本題に入る前に、断っておきたいことがある。この記事には2種類の数字が出てくる。

📏 2つの数字と、測り方
何を知りたいか
使うデータ
理由
リスク
どれくらい揺れるか
直近1年
1日ごと
知りたいのは「いまどれくらい動くか」だから
相関
一緒に動くか
過去5年
1か月ごと
日本とアメリカには時差があるので、短く区切ると正しく測れないから
※表は横にスクロールできます

なぜ相関だけ長い期間を使うのか。時差があるからだ。

日本の朝の相場は、前の晩のアメリカを受けて動いている。「昨日ニューヨークが下げたから、今朝の日本株も安い」というのは、よくあることだ。

ということは、同じ日付どうしで比べると、この関係が見えなくなる。日本の「今日」と、アメリカの「今日」は、実際には別のタイミングの出来事だからだ。

実際に、区切る長さを変えて測ってみたら、はっきり出た。

📊 長く区切るほど、本当の関係に近づく(S&P500との相関)
1日
ごと
1週間
ごと
1か月ごと
(5年)
日本の高配当株
0.09
0.30
0.39
オルカン
0.96
0.96
0.97
※表は横にスクロールできます

日本の高配当株は0.09 → 0.30 → 0.39と上がっていく。区切りを長くするほど、時差のズレが中に吸収されるからだ。一方オルカンは0.96のまま動かない。アメリカと同じ時間帯で動いているので、そもそもズレがない。

低いほうの0.09を採って「分散できています」と書くのは、さすがにずるいと思った。なので相関は、いちばん落ち着いた1か月ごと・5年ぶんの数字を使う。

なお5年に遡るときは、いまの117銘柄・いまの比率を過去に当てはめて計算している。当時はまだ買っていない銘柄もあるので、「もし5年前からこの組み合わせを持っていたら」という数字になる。実際の保有記録ではない。

1. まず、単純に足してみる

いま持っているものを全部並べる。

📊 資産ごとの金額と、年率リスク
資産
金額
比率
リスク
S&P500(iDeCo含む)
3,439万円
59.0%
15.0%
日本の高配当株
1,315万円
22.6%
16.2%
米国債券(BND)
323万円
5.5%
8.6%
現金
300万円
5.1%
0%
オルカン
193万円
3.3%
15.3%
新興国株
162万円
2.8%
25.5%
ビットコイン
99万円
1.7%
47.7%
合計(単純に足すと)
5,831万円
100%
15.0%
※表は横にスクロールできます
直近1年の日次データ(205日ぶん)から計算。外国の資産は為替をかけて円ベースにしています。金額は2026年7月末時点
※日本の高配当株が前回の15.0%ではなく16.2%なのは、使った日数が違うためです。前回は東京市場の242日を使えましたが、今回はアメリカの市場や為替と日付をそろえる必要があり、両方が開いていた205日で計算しています

表のいちばん下が15.0%だ。これはそれぞれのリスクに、金額の大きさをかけて足しただけの数字になる。S&P500のリスクとたまたま同じ数字になっているけれど、別のものだ。

🔢 15.0%の出し方
15.0%(S&P500)× 59.0% + 16.2%(日本株)× 22.6% + 8.6%(BND)× 5.5% + …
こうやって全部を足すと、15.0%になる。
これは「持っているもの全部が、いつも同じタイミングで上がったり下がったりする」と仮定した場合の数字です

つまり15.0%は、全部が足並みをそろえて動いたときの数字だ。

でも実際には、そんなことは起きていない。ある日はこっちが下がって、あっちが上がっている。それを計算に入れると、どうなるのか。


2. 打ち消し合いを入れると、11.4%になった

実際の値動きを計算に入れるには、足し算ではなく、毎日の動きそのものを合成する必要がある。手順はこうだ。

🔢 11.4%の出し方
その日、資産全体がいくら動いたかを出す。たとえばS&P500が−1.0%、日本の高配当株が+0.5%だった日なら、保有比率をかけて合成する
それを1年ぶん(205日)並べる
その振れ幅を測って、年あたりに直す
①の時点で、片方が下がって片方が上がった日は打ち消し合っています。1章の足し算にはなかった部分です

