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金利37%のトルコリラが最安値で「活況」。でも、わたしは手を出しません
ニュース2026-09-11📖 約21分で読めます

金利37%のトルコリラが最安値で「活況」。でも、わたしは手を出しません

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ごまもち
🐾 ごまもち
きんり37%って、すごくない?🐾
あずき
あずき
すごいの。でも、そのリラは円で見ると、10年で10分の1になってるの。

9月11日の日経に、「最安値のトルコリラ、FXで活況」という記事が出た。トルコのお金「リラ」は、円に対して過去いちばん安い値段になっている。それでも、FXでリラを買う取引は7月に前の月の2.5倍、8,611億円に増えた。理由は、トルコの金利が37%だから。「超高金利とじり安(少しずつ安くなること)の我慢比べ」と日経は書いている。こう思った人も、いるはずだ。

😳「金利37%って、銀行の何百倍?」
🤔「じり安なら、金利で取り返せるんじゃない?」
😎「みんなやってるなら、乗り遅れたくない」
😑「そもそも、FXって何? なんで37%ももらえるの?」

わたしの持ち物は、オルカン(全世界の株の投資信託)と、S&P500と、BND(米国の債券ETF)と、日本の高配当株119銘柄と、現金300万円。FXの口座は持っていない。

結論から言うと、わたしはやらない。金利37%のリラを持つのは、下りのエスカレーターを、上に向かって歩くようなものだからだ。歩く速さが金利、エスカレーターが下る速さがリラの値下がり。10年歩いても、ほとんど同じ場所にいる。しかも背中には手数料と税金のリュックがあって、手元のお金の何倍も賭けると(これをレバレッジと呼ぶ。4章で説明する)、少しつまずいただけで転げ落ちる。

順番に見ていく。


1. そもそも「FXで金利をもらう」とは、何をすることか

まず、4つ目の声の前半。「FXって何?」。

FXは、正式には「外国為替証拠金取引」という長い名前で、中身は円を外国のお金に替えて、また円に戻す取引だ(「証拠金」は取引のために預けるお金のことで、4章で出てくる)。旅行前に空港で両替するのと、やっていることは同じ。違いは2つで、①ネットで24時間できて、②手元のお金の何倍もの金額を動かせる(これは4章で話す)。値段は「1リラが何円か」で見る。円のほうが強くなると、この値段は下がる(円高=リラ安)。

「金利をもらう」は、こういうことだ。円をリラに替えて持っていると、トルコの金利と日本の金利のを、FX会社から毎日少しずつ受け取れる。金利の低い円を手放して、金利の高いリラを持っている形になるからだ。FXの世界では、これを「スワップポイント」(略してスワップ)と呼ぶ。銀行の外貨預金(円を外国のお金に替えて預ける預金)でいう「利息」の親戚で、違いは毎日もらえること。

💴 いま、1万リラを買って持っていると
1万リラの値段 1リラ3.11円なので、3万1,100円(9月11日)
毎日もらえるスワップポイント 23円(FX会社の一覧、2026年9月)
1年ぶん 23円 × 365日 = 約8,500円
3万1,100円に対して 年27%
スワップはダイヤモンドZAiオンラインのトルコリラ/円スワップランキング(2026年9月、1万通貨の買いで1日23〜24円)から。銀行の普通預金は年0.4%ほどなので、その70倍近い

3万1,100円を置いておくと、1年で8,500円入ってくる。銀行の普通預金の70倍。数字だけ見れば、「すごくない?」というごまもちの反応は正しい。

ごまもち
🐾 ごまもち
ふつうの よきんより、ぜんぜん いいじゃん?🐾
あずき
あずき
そう見えるの。ここから、落とし穴を3つ見ていくね。

2. 落とし穴① なぜ37%ももらえるのか。それは「危険手当」

4つ目の声の後半。「なんで37%ももらえるの?」。答えは、7月の記事で書いたとおり、そうしないと誰もリラを持ってくれないからだ。

トルコでは、物価が1年で31.5%上がっている(8月の時点で、前の年と比べて)。日本の1.9%の16倍だ。物価がこれだけ上がる国では、お金を持っているだけで、買えるものがどんどん減っていく。だからトルコの中央銀行は、国の金利の基準(これを「政策金利」と呼ぶ)を高くしないと、誰もリラを持ってくれない。いま、その政策金利が37%だ。

