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AIに、法律のことを聞いていいの? 法務AIの「黒船」と、法務省の線引き
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AIに、法律のことを聞いていいの? 法務AIの「黒船」と、法務省の線引き

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ごまもち
🐾 ごまもち
ほうりつのことも、AIにきいていいの?🐾
あずき
あずき
聞いていいみたい。ただ、線引きがあるんだよ。

10月17日の日本経済新聞に、「法務AI『黒船』ハービー到来」という見出しが載った。

法律は、AIがなかなか手を出せない世界、というイメージがあった。でも、弁護士の仕事は、法律の条文や過去の判例といった知識に支えられている部分が大きい。たくさんの知識の中から、当てはまるものを探すのは、AIの得意なところだ。知識の部分だけなら、むしろAIに向いている仕事だと思う。

医療も、近い感じがする。お医者さんの判断も、問診に加えて、血液検査の数値や画像といったデータに頼るところが大きい。数字やデータで判断できるところも、AIが力を発揮しやすいところだ。

わたしも、契約書は、いったんAIにチェックしてもらう。助言をもらっている感覚に近い。AIのほうも、「専門家ではないので、大事な契約は弁護士に相談を」と、よく添えてくれる。

法律の世界は、AIとの線をどう引いているのか。調べてみた。

先に答えを言うと
⚖️「法律は、AIが手を出せない世界なの?」
→ 手を出しにくかったのは、AIを売る会社のほう。弁護士でない者が、お金をもらって他人の法律の問題に手を出すことを禁じる決まり(弁護士法72条)が、壁になっていた
📏「法務省は、どう線を引いたの?」
→ 2023年と2026年8月の指針で、もめごと向けでない調べものや書類のチェックなら、一般に違反しないと整理した。ただし、仕事の場面(会社やフリーランス)の話
🙋「わたしが、自分の契約書をAIに見せるのは?」
→ 決まりは「売る側」への規制なので、自分のことを自分で調べるのは当てはまらない、と読める。フリーランスが仕事の契約に使う場面は、新しい指針の対象に入る。仕事ではない、くらしの場面の線引きは、まだこれから
🤖「人とAI、ミスが多いのは?」
→ 自動運転などでは、AIのほうが事故が少ないという数字もある。ただ、実際の仕事で、同じ条件で比べたデータは、まだ少ない
順番に見ていく。

1. 「黒船」ハービーって、なに?

ハービーは、法律の仕事に特化したAIを作るアメリカの会社だ。契約書などの文書づくりや、法律の調べものが得意で、急成長している。

🚢 「黒船」ハービーってどんな会社?
中身
生まれ
2022年、アメリカ。訴訟の弁護士とAIの研究者が始めた
会社の値段
155億ドル(約2兆4,000億円)。2026年9月の資金集めのとき
使っているところ
3,500以上。85か国以上で、アメリカの大手法律事務所100社の8割以上
日本では
2024年に森・濱田松本法律事務所と提携。2026年10月にリーガルスケープと提携し、日本の法令や判例などを、近く使えるようにする予定。東京の事務所は2027年初めの予定
ハービーの公式サイトとブログ(2026年9月、10月)から。円は1ドル157.7円で計算。要約はわたし

日本の会社も、法律の仕事にAIを使いはじめている。日経の調査(2025年10月)では、国内の主要な会社の76%が、ChatGPTのような何にでも使えるAIを、法務の仕事に使っていた。


2. 法律は、なぜAIが手を出せない世界に見えたの?

カギは、弁護士法72条という決まりだ。

弁護士でない者は、お金をもらう目的で、もめごとなどの法律の問題に、法的な意見を出したり、代わりに交渉したりすることを、商売にしてはいけない。条文では「業として」と書かれていて、1回きりの手伝いではなく、くり返し続けるつもりで行うことを指す。続けるつもりなら、1回目でも当てはまる。これを「非弁行為」と呼ぶ。破ると、2年以下の拘禁刑か、300万円以下の罰金になる。

大事なのは、ここでいう法律の問題が「他人の」問題だということだ。最高裁は1971年の判決で、この決まりは、資格のない者が、他人の法律の問題にみだりに入りこむのを防ぐためのものだ、と説明している。