上の例でいうと、S&P500が−1.0%でも日本株が+0.5%なので、資産全体としては−1.0%より小さく済んでいる。こういう日が積み重なる。

その結果が、これだった。

📊 足し算と、実際に測った数字
① 単純に足すと(1章)15.0%
② 打ち消し合いを入れると11.4%
差(分散で消えたぶん)3.6ポイント

3.6ポイントぶんが、分散で消えている。持っているものが、同じタイミングでは動いていないからだ。

金額にすると、1年後の目安はこうなる。

📊 1年後の資産の目安(配当を除く)
ふつうの1年(約68%の確率)±667万円
荒れた1年(約95%の確率)±1,335万円

±667万円。日本株だけのときは±200万円だったので、金額としては大きくなった。持っている総額が増えれば当然だ。

でも割合としては下がっている。ここが今回いちばん知りたかったところだった。

では、どれとどれが打ち消し合っていたのか。


3. 効いていたのは、日本の高配当株だった

一緒に動くかどうかは、相関という数字で表す。

📐 相関の読み方
1に近いぴったり一緒に動く。片方が下がると、もう片方も下がる
0に近いまったく関係なく動く。片方が下がっても、もう片方は知らんぷり
マイナス逆に動く。片方が下がると、もう片方は上がる
1章の15.0%は、この相関が全部「1」だと仮定した数字にあたります

わたしの資産で測った結果が、これだ。

📊 どれとどれが、一緒に動いているか
日本
高配当
S&P
500
オル
カン
新興
BND
日本の高配当株
1.00
0.39
0.48
0.43
0.34
S&P500
0.39
1.00
0.97
0.64
0.64
オルカン
0.48
0.97
1.00
0.76
0.61
新興国株
0.43
0.64
0.76
1.00
0.43
米国債券BND
0.34
0.64
0.61
0.43
1.00
※表は横にスクロールできます
過去5年を1か月ごとに区切って計算(60個ぶん)。ビットコインは表から省きました(S&P500とは0.44、日本の高配当株とは−0.02)

いちばん上の行を見てほしい。日本の高配当株は、どれと比べても0.34〜0.48にとどまっている。S&P500とは0.39、BNDとは0.34しかない。

日本の高配当株が入らない組み合わせは0.43〜0.97なので、ここだけ明らかに別の動きをしている

日経平均やTOPIXと比べると、もっとはっきりする

「日本株だから、アメリカと離れているのは当たり前では」とも思ったので、日本の指数とも比べてみた。

📊 S&P500との相関
わたしの日本株117銘柄0.39
日経平均0.64
TOPIX0.59

日経平均が0.64、TOPIXが0.59。それに対してわたしの117銘柄は0.39だった。

つまり「日本株だから」ではなく「わたしの選んだ日本株が、指数よりさらにアメリカから離れている」ということになる。日経平均は値がさのハイテク株の影響が大きく、アメリカと一緒に動きやすい。一方わたしの117銘柄は、国内で商売をしている中小型の会社が多い。その差が出たのだと思う。

ごまもち
🐾 ごまもち
にっけいより はなれてるんだ🐾
あずき
あずき
そうなの。狙ってたわけじゃないんだけどね。

7月の月次レポートで「日本の高配当株が伸びて、インデックスのマイナスを打ち消した」と書いた。あのときは今月はたまたまそうなったくらいに思っていた。

でも数字で見ると、たまたまではなかった。日本の高配当株は、配当を受け取るために持っているつもりだったけれど、資産全体を揺れにくくする役目も、同時に果たしていたことになる。


4. 都合の悪い数字①:オルカンとS&P500は、ほぼ同じものだった

ここからが正直に書いておきたい部分だ。

表のなかで、いちばん高い相関が0.97だった。オルカンとS&P500の組み合わせだ。

1.00がぴったり同じ動きなので、0.97はほとんど同じものということになる。

理由ははっきりしている。以前の記事でも書いたけれど、オルカンの中身の6割超はアメリカの会社だ。世界中に分散していると言っても、いちばん大きい部分がアメリカなので、S&P500とほぼ同じ動きになる。