💡 トルコで100リラを1年預けると
金利37%で 100リラ → 137リラ
でも物価も上がる 去年100リラで買えたものが、今年は131.5リラ
本当に増えたぶん 137 − 131.5 = 5.5リラ。37%に見えて、買えるものは5%ほどしか増えていない

つまり、金利37%のほとんどは、物価の上がりぶんを埋めているだけだ。トルコの中では、それでつり合っている。

では、円で持っているわたしたちから見ると、どうなるか。リラは1年で31.5%ぶん薄まり、円は1.9%しか薄まらない。だから、リラの値段は円に対して、年30%くらい安くなっていくのが自然だ。37%は「もうけ」ではなく、トルコの側が、リラを持ってくれる人に払っている危険手当になる。

理屈だけでは信じにくいので、実際の10年を見る。

📉 1リラは何円だったか(毎年9月)
1リラ
1年で
2016年
34.5円
2017年
32.0円
−7%
2018年
16.8円
−47%
2019年
18.2円
+8%
2020年
14.3円
−21%
2021年
13.2円
−8%
2022年
7.7円
−42%
2023年
5.5円
−29%
2024年
4.3円
−21%
2025年
3.6円
−17%
2026年9月11日
3.11円
10年で−91%
Yahoo Finance(TRYJPY=X)の日次データから、各年9月初めの値をクロちゃん(わたしが使っているAI、Claude)に拾ってもらった。2016年9月11日の34.5円から2026年9月11日の3.11円で、10年で0.09倍。年にならすと−21%

10年前に34.5円だった1リラが、いまは3.11円。10年で10分の1。上がった年は、10年で1回だけ。この10年、トルコの金利はずっと日本とは桁違いに高かった。それでも、円で見た値段はこうなる。エスカレーターは、年21%の速さで下り続けている。


3. 落とし穴② 「金利で取り返せる」を、10年やってみた

2つ目の声、「じり安なら、金利で取り返せるんじゃない?」。ここが、日経の言う「我慢比べ」だ。まず、いまの1年だけで計算すると、たしかに勝っているように見える。

💡 1万リラ(3万1,100円)を、この1年持っていたら
受け取るスワップ 約8,500円(年27%)
リラの値下がり 3.57円 → 3.11円で−13%。3万1,100円なら約4,000円減
差し引き +4,500円ほど。これが「我慢すれば勝てる」に見える理由
値下がりは2025年9月9日3.57円→2026年9月11日3.11円。レバレッジなし、税金と手数料を引く前

歩く速さ27%が、エスカレーターの下る速さ13%に勝っている。この1年は、そういう年だった。でも上の表を見ると、下る速さは年によって違う。2018年と2022年は、1年で4割以上。10年で見ると平均で年21%。歩き続けるあいだに、エスカレーターが急に速くなる年が、10年で3回あった(4割以上下がった2018年と2022年、3割近く下がった2023年)。

では、10年ずっと歩き続けていたら、どこにいたか。「10年で10分の1でも、年37%の金利を10年もらえば取り返せるのでは」。わたしも実際に計算してみないと気持ちがわるいので、クロちゃんに10年ぶんを計算してもらった。

🧮 計算のルール
2016年9月に100万円をリラに替える(9月末の値で1リラ33.7円。上の表の34.5円は9月初めの値)
毎月もらうスワップは、全部リラの買い増しに回す(複利)
金利は、その月のトルコの政策金利をそのまま使う(この10年で8%から50%まで動いた。低い年も高い年もそのまま)
2026年9月に全部円に戻す(1リラ3.11円)

