新NISA 1,800万円を10年で埋める——34歳フリーランスのリアル戦略
新NISA(2024年スタート)の生涯投資枠は 1,800万円(つみたて投資枠 + 成長投資枠)。これを 「いつまでに、どうやって埋めるか」 は、フリーランスや個人投資家にとって今いちばん大きなテーマだと思う。
わたし自身は2026年5月時点で、新NISA枠を 約651万円使用済み・残り約1,149万円。前に わたしのNISA積立設定を公開 では月の運用設定を書いたけれど、今回は 「1,800万円をどう・いつまでに埋め切るか」 の戦略を書いてみる。
先に結論を書いておくと、10年で埋めるイメージ。最短5年も理屈上は可能だけれど、わたしは インデックスは淡々と積立、高配当株はタイミング重視で急がない スタンスでいく。理由も含めて順番に書いていく。
1. わたしの現在地(2026年5月時点)
まずは数字を整理する。
新NISAスタートから2年半で取得額ベースで 約651万円(年間約260万円ペース)。評価額では約798万円 まで育っている(オルカン+高配当株の含み益で約147万円のプラス)。つみたて枠は月5万円ペースで淡々と、成長投資枠は 年150万〜200万円 を機会を見て高配当株メインに使ってきた、というのが内訳だ。
2. つみたて投資枠の埋め方——オルカン月5万円ひたすら
つみたて枠の埋め方は完全に機械化している。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) を月5万円
- SBI証券で銀行引き落としの自動積立(JALカードはクレカ積立に対応していないので、わたしはクレカ積立は使っていない)
- ボーナスもなし、年単位の調整もなし、ただひたすら積み立てる
このペースだと 年60万円。残り458万円なので、約7-8年で つみたて枠は満額 になる。淡々と積み上がっていく計算だ。
「インデックス投資はタイミングを計らない」 が大原則なので、ここは何も考えない。月5万円が引き落とされ、勝手に買われ、勝手に積み上がっていく、という運用にしている。淡々と続けるのが性に合っていると思っている。
3. 成長投資枠の埋め方——高配当株を「機会を見て」
成長投資枠は、つみたて枠と全く違うスタンスで運用している。
基本方針: 高配当株メイン、タイミング重視
成長投資枠で買うのは 日本の高配当株 がメイン。理由はシンプルで、
- 配当が非課税になるので、高配当株とNISAの相性が抜群
- インデックスはつみたて枠で十分積み立てている
- 個別株は買い時を選びたい
つまり、「枠が余っていても、買いたいものがなければ買わない」 スタンスだ。インデックスのように毎月機械的に買うのではなく、 割安だと思ったタイミングでぽつぽつ買い増す スタイル。
直近の動き: 中東ショックで少額ぽちぽち
最近だと 中東ショック2026 のときに、割安になった銘柄を少額ずつ買い増し していた。大きな下落イベントは年に何度かあるので、そういうタイミングで枠を消化していくイメージ。
理想は 暴落が来たら一気にかき集めて買い増す ことだけれど、そもそも暴落のタイミングは読めない し、そこまで潤沢に資金があるわけでもない。だから 現実的には機会を見ながら少額ずつ が現状の運用だ。
急いで埋めない
成長投資枠を 無理に使い切ろうとは思っていない。10年かけて埋め切れたら理想だけれど、買いたい銘柄がないのに枠があるからという理由で買うのは本末転倒。良い高配当株を、納得できる価格で買えるとき だけ枠を使う、というのが今のスタンスだ。
4. 10年で埋めるシミュレーション
つみたて+成長投資枠を合計で年いくらペースなら10年で埋まるか、ざっくり計算するとこうなる。
数字を起こしてみると、わたしのいまのペースなら4-6年で実は埋まる 計算になる(つみたて60万+成長投資150-200万)。
ただ、これはあくまで 「成長投資枠を毎年200万円ペースで使う」前提。実際は買いたい銘柄が出ないと枠を使わないので、ゆるくなる年もある。わたしの目標は新NISAスタートから合計10年で埋めること(2024年開始なので、残りあと7-8年くらい)。年間にすると160-180万円ペースになるので、決して遅いわけではないけれど、 最速で埋めることにこだわらない くらいのスタンスだ。
5. 1,800万円を埋め切ったあと——「ベース完成」の世界
NISAを埋め切った時点で、わたしの資産はざっくりこんな状態を想定している。