つまりわたしが持っているオルカン193万円は、分散という点ではほとんど働いていない。S&P500を193万円ぶん多く持っているのと、ほぼ変わらない。

これは知らなかったわけではない。ただ0.97という数字にしてみると、思っていた以上に同じ動きをしていた


5. 都合の悪い数字②:債券なのに、株と6割ほど一緒に動いていた

もうひとつ。米国債券BNDと、S&P500の相関が0.64だった。

債券は本来、株が下がったときに支えてくれる存在として持っている。だから相関は低いほどありがたい。それが0.64ということは、6割ほどは株と一緒に動いていることになる。

原因は為替だ。

BNDはドル建ての商品なので、円で見ると「債券の値動き」と「ドル円の値動き」が両方乗る。そしてS&P500にも同じドル円が乗っている。共通の要素が入っているぶん、一緒に動いてしまう

数字で見ると、はっきりする。BNDはドルで見れば年率6.2%しか動かない、とても穏やかな資産だ。それが円で持つと8.6%になる。ドル円そのものが10.6%動いているので、そのぶんが乗っている。

💱 いま気づいたこと
わたしの資産の70.6%がドル建て(S&P500・オルカン・新興国株・BND)だ。ということは、ドル円が動くと、その7割が同じ方向にまとめて動く
銘柄も国も分けているつもりだったけれど、通貨という一本の軸では、かなり集中していることになる。

ここまで来て、3章の答えがつながった。日本の高配当株が効いていたのは、ドル円が乗っていない資産だからだ。現金300万円も同じで、円のまま置いてある。

わたしの資産で「ドル円の影響を受けない」のは、日本株1,315万円と現金300万円だけ。全体の27.7%にあたる。この2つが、残りの7割を支える形になっている。

これは前から自覚していて、通貨の記事にも書いた。それでもいまのドル中心でいいと思っているので、変えるつもりはない。ただ「分散できている」と思いすぎないようにしようとは思った。


6. ビットコイン47.7%と、現金300万円

残りの2つについても書いておく。

ビットコインの年率リスクは47.7%だった。表のなかで断トツに荒い。S&P500の3倍以上だ。

それでも困っていないのは、保有額が99万円で、全体の1.7%しかないからだ。1.7%が半分になっても、全体では0.85%減るだけになる。荒いものは、小さく持てば効かない。前回、117銘柄のなかでいちばん荒い銘柄が62%でも全体に響かなかったのと、同じ理屈だ。

ちなみにビットコインは、日本の高配当株との相関が−0.02とほぼゼロだった。分散という意味では、実はいちばん独立して動いている。ただし荒すぎるので、増やす気にはならない

逆に効いていたのが現金300万円だ。

現金はリスク0%なので、持っているだけで全体の数字を下げる。実際に計算すると、現金を除いたリスク資産だけなら12.1%、現金を入れると11.4%だった。0.7ポイント下げていることになる。

生活防衛資金として置いている300万円は、数字のうえでも、ちゃんと仕事をしていた


7. わかったこと

計算してみて、いちばん変わったのは分散という言葉の意味だった。

🧭 今回わかったこと
分散とは「たくさん持つ」ことではなく「別々に動くものを持つ」ことだった
効いていたのは日本の高配当株(S&P500との相関0.39)。日経平均0.64・TOPIX0.59より低く、指数以上にアメリカから離れていた
オルカンはS&P500と相関0.97。中身の6割超がアメリカなので前から知ってはいたが、数字ではっきり確認できた。数を増やしても、中身が同じなら分散にはならない
ドル建てが70.6%。銘柄や国は分けていても、通貨では集中している

とくに②が意外だった。

前の晩のアメリカが好調だと、翌朝の日本株も上がることが多い。だから、もっと連動しているものだと思っていた。実際に測ってみて0.39なら、たしかに関係はある。でも日経平均0.64・TOPIX0.59と比べると、はっきり低い。

