中東ショックで資産が300万円減った——サイドFIRE直後に試された「航路を守る」覚悟
2026年4月にサイドFIREを達成したばかり。喜びもつかの間、3月から続く 中東危機・イラン戦争 の影響で、わたしの資産は直近高値から約300万円下落した。
「またか」というのが、最初の感覚。1年前のトランプ関税ショックの記憶も新しい中での、新たな波だ。
この記事を書いている今もまだ完全には収束していないけれど、株価としては一旦戻ってきているタイミングなので、自分の振る舞いを振り返ってみたいと思う。
サイドFIRE直後に来た、ちょっと嫌なタイミング
数字でいうと、5,000万円超のうちの 約300万円下落。割合にすると5〜6%程度の下げで、規模感としては「軽め」のショック。
コロナショックのときに比べたら、規模としてはずっと小さい。それでもサイドFIRE達成直後のタイミングだったので、心情的には「これからもこういう局面と何度もつき合っていくんだなあ」と改めて実感する出来事だった。
「コロナショックを経験している」が、いちばんの強み
冷静でいられた理由は、ひとつしかない。2020年のコロナショックを経験しているからだ。
あのとき、資産は一気に1/3まで縮んだ。でも正直に言うと、わたしには青ざめている余裕すらなかった。
当時の映像業界——特にわたしの会社——には、コロナ特需が来ていた。対面のイベントが軒並みライブ配信に置き換わって、案件が一気に増えたからだ。毎日が必死で、株価をじっくり眺めている時間がなかった。
それが、あとから振り返るといちばんの幸運だったと思う。気づけば積立は淡々と続いていて、結局それが「いちばん効いた」ことを、後になって身体で理解した(詳しくはコロナショックの記事に書いた)。
だから今回も、暴落のニュースを見た瞬間に身構えるのではなく、「来たか、次こそは」と備えるモードに自然と入れた。実際、
- インデックスの積立は止めない
- 余力で高配当株を買い増す機会を狙う
- 数字を毎日見ない(メンタルが消耗するから)
——という基本動作を、なぞるだけ。
インデックスは「航路を守れ」を、ただ実行するだけ
インデックスについては、何もしない、ただ続ける。これに尽きる。
資産の主軸は、新NISA前から長く積み上げてきたS&P500。新NISAが始まってからは、つみたて投資枠で毎月5万円のオルカン積立を追加している(詳しい積立設定はこちら)。
どちらも、下落しているときほど安く仕込めているということなので、むしろ「仕込み時」だと言い聞かせる。
ジョン・C・ボーグル氏の有名な言葉、「航路を守れ(Stay the course)」。これを実行するだけだ。
航路を守って積立を続けた結果、S&P500は今また最高値を更新している。とはいえ、中東リスクや円安など、不安材料はまだ多い。
だから相場は読まない。読めないと割り切ってから、ずいぶん楽になった。
高配当株、「次こそは」と思っていたのに
高配当株のほうは、もう少しややこしい。
実は、わたしは「次の暴落こそ大きく買い増すぞ」と、ちょっと意気込んでいた。
2024年8月の暴落(いわゆる植田ショック)のときは、様子を見ているうちに回復してしまい、買い増しできずに消化不良で終わってしまった。
だから今回の中東ショックは、「次こそは」と意気込んでいた。でも——、
結果、買えたのは少しだけ。「あー、また」という感じだった。
でも、これは別に失敗ではないとも思っている。自分のルールを守った結果、買わなかったのだから。基準を曲げて高値で掴むよりは、よっぽどいい。それは減配リスクの記事で書いた、自分の中の鉄則でもある。
戻ってからも、コツコツ拾うスタンス
中東情勢は一段落した雰囲気はあるけれど、先のことは誰にもわからない。
高配当株については、まだ「完全に戻った」という感覚はない。まだ悪くない株もちらほらあるので、引き続きコツコツ買い増しを続けている。
ただ、正直に言うと、そこまで美味しい銘柄が転がっているわけでもない。これからまた上がっていく可能性も考慮すると、多少でもお買い得感のあるものを少しずつ拾っていくくらいが、わたしには合っているなと思っている。
無理に大きく買わない。チャンスを逃しても自分を責めない。「拾える時に拾う」くらいの軽さが、結局いちばん続くと思う。
精神的に支えてくれる存在——コミュニティの朝ライブ
今回のショックで、改めて「ひとりじゃない」と感じられた。それは所属するコミュニティの存在が大きい。
わたしは毎朝の日課としてライオンさんのYouTubeライブを聴いている。ライブでは、その日のニュースや、投資をするうえで大事にしたい考え方などを、ライオンさんの言葉で発信してくれている。
ショックの最中には、コミュニティのマガジンで「自分だったらこの辺で買うよ」と発信してくれたことがあった。それを読みながら、ちょうど自分も株価をみながら買い増しを検討していたタイミングだったので、「自分の判断もそんなにズレていないんだな」と嬉しくなったし、仲間がいる気がして心強かった。
わたし自身は結局その日の買い増しはできなかったけれど、こういう発信を普段から聞き続けていることに、大きな意味があると思っている。
大事なのは、誰かの言葉を盲信することではない。先を歩く人たちの考え方に触れながら、自分のスタンスを少しずつ整理しておくこと。そうすれば、いざというときに焦らず、落ち着いて自分の判断で動ける。
ありがたいなあ、と素直に思う。
読者に伝えたいこと
最後に、いつも書いていることだけど、もう一度。
特に③について。日本高配当株は、インデックスと違って銘柄ごとに違う物語がある。財務、業績、株主還元のスタンス、株価が割安かどうか——チェック項目はそれなりにあって、自力で全部やるのはなかなか大変だ。詳しくは銘柄選びの基準としてブログでも解説しているので、興味があれば覗いてみてほしい。
ただ、わたしの場合、そのベースの考え方はライオンさんに教えてもらったものだ。ライオンさんのコミュニティには「今月から高配当株をはじめるなら」という、30万円から始められる高配当株パッケージ を紹介している発信もあるし、個別銘柄について「なぜ選んだか」を丁寧に解説してくれる発信もある。
独学に自信がない人は、参加して学びながら覚えていくのがいちばんの近道だと思う。
おわりに
サイドFIRE直後の中東ショック。確かに嫌なタイミングだったけれど、終わってみれば「何度目かの波」のひとつに過ぎなかった。
これからも、こういう波は何度も来る。でも、続けられる仕組みと、続けられる仲間がいれば、それは怖いものではなくなる。
わたしは今日も、淡々と積立を続ける。
- 2026年3月から続く中東危機・イラン戦争で、資産は直近高値から約300万円下落。サイドFIRE直後の嫌なタイミングだったけれど、5〜6%の下落で済んだ
- 2020年のコロナショック(資産1/3まで縮小)の経験が、最大の精神的お守り。「次が来ても大丈夫」という感覚が芯になった
- インデックスは「航路を守れ」を実行。積立は止めない、相場を読まない、数字を毎日見ない
- 高配当株は「次こそ買い増すぞ」と意気込んでいたが、思ったほど下がらず、買えたのは少しだけ。基準を曲げなかったので、これは結果的に正解
- 戻ってからもコツコツ拾うスタンス。無理に大きく買わない、チャンスを逃しても自分を責めない
- お世話になっているコミュニティの朝ライブが精神的に大きな支え。「ひとりじゃない」と思える発信に触れていることは、長く続けるコツ
- 初心者へ:①インデックスは航路を守って淡々と ②少額からスタート ③高配当株は信頼できる発信から学ぶのが近道