つまり、月10万円の配当ベースができれば、生活の土台が完成する イメージ。そこに到達したら、
- オルカンは追加なし で、複利で勝手に育てる
- 良い高配当株・割安な銘柄が出てきたら、特定口座でぽつぽつ買い増し
- 仕事のペースをいまよりセーブ することも視野に
- 実家帰省計画(北海道十勝)も現実的なフェーズに入る
このあたりが、わたしの中での 「次の到達地点」 だ。NISA満額は通過点で、ゴールは「人生のペースを自分で決められる状態」 にある。
6. なぜ最速で埋めないのか
「最速5年で埋められるのに、なぜ10年でいいのか?」と聞かれそうなので、わたしなりの理由を書いておく。
① 高配当株は無理に枠を使う対象じゃない
成長投資枠を最速で埋めるなら年240万円フル使用が必要。でもそうすると、買いたいタイミング以外でも買う ことになる。割高な銘柄を買って配当利回りが悪くなる のは、高配当株投資の目的に反する。だから無理に使い切らない。
② 手元のキャッシュフローが大事
NISA満額に向かって全力疾走すると、生活費・生活防衛資金とのバランスが崩れる。フリーランスは収入が読みにくいので、「余裕資金で淡々と」 が結局いちばん持続可能だと思っている。
③ 急ぐ理由がそもそもない
ここは表現が難しいところで、最速で埋めて複利の効果を最大化できるに越したことはない のは理屈としてわかっている。
それでもわたしが急がない理由はいくつかある。高配当株はタイミングが大事 だし、年間360万円なんて、フリーランスが普通に捻出できる金額ではない(これが現実)。最近は 「NISA貧乏」 という言葉が話題になるくらい、枠を埋めるために生活を切り詰める人もいるらしい。
でもわたしは、人生の時間を犠牲にする考え方が好きではない。資産形成も、仕事も、プライベートも、本質は楽しいものだと思う。そうじゃないと続かないし、未来のために今を疎かにしていいわけがない ——これがわたしの根っこにある考え方だ。
NISA枠は 使い切ったあとも非課税のまま 継続できる(売らない限り)。「早く埋めないと一生損する」というほどシビアな話ではなく、「自分のペースで埋めて、長く非課税の恩恵を受ける」、それでいいとわたしは思っている。
複利の最大化を取りに行くより、生活と心の余裕を優先する ——これがわたしの結論だ。
7. パートナー・家族の枠について
これは余談だけれど、パートナーがいれば 2人合わせてNISA枠3,600万円 が使えるので、家計全体の運用としては有利になる。
ただ、わたし自身はいま単身なので、「個人個人で資産形成する」 という考え方を基本にしている。仮にパートナーができたとしても、お金の管理は基本独立、子どもができたら共同で積立 とか、状況に応じて柔軟に考えるつもり。未来は何が起こるかわからない ので、いまは自分の枠だけを着実に埋めることに集中している。
8. これから新NISAを始める人へ
最後に、これから新NISAを使い始める人に向けて、わたしなりのおすすめスタンスを書いておく。
「最速で埋めないと損」みたいな煽りもよく見るけれど、新NISAは長期戦。これから始める人は、まずは eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) をつみたて投資枠で月1万円とかから、とにかく少額で始めてみる ことをおすすめしたい。
成長投資枠についても、オルカンやS&P500などのインデックスを買って資産の最大化を狙う戦略も全然あり。自分のペースで始めながら勉強して、自分に合ったプランを考えていけばOK だと思う。
まとめ
最後にこの記事のポイントをまとめておく。
- 新NISA枠1,800万円のうち、わたしは 約651万円使用済み(評価額約798万円)・残り約1,149万円
- つみたて枠は月5万円のオルカン で機械的に積立(あと7-8年で満額)
- 成長投資枠は高配当株メイン で、機会を見てタイミング重視で買う
- 10年で埋めるイメージ(最速5年も理屈上可能だが、無理しない)
- 1,800万円を埋め切る頃には 配当ベース月10万円 の生活が見えてくる
- 最速で埋めないのは、高配当株を割高で買いたくない+生活キャッシュフローを守るため
- これから始める人は 「無理に埋めない」「買いたいものだけ買う」 を基本に
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