📋 違反かどうかを分ける4つのポイント(2023年の法務省の整理)
条件
中身
① お金
お金をもらう目的があるか。無料でも、有料サービスへの誘導などは「お金あり」とされることがある
② もめごと
裁判やもめごとになっているか。ふだんの取引の契約書は、ふつう当てはまらない
③ 助言
その案件に合わせて、法律の助言をするか(法的なリスクの有無や程度、具体的な直し方を示すなど)。用意されたひな形を見せたり、ひな形との違いを示したりするだけなら、ふつう当てはまらない
④ 使う人
だれが使うか。弁護士が自分で中身を確かめて使うなら、①〜③に当てはまっても違反しない
①〜③がそろうと、違反になりうる。法務省「AI等を用いた契約書等関連業務支援サービスの提供と弁護士法第72条との関係について」(2023年8月)から。要約はわたし

要は、こういうことだ。友だちの相談に、お金をもらわずに「それ、おかしくない?」と言うのは自由。でも、お金をもらって、他人のもめごとに入りこみ、法律の答えを出す商売は、弁護士にしかできない。AIを売る会社は、自分のサービスがその商売に見えないかを気にして、慎重になっていた、というわけだ。


3. 法務省は、どう線を引いたの?

ごまもち
🐾 ごまもち
せんびき、だれがきめるの?🐾
あずき
あずき
法律を担当する国の役所、法務省だよ。2回、指針を出しているんだ。

1回目は、2023年8月だ。法務省は、契約書をチェックするAIについて、どんなサービスなら違反にならないかの指針を出した。生成AIも、同じ考え方で判断するとしている。それでも、書き方があいまいで、会社がなお慎重になっているという指摘があった、と日経は伝えている。

2回目が、2026年8月21日の新しい指針だ。2023年の指針を土台に、対象を、契約書から会社の法務の仕事全体に広げて、くわしくした。

この指針が考えているのは、仕事の場面だ。会社だけでなく、フリーランスのように、仕事として契約を結ぶ個人もふくむ。一方で、仕事ではない、くらしの中の個人(消費者)が使うサービスは、「別に考える必要がある場合がある」として、今回は線を引いていない。

📏 2026年8月の新しい指針で、何が変わったの?
中身
対象
契約書だけでなく、会社の法務の仕事全体に広がった。ChatGPTのような、何にでも使えるAIの会社もふくむ
考え方
どう使うかは、使う人が決める(価値中立)。もめごと向けに作ったサービスでなければ、だれかがもめごとに使っただけで、売る会社を違反にするのは難しい
違反しないための3条件
① もめごとでの利用を目指して作っていない
② もめごと向けの機能がない
③ 使い方を誤らせない管理(利用規約、注意書き、悪質な利用者の利用停止など)がある
売る会社に求めること
「弁護士の代わり」「結論の正しさを保証」と思わせる宣伝はしない。入力の前と出力の両方に注意書き。根拠を示す。弁護士への相談をすすめる
まだのこと
仕事ではない、くらしの場面の個人(消費者)向けのサービスは「別途の考慮が必要となる場合がある」とされ、線は引かれていない。仕事として契約する個人(フリーランスなど)は、この指針の対象に入る
法務省の指針(2026年8月21日)の本文と概要から。要約はわたし

2023年の4つのポイントは、今も土台として生きている。2026年の3条件は、それに加えて、何にでも使えるAIを売る会社が、どうすれば違反にならないかを示したものだ。

ポイントは、「使い方を決めるのは、使う人」という考え方だ。包丁を売る店が、料理以外に使われるかもしれないからといって、罪に問われるわけではない。もめごとのために作られたものでなければ、売る会社をすぐに違反とはしない。

もちろん、何にでも使えるAIなら、プロンプト(AIへの指示)の工夫しだいで、もめごとの書類も作れてしまう。指針も、そこは考えている。使う人のうち、例外とはいえない数の人がもめごとに使っていて、売る会社がそれを知りながら放っておけば、違反と見られうる、としている。だからこそ、利用規約で禁じたり、悪質な使い方をする人の利用を止めたりする管理が、3つ目の条件になっている。

その管理には、注意書きもふくまれる。指針は、売る会社に、「弁護士の代わりになる」と思わせる宣伝をしないことや、入力する前と答えの両方に注意書きを出すことを求めている。わたしがAIでよく見る「専門家ではないので、弁護士に相談を」という一言は、これに近い。

法務省は、有識者の検討会を2026年度中に立ち上げ、2027年度中のとりまとめを目指している。線引きは、まだ続いていく。


4. わたしが、自分の契約書をAIに見せるのは?