結果は、こうなった。

🧮 100万円は、10年後いくらになったか
金利だけなら 10年で9.14倍(毎月の金利を10年ぶん掛け合わせた値。平均すると年25%)
為替だけなら 10年で0.092倍(33.7円 → 3.11円)
掛け合わせると 9.14 × 0.092 = 0.84倍
どうやって持ったか
10年後
損益
① 理想 政策金利をまるごと受け取る。税金も手数料もゼロ
84万円
−16万円
② FXの現実 スワップは政策金利の7割。税金20.315%
34万円
−66万円
③ 銀行の外貨定期預金 金利は政策金利の3分の1(いま13%)。税金20.315%。円とリラを替える手数料が、買うとき7%・売るとき16%(下の⑤)
13万円
−87万円
(参考)金利を受け取らずにリラだけ持つ
9万円
−91万円
為替はYahoo Finance(TRYJPY=X)の各月末の値(2016年9月末33.72円→2026年9月11日3.11円)。政策金利はBIS(国際決済銀行)が集計するトルコ中央銀行の1週間物レポ金利の月次。②の「7割」は、いまの政策金利37%に対してFX会社のスワップが年27%(1日23円)である比率をそのまま10年に当てたもの。③の金利は大和ネクスト銀行のトルコリラ外貨定期預金1年13%(2026年9月11日)と政策金利37%の比率(約3分の1)を10年に当てたもの。手数料は三菱UFJ銀行のトルコリラ外貨預金の為替手数料(2026年1月改定前の窓口2円50銭を2016年の34円に当てて7%、改定後のネット50銭を3.11円に当てて16%)。すべてクロちゃん(Claude)に計算してもらった概算

いちばん驚いたのは①だ。税金も手数料もゼロで、37%も50%も含めた10年の金利をまるごと受け取って、それでも100万円は84万円になる。10年歩いて、9.14倍の距離を進んだ。でもエスカレーターは、その間に10分の1まで下っていた。掛け合わせると、スタートより少し下にいる。

なぜ「37%を10年もらえば」が成り立たないのか。10年の金利を平均すると年25%ほどで、37%や50%だったのは直近の2〜3年だけだからだ。歩く速さの平均25%と、エスカレーターの下る速さ21%。「25引く21で、年4%は残るのでは」と思う。わたしも思った。でも、この2つは足し算にならない。

💡 「+25%」と「−21%」が、足し算にならない理由
100万円をリラで持って、1年たつ
金利で 100万円 → 125万円(×1.25)
でもリラが21%下がるので、円に直すと 125万円 × 0.79 = 98.8万円
1年で1.2%の減り。これを10年くり返すと 0.88倍
「21%下がる」は「79%しか残らない」と同じ。増えたぶんにも、まるごと0.79がかかる。実際の10年が0.88倍ではなく0.84倍なのは、金利が8%と低かった2017〜2018年にリラが大きく下がり、金利が50%だった2024年には、リラの値段がもう小さくなっていたから

それも、税金と手数料を引く前の話になる。

そして現実には、①の条件で歩ける人はいない。背中のリュックがある。

🎒 リュックの中身。「37%」から手元に届くまでに消えるもの
① スワップは政策金利より低い 政策金利37%に対して、FX会社が払うスワップは年27%。差の10%ぶんは、FX会社の取り分と、日本の金利のぶん
② 税金20.315% スワップも、リラが上がったときの利益も、20.315%の税金がかかる。27%は税引き後21%
③ スプレッド 買う値段と売る値段の差。空港の両替所で「買い」と「売り」の値段が違うのと同じ。FXなら1リラあたり0.7〜3銭ほど(会社で違う)。3.11円に対して0.2〜1%で、買って売れば2回払う
④ 銀行の金利は、政策金利よりずっと低い 大和ネクスト銀行のトルコリラは、外貨定期1年で年13%、外貨普通預金なら年1%(2026年9月11日)。政策金利37%の3分の1と、37分の1
⑤ 銀行の為替手数料 三菱UFJ銀行のトルコリラ外貨預金は、2026年1月まで窓口で1リラあたり2円50銭だった。リラが3.6円のときに、片道(買うときだけ)で7割。1月に60銭(ネットは50銭)に下がったが、3.11円に対して片道16〜19%。往復で3割以上が消える
スワップはダイヤモンドZAiオンラインのランキング(2026年9月)、スプレッドはFXキーストンの比較(2026年9月、会社により0.7〜9銭)、税率は国税庁の先物取引に係る雑所得等の申告分離課税、銀行の金利は大和ネクスト銀行「外貨預金 金利一覧」(2026年9月11日現在)、為替手数料は三菱UFJ銀行「トルコリラ外貨普通預金の為替手数料変更のお知らせ(2026年1月13日〜)」から