日本の高配当株は、効率だけを考えればインデックス1本のほうがいいと言われることが多い。わたし自身もそう書いてきた。それでも持っているのは、毎月お金が入ってくるほうが自分には続けやすいからだった。

でも今回、効率とは別のところで、ちゃんと仕事をしていたことがわかった。しかも狙ってそうしたわけではないリベシティで紹介された銘柄を組み合わせていったら、結果的にそうなっていた。

ごまもち
🐾 ごまもち
たくさん もってても、おなじ うごきなら いみが ないんだね🐾
あずき
あずき
そう。卵を別のカゴに分けても、同じ棚に置いてたら、棚ごと倒れたら一緒でしょ。

8. この数字の限界

最後に、この数字からは言えないことも書いておく。

⚠️ 気をつけていること
直近1年ぶんの数字でしかない。期間を変えれば結果も変わる
相関は固定ではない。とくに本当の暴落では、ふだん別々に動くものがそろって下がることが知られている
投資信託は似た指数のETFで代用して計算している(オルカンは全世界株ETF、S&P500は指数そのもの)
68%・95%という確率は理論上の目安。実際の相場はもっと極端に動くことがある
相関に使った5年ぶんの計算は、いまの銘柄と比率を過去に当てはめたもの。実際の保有記録ではない

2つ目がいちばん大事だと思っている。いま0.39の相関も、本当の暴落が来れば1に近づく。そのときは日本株もインデックスも一緒に落ちる。今回の11.4%は「ふつうの1年」の話でしかない。

それでも、測ってよかった。自分の資産がどれくらい動くのか、そして何が効いていて何が効いていないのかが、はじめてはっきりした

±667万円という数字は、見た瞬間はやっぱり大きい。でも取り崩さない設計にしているので、動いても売らなくていい。わかっていれば、動いた日も慌てずに済む。それがいちばんの収穫だった。


まとめ

🐾 この記事のまとめ
  • 資産5,831万円のリスクを、単純に足すと15.0%。それが実際に測ると11.4%だった。差の3.6ポイントが分散の効果
  • 1年後の目安は、ふつうの年で±667万円、荒れた年で±1,335万円
  • 日本とアメリカは市場が開く時間が違うので、同じ日付で比べると連動が見えない。日本株とS&P500の連動ぐあいは、日ごと0.09 → 週ごと0.30 → 月ごと5年で0.39と上がる。低いほうを採るのはずるいので、相関は月ごと5年の数字を使った
  • いちばん効いていたのは日本の高配当株。S&P500との相関は0.39で、ほかの組み合わせ(0.43〜0.97)より明らかに低い
  • しかも日経平均0.64・TOPIX0.59よりも低い。「日本株だから」ではなく「選んだ日本株が、指数以上にアメリカから離れていた」ということだった
  • 逆にオルカンはS&P500と相関0.97でほぼ同じもの。中身の6割超がアメリカなので前から知ってはいたが、数字で確認できた
  • 債券BNDもS&P500と0.64。ドルで見れば年率6.2%しか動かないのに、円で持つと8.6%になる。ドル円そのものが10.6%動いているから
  • 資産の70.6%がドル建て。ドル円の影響を受けないのは日本株と現金だけで27.7%。この2つが残りの7割を支えていた
  • ビットコインは年率47.7%と断トツに荒いが、全体の1.7%しかないので響かない。現金300万円は持っているだけで全体を0.7ポイント下げていた
  • ただし本当の暴落では相関が1に近づく。今回の数字は「ふつうの1年」の話でしかない

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⚠ 免責事項 この記事はあずき個人の見解・体験のシェアです。特定の銘柄・金融商品への投資を推奨・勧誘するものではありません。掲載しているリスクや相関の数値は、直近1年のデータをもとにClaude(クロちゃん)に計算してもらった目安で、正確性を保証するものではなく、期間や計算方法を変えれば結果は変わります。将来の値動きを予測するものでもありません。とくに相場全体が急落する局面では、ここで示した分散の効果は弱まります。投資は価格が変動し、元本を割り込む可能性があります。必ずご自身の判断と責任で行ってください。
TAGS#ポートフォリオ#高配当株#インデックス投資
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