冒頭にも書いたとおり、わたしは、契約書をまずAIにチェックしてもらう。大きな契約なら、ふつうは弁護士や会社の法務に相談する流れになる。わたし個人は、今のところ、そこまですることはない。AIのチェックだけだ。

これは、72条の問題になるのか。

答えから言うと、使う側のわたしが、違反に問われる話ではない、と読める。72条が止めているのは、お金をもらって「他人の」法律の問題に入りこむ、売る側の商売だ。自分の契約書を、自分でAIに読ませるのは、この形に当てはまらない。新しい指針も、AIの会社に対して、利用者へ「自分の仕事にだけ使い、他人の法律の仕事には使わない」ことを守ってもらうよう求めている。

残るのは、売る側のAIの会社が大丈夫か、という問題だ。わたしはAIにお金を払い、AIは、わたしの契約書について答えている。ここが、法務省が線を引いた部分になる。

新しい指針は、仕事として契約を結ぶ個人も対象にしている。フリーランスのわたしが、仕事の契約書をAIでチェックする場面も、ここに入る。もめごと向けに作られておらず、注意書きなどの管理をきちんとしているAIのサービスなら、その会社は一般に違反にならない。法務省は、そう整理した。

気をつけたい点も、2つある。

1つは、個人のこの使い方を、はっきり「問題なし」と書いた国や弁護士会の文書は、見つからなかったことだ。ここまでの読み方は、資料からの、わたしの整理になる。

もう1つは、AIを作る会社のルールだ。OpenAIは、資格のある人がきちんと関わらないまま、法律の個別の助言を提供することを禁じている。Anthropicも、法律を「高リスクの使い方」とし、一般の人に届く前に、資格のある専門家が確認することを求めている。どちらも、AIの答えを、そのまま他人への法律の助言として届けることを止めるルールだ。自分の参考として使う分には、これらのルールに反しないと、わたしは読んでいる。ただ、はっきりそう書かれているわけではない。

では、もめごとになったら、どうか。

日本では、弁護士をつけずに、自分で訴訟をする「本人訴訟」もできる。自分の問題について、自分でAIを使って調べるのは、この場合も、使う側のわたしが72条で違反に問われる話ではない。

ただ、法務省の指針は、訴状や和解契約書のような、もめごとを前提にした書類を作ることに特化したサービスを、違反になりうる例として挙げている。くらしの場面のサービスは、まだ線も引かれていない。

それに、まちがいの責任は、全部自分にかかってくる。裁判所がAIのまちがいを取り上げた例(5章でくわしく見る)のうち、半分以上は、弁護士をつけずに自分で訴訟をした人の書面だ。もめごとになったら弁護士に相談を、というのは、法務省がAIの会社に「すすめてほしい」と求めている案内でもある。


5. AIは、どれくらいまちがえるの?

AIは、もっともらしいうそをつくことがある。「ハルシネーション(幻覚)」と呼ばれる。

いちばん有名なのが、2023年のアメリカの事件だ。ニューヨークの弁護士が、ChatGPTで調べた判例を、確かめないまま裁判所に出した。6件の判例は、どれも実在しない、AIの作り話だった。裁判所は、弁護士2人と法律事務所に、あわせて5,000ドルの罰金を命じている。まちがいを指摘されたあとも、架空の判例を正しいとし続けたことが、重く見られた。

同じような例は、その後も続いている。研究者のダミアン・シャルロタン氏が集めているデータベースでは、裁判所がAIのまちがいを取り上げた例は、2026年10月16日時点で、世界で2,199件。アメリカが1,501件で、日本は0件だ。そのうち1,266件は、弁護士をつけずに自分で訴訟をした人が出した書面だった。

では、AIは法律の質問に、どれくらいまちがえるのか。

📊 法律の質問で、AIがまちがえた割合
Lexis+ AI17%Westlaw AI33%Ask Practical Law AI17%GPT-4(比べるため)43%
スタンフォード大学の研究者の論文「Hallucination-Free?」(2024年、2025年に学術誌に掲載)から。アメリカの法律についての200問あまり。上の3つは法務専用のAI。研究の時点の結果で、今の性能とはちがう可能性がある

法務専用のAIでも、6回に1回から3回に1回はまちがえていた。何にでも使えるAI(GPT-4)は43%で、もっと多い。

一方で、2025年の別の調べでは、法律の調べもので、AIの点数が弁護士を上回ったという結果も出ている(Vals社、約200問)。どちらも、実際の仕事ではなく、決められた試験の問題で試した結果だ。


6. 人とAI、ミスが多いのはどっち?