1リラ2円50銭という手数料は、リラが50円だった2010年ごろなら5%だが、3.6円では7割になる。手数料が円の額で決まっていて、リラの値段だけが14分の1になったからだ。高金利をうたう外貨預金は、金利の前に、まず手数料で負けが決まる。窓口で高い金利を聞いて100万円をリラにした人は、その場で70万円を手数料に払っていたことになる。

ごまもち
🐾 ごまもち
でも、ことしは かってるんでしょ?🐾
あずき
あずき
自分のお金だけで、ゆっくり歩けばね。FXには、もうひとつ仕組みがあるの。

4. 落とし穴③ レバレッジは、時間を味方にできない

1章で後回しにした、FXのもうひとつの特徴。「手元のお金の何倍もの金額を動かせる」。これをレバレッジ(てこ)と呼ぶ。個人は金融庁のルールで最大25倍まで。25倍というのは、預けたお金の25倍の金額を動かせる、つまり4%のお金で買えるということだ。

身近な例で言うと、頭金4%で家を買うのに近い。3万1,100円ぶんのリラを買うのに、必要なお金は25分の1の1,244円でいい。残りはFX会社が立て替えている形で、その立て替えの担保が、預けた1,244円だ。

ここで、スワップの見え方が変わる。年8,500円のスワップを、1,244円の元手で受け取ると、元手に対して年680%。「金利37%」より、こちらの数字が人を呼ぶ。

でも、頭金4%で買った家は、家の値段が4%下がっただけで、頭金がなくなる(家を売っても、ローンを返したら手元に何も残らない)。同じことが起きる。

⚠ 25倍で1万リラを買った人の、なくなり方
元手 1,244円(3万1,100円の25分の1)
リラが4%下がると 3万1,100円の4% = 1,244円の損。元手はゼロ。3.11円が2.99円になれば、それで終わり
実際には その手前で、FX会社が強制的に売って終わらせる。これを「ロスカット」と呼ぶ
4%は、どれくらい起きるか 2018年8月は1日で−19%、2021年11月は1日で−11%動いた
25倍は金融庁が定める個人の上限。1日の下げ幅はYahoo Financeの日次終値から(2018年8月12日19.98円→16.13円、2021年11月24日10.02円→8.94円)。実際のロスカットの水準はFX会社と設定で違う

エスカレーターの言い方に戻すと、レバレッジ25倍は、1段の踏み外しが25段ぶんになる仕組みだ。1歩の稼ぎも25倍になる。でも、少しつまずいただけで、転げ落ちる。「じり安なら我慢できる」という前提は、2018年8月のその1日で終わる。

積立の記事で、何度も書いてきたことがある。持ち続けていれば、いい日も悪い日も自分のものになる。10年、20年と市場にい続けた人がいちばん報われる、と。レバレッジは、この「持ち続ける」を最初から壊す。4%下がった日に元手がなくなるなら、10年後まで持っていられない。時間が味方になる前に、市場から降ろされる。「我慢比べ」に見えて、我慢する権利が最初からない勝負だ。


5. 「活況」の中身。取引が増えるのは、いつも暴落のとき

3つ目の声、「みんなやってるなら、乗り遅れたくない」。日経の「活況」は、金融先物取引業協会(FX会社の団体)が毎月出している、通貨ごとの取引金額から来ている。7月のリラ円は8,611億円で、6月の3,494億円の2.5倍。この統計は2008年からあるので、過去にリラ円の取引が跳ねた月を並べてみた。

