気づいたら準富裕層——34歳フリーランスが見た『NISAミリオネア時代』の足音
最近、米国の 「401kミリオネア」 が話題になっている。401k(確定拠出年金)で 資産100万ドル(約1億5,600万円) を超えた人が、米国で急増しているというニュースだ。
一方で日本でも、富裕層(純金融資産1億円以上)は 153.5万世帯 と過去最高水準(野村総合研究所・2023年データ)。さらにその下の 準富裕層(5,000万円以上1億円未満) は 403.9万世帯 にのぼる。
しかもこれは 2023年の調査時点 の数字。その後の 日経平均6万円突破 や米国株の上昇を踏まえると、2026年現在は富裕層・準富裕層ともにさらに増えている はず。次回の野村総研の調査では、もう一段高い数字が出てくる可能性が高い。
そして、わたし自身も2026年4月、準富裕層の入口(5,463万円) に到達した。8年前に500万円で投資を始めたとき、自分がそんな層に届くとは正直思っていなかった。「気づいたら、そうなっていた」。それが偽らざる実感だ。
今日はこのテーマを、データとわたしの実体験で書いていく。
1. 日本の富裕層ピラミッド(2023年・野村総研)
まずは現状を整理する。野村総合研究所が定期的に発表している 純金融資産保有額別の世帯数 がこちら。
ポイントは2つ。
- 富裕層・準富裕層を合わせると約557万世帯(全体の約10%)。意外と多い
- 超富裕層は数万世帯のレア層。「テレビに出るような大富豪」はやはり別世界
つまり 「ミリオネア = 一握りの特別な人」というイメージは、もう古い のかもしれない。
2. 米国401kミリオネアの急増——日本の未来像?
米国では、確定拠出年金 401k で資産100万ドル(約1.5億円)を超えた人が急増している。
なぜ増えているか?理由はシンプルで、米国株がここ数年で大きく値上がりした から。3年前に投資していた人の資産は、今 2倍近く になっている。日本人投資家ならさらに円安効果で増えている計算。
ここで重要なのは、米国の401k = 日本のiDeCo・NISA という対応関係。
- 米国 401k → 1億ドル相当のミリオネアが約65万人(フィデリティ単体で)
- 日本 iDeCo + 新NISA(1,800万円枠) → これから10年・20年でミリオネアが続々誕生する可能性
イギリスでも ISA(税制優遇投資) でミリオネアが続出している。日本にも『NISAミリオネア時代』の足音が確実に聞こえてきている。それがわたしの肌感だ。
3. わたしの実体験——「気づいたら準富裕層」だった
ここで、わたしの8年間を振り返る(詳細はこちら)。
何が特別だったか——正直に言えば 「何もない」。
- オルカン/S&P500を機械的に積み立て
- 余裕資金で日本の高配当株をぽつぽつ
- 下落しても売らない、追加で買う
- 配当・分配金は再投資
たったそれだけ。コロナショック・中東ショックも含めて何度か資産が大きく減ったけれど、「売らずに続ける」 を貫いただけ。それで気づいたら 準富裕層の入口 に到達していた。
「特別な才能」も「派手な投資手法」もいらなかった、というのが偽らざる感想だ。
4. バフェットの教え——「持ち続けるだけ」がいちばん難しい
投資の神様、ウォーレン・バフェットはこう言っている。
「ダウ平均が19世紀末に66ドルで始まり、100年後に1万1,400ドルになっているのに損をするなんて、どうやればできるのでしょうか。ところが、多くの人は損をしています。それは、うまくやろうとして、市場から出たり入ったりを繰り返したからです。」 (ジェイエル・コリンズ著『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』より)
インデックス投資の最大の難所は、商品選びでも金額でもなく「続けること」。
- 株安・暴落でも積立をやめない
- 不景気のニュースでパニック売却しない
- 短期で利益確定しない
これができるかどうかが、すべて。
米国で401kミリオネアが増えている背景には、こうした 投資家の成熟 がある。フィデリティ職員のコメントが象徴的だ——「市場の浮き沈みは株取引の一部であると、労働者は理解している」。
5. 「平凡なミリオネア」の登場——比較ではなく、自由を見る
ミリオネアが増えてくると、「平凡なミリオネア」 という言葉も生まれてきた。UBS(スイスに本拠を置く世界最大級の金融グループで、資産運用・プライベートバンキング分野が特に強い)のグローバル・ウェルス・マネジメント部門の調査ではこう指摘されている:
「米国の新しいミリオネアは心理的な富の壁を打ち破ったが、彼らの所得と支出は中間層世帯と変わらない」
「ミリオネアっぽい派手な生活」をするには500万ドル(約7.5億円)は必要、という煽りも出ている。
でも、この手の話は 無視していい とわたしは思う。
- 生活水準が「中間層と同じ」で何が悪い。本人が幸せかどうかが大事
- 「典型的なミリオネアらしい生活」を目指すのは、お金の使い方がちょっとズレている気もする(個人的な意見です💦)
- メディアが煽る「お金持ちらしい暮らし」に流されない
人間には、いくら資産が増えても 「まだ足りない」 と感じる性質がある。他人との比較・競争に身を置くのではなく、「自分の望む自由な人生を送れているか?」だけを見る。わたしはそこを軸にしている。
サイドFIREのリアルなデメリット でも書いたけれど、お金は 自由を担保するための手段 であって、ゴールじゃない。
6. これから始める人へ——NISAミリオネアの作り方
最後に、これから資産形成を始める人へ向けたメッセージ。
たったこれだけで、20年・30年後には 「気づいたら準富裕層・富裕層」 という人が日本にも増えていく。米国・英国の前例が示す通り、これは 「特別な才能の話」ではなく、制度の活用と続ける覚悟の話。
わたしは8年で準富裕層の入口まで来た。あと10年・20年続ければ、おそらく富裕層(1億円超)も視野に入る。目指していないけれど、続けていれば自然に到達する ——これがインデックス投資の本質的な強さだと思う。
まとめ
最後にこの記事のポイントをまとめておく。
- 日本の富裕層は153.5万世帯・準富裕層は403.9万世帯(野村総研・2023)
- 米国で 401kミリオネア(資産1.5億円超) が急増、約65万人(フィデリティ単体)
- 日本でも NISA・iDeCo で同じ流れが起きる可能性
- わたしは8年で 500万→5,463万円(準富裕層) に到達。特別なことは何もしていない
- バフェット曰く、インデックス投資で損するのは「うまくやろうとして出たり入ったりした人」
- 「平凡なミリオネア」と揶揄されようと 本人が幸せなら関係ない
- これから始める人は 収入の一定割合を投資・税優遇活用・長期保有 の3つだけ
NISAミリオネアの時代は、もうすぐそこに来ている。「目指す」のではなく、「自然に到達する設計」 にしておくのが、いちばん近道だと思う。
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つみたて投資枠でオルカン・S&P500を機械的に積立、成長投資枠で日本高配当株。8年積み上げてサイドFIREを目指すならSBI証券一択。住信SBIネット銀行との連携でお金まわりがシンプルになります。
SBI証券の公式サイトを見る →情報の出典: 日経電子版・資産1億円超える一般人「いつの間にか富裕層」, 野村総合研究所「純金融資産保有額別の世帯数推計(2023年)」, THE WALL STREET JOURNAL「米で『401kミリオネア』続々誕生」, リベラルアーツ大学・両学長の解説