📊 リラ円の取引金額が跳ねた月と、そのときリラに起きたこと
取引金額
リラに起きたこと
2018年8月
4兆7,460億円
1日で−19%(トルコショック)。2018年は1年で−47%
2021年12月
2兆2,533億円
11月24日に1日で−11%、12月にも−6%の日が続く
2019年1月
1兆8,891億円
1月3日に1日で−6%(円の急騰)
2026年7月
8,611億円
7月末に日本とアメリカが協調して円を買った(為替介入)ことで、3.45円→3.31円。最安値を更新
2024年1月(参考)
467億円
静かな月。7月はこの18倍
取引金額は金融先物取引業協会「店頭FX月次速報」の通貨ペア別取引金額(TRYJPY)。リラの動きはYahoo Financeの日次終値。介入は8月の記事に書いた7月30〜31日の円買い介入

取引が増えた月は、リラが大きく下がった月と、きれいに重なる。「活況」というのは、儲かっている人が増えたのではなく、転げ落ちて強制的に売らされた人と、安くなったから買った人が、同じ月に集まったという意味になる。7月は、日米が協調して円を買った週に、リラの値段が4%下がった。損切り(損を確定して手じまうこと)と押し目買い(安くなったところで買うこと)が、8,611億円の中身だ。

「みんなやってる」の「みんな」は、暴落の日の売買で数えられている。


6. わたしは、どう見ているか

ごまもち
🐾 ごまもち
で、あずきは、やらないの?🐾
あずき
あずき
やらない。すすめもしない。

わたしはやらないし、すすめもしない。理由は3つ。

💡 わたしがリラのFXをやらない理由、3つ
① 上がる理由がない
物価が年31%上がる国のお金は、円で見て下がるのが理屈どおり。10年で10分の1は、事故ではなく仕組み。わたしが増やす枠に置くのは、10年、20年で上がる理由があるもの
② レバレッジは、時間を味方にできない
4%下がった日に元手がなくなる勝負では、10年持てない。持ち続けられないものは、持たない
③ 「みんなやってる」は、暴落の日に数えられている
取引が跳ねた月は、リラが急落した月。活況の中身は損切りと押し目買いで、それはわたしがいちばんやらないと決めている「ニュースで売買する」そのものだ
銃を突きつけられて失ったお金より、利回りを追いかけて失ったお金のほうが多い
More money has been lost reaching for yield than at the point of a gun.
レイ・デボー(ウォーレン・バフェットが2010年の株主への手紙で引用)

バフェットは、自分の会社バークシャーの現金を米国の短期国債に置き、ほんの少し利回りが高いだけの商品には手を出さない、と説明するときに、この言葉を引いた。利回りが高いものには、その利回りぶんの理由がある。金利37%は、その理由がいちばん大きく書かれた値札だ。

わたしがやることは変わらない。オルカンの積立は同じ日に同じ額。高配当株は割安なときだけ買い増す。為替は読まないし、金利の高さでも動かない。上りのエスカレーターに乗って、時間を味方にできるものを持つ。それが、この1年で何度も書いてきた「何もしない」の中身だ。


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金利の高さでは動きません。オルカンの積立も、日本の高配当株119銘柄も、8年以上SBI証券の口座です。積立は、同じ日に同じ額で続きます。

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7. まとめ

🐾 この記事のまとめ
  • リラは円に対して過去最安値なのに、7月のFXの取引は前の月の2.5倍の8,611億円。金利37%を狙う「我慢比べ」
  • FXは円を外国のお金に替える取引。金利の差を毎日「スワップ」で受け取れる。リラは年27%
  • 37%は危険手当。物価が年31.5%上がる国のお金は、円で見て下がって当然。10年で10分の1
  • 10年前に100万円入れて金利を全部再投資しても、理想で84万円、FXの現実で34万円、銀行なら13万円。金利で9.1倍、為替で0.09倍、合わせて0.84倍
  • 銀行の窓口の手数料は1月まで1リラ2円50銭。片道7割。金利の前に手数料で負ける
  • レバレッジ25倍は頭金4%で家を買うのと同じ。4%下がった日に元手がゼロ。2018年8月は1日で19%下げ
  • 取引が跳ねた月は、いつも暴落の月。わたしはやらないし、すすめもしない。時間を味方にできるものを持つ
📚 参考にした情報源 ・報道:日本経済新聞「最安値のトルコリラ、FXで活況 超高金利とじり安の我慢比べ」(2026年9月11日)。「7月のリラと円の取引金額は前の月比2.5倍の8611億円」「37%の高金利」「7月末の日米協調の為替介入によりリラも対円で切り下がり」はここから
・取引金額:金融先物取引業協会「店頭FX月次速報」通貨ペア別取引金額のTRYJPY(2026年7月 861,154百万円、6月 349,369百万円、2018年8月 4,746,042百万円、2021年12月 2,253,342百万円、2019年1月 1,889,116百万円、2024年1月 46,724百万円)。跳ねた月の抜き出しはクロちゃん(Claude)
・為替:Yahoo Finance TRYJPY=X の日次終値。10年前後の値、毎年9月初めの値、1日の下げ幅(2018年8月12日−19.3%、2021年11月24日−10.7%、2019年1月3日−6.1%)、7月末(7月28日3.45円→8月2日3.31円)はクロちゃんが拾った。10年で0.090倍、年率−21.4%
・トルコの政策金利37%(9月10日据え置き、5会合連続):Trading Economics「Turkey Interest Rate」(出典はトルコ中央銀行)、トルコ中央銀行 金融政策委員会の決定(7月23日分まで掲載)、外為どっとコム「トルコリラ/円見通し」(9月8日)。8月の消費者物価+31.51%も同記事から(トルコ統計局発表)
・10年シミュレーション:為替はYahoo Finance TRYJPY=X の月末値、政策金利はBIS(国際決済銀行)の中央銀行政策金利データ(トルコ、月次、1週間物レポ金利)。銀行の金利は大和ネクスト銀行「外貨預金 金利一覧」(2026年9月11日、トルコリラ定期1年13%・普通1%)、為替手数料は三菱UFJ銀行「トルコリラ外貨普通預金の為替手数料変更のお知らせ」(窓口2円50銭→60銭、ネット80銭→50銭)。計算はクロちゃん(Claude)
・スワップポイント:ダイヤモンドZAiオンライン「トルコリラ/円スワップランキング」(2026年9月)。1万通貨の買いで1日23〜26円(多くの会社が23〜24円)。年27%、25倍で年680%、4%で元手ゼロは、この数字と3.11円からクロちゃんが計算した概算。スプレッドはFXキーストン「トルコリラ円のスプレッド徹底比較」(2026年9月11日、会社により0.7〜9銭)
・レバレッジの上限25倍:金融商品取引業等に関する内閣府令(個人の店頭FXは証拠金率4%以上)。税率20.315%:国税庁「先物取引に係る雑所得等の課税の特例」
・日本の物価+1.9%:8月の記事。高金利の仕組みは7月の記事、介入は8月の記事
・デボーの言葉:Warren Buffett, Berkshire Hathaway 2010 Annual Letter「We agree with investment writer Ray DeVoe's observation, "More money has been lost reaching for yield than at the point of a gun."」訳はわたし
⚠ 免責事項 この記事はあずき個人の考えの記録であり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。スワップや損益、10年のシミュレーションの数字は、公開されているスワップポイント・政策金利・為替レート・手数料からClaude(クロちゃん)に計算してもらった目安で、正確性を保証するものではなく、過去のスワップの実額・スプレッド・ロスカットの実際の水準は含みません。銀行の預金金利は現在の水準の比率で仮定しています。FXはレバレッジにより預けた資金を超える損失が出ることがあります。投資の判断は、必ずご自身の判断と責任で行ってください。

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