人とAIのミスを比べたデータが、いちばんそろっているのは、自動運転だ。

🚗 無人の車は、人の運転より事故が少ない?
重いけが以上95%少ない歩行者のけが93%少ないエアバッグが開く82%少ないけが人が出る82%少ない
Waymoの公表(2026年6月までの無人走行 2億7,130万マイル)から。同じ地域を同じ距離だけ人が運転した場合と比べた値。Waymo自身が出した数字で、走る地域は限られ、高速道路はほぼふくまない

医療でも、比べた研究がある。

🩺 医療では、どうだった?
研究
結果
AIと医療者(2019年)
病気を見つける力は、AI 87.0%、医療者 86.4%で、ほぼ同じ。ただし、同じ症例で比べた研究は14件だけ
生成AIと医師(2025年)
診断の正答率は、AI 52.1%。専門医でない医師とはほぼ同じ。専門医はAIより15.8ポイント高い
医師がAIを使うと(2024年)
医師50人が、架空の患者の診断問題を解いた。研究者は、最終的な病名が合っているかだけでなく、診断にたどりつくまでの考え方の筋道も採点した。100点満点に直すと、AIを使える医師は76点、使えない医師は74点で、ほとんど同じ。AIだけに解かせると、どちらの組の医師よりも点数が高かった(AIを使えない医師より16点高い)
乳がん検診(スウェーデン)
AIと組むと、がんを見つけた数が1.29倍、画像を読む手間は約44%減。見逃しは増えていない
Liu ほか(Lancet Digital Health、2019年)、Takita ほか(npj Digital Medicine、2025年)、Goh ほか(JAMA Network Open、2024年)、MASAI試験(Lancet Digital Health 2025年、The Lancet 2026年)から。要約はわたし

おもしろいのは、医師がAIを使っても、成績がほとんど上がらなかった研究があることだ。AIと人が組めば、いつも強くなるとはかぎらない。一方で、乳がん検診のように、うまく組めて、見つかる数が増えた例もある。

法律では、弁護士とAIのどちらがよくまちがえるかを、実際の仕事で、同じ条件にそろえて測ったデータは見つからなかった。比べた例は、5章のような試験の問題だけだ。

ただし、比べるときには注意がいる。

  • 条件がちがう:自動運転は、走る地域が限られている。医療や法律の多くは、試験の問題で比べている
  • 数が少ない:ある医療の研究は、医師50人で試している
  • だれが調べたか:AIを作る会社が、自分で出した数字も多い
  • まちがいの広がり方:アメリカの事例では、数百の病院が使っていた敗血症(重い感染症)を知らせるAIを、ある大学病院で調べたところ、実際の敗血症の患者の約3分の2(67%)を見逃していた(2021年の研究)。日本医師会も、AIのまちがいは多くの患者に及ぶおそれがある、と指摘している

もうひとつ、時期にも気をつけたい。2021年の研究は、ChatGPTが登場する前のものだ。AIはこの数年で大きく進化しているので、今のAIで同じ結果になるとはかぎらない。逆に、今のAIでも、新しい苦手が見つかるかもしれない。

要は、こういうことだ。AIのほうがミスが少ない場面は、たしかにある。でも、比べられたのは、ほとんどが試験の問題だ。実際の仕事で、同じ条件で比べた例は、まだ少ない。試験の点だけでは、どちらが上かは、まだ決められない、というわけだ。

法律と医療の決まりを並べると、考え方は同じ形をしている。ちがいもある。

⚖️🩺 法律と医療、AIの決まりを比べると
法律
医療
資格がないとできない
弁護士法72条
医師法17条
AIの位置づけ
道具。弁護士が使うなら、最後に弁護士が自分で確かめれば違反にならない
道具。最後に判断して責任を負うのは医師(2018年の厚生労働省の通知)
AIそのものの国の審査
ない
ある(プログラム医療機器として承認)
e-Gov法令検索、法務省の指針、厚生労働省の通知(2018年12月19日)、PMDAの承認品目の一覧から。比べ方はわたしの整理

7. わたしは、どう思う?

少しのことにも、
先達(せんだつ)はあらまほしき事なり。
吉田兼好『徒然草』第五十二段

鎌倉時代の終わり、1330年ごろに、吉田兼好(兼好法師)が書いた随筆『徒然草』の一節だ。

話の主人公は、京都の仁和寺のお坊さん。年をとるまで、石清水八幡宮(いまの京都府八幡市)にお参りしたことがなかった。そこで、ある日思い立って、ひとりで歩いて出かける。

八幡宮の本殿は、男山という山の上にある。ところが、お坊さんは、ふもとにある極楽寺や高良という寺や社だけを拝んで、「これで全部だ」と思って帰ってしまう。

帰ってから、仲間にこう話している。「長年の願いがかなった。聞いていた以上に、尊かった。ただ、お参りに来た人たちがみな山へ登っていったのは、何があったのだろう。気にはなったけれど、神さまにお参りするのが目的だから、山の上までは見なかった」。

本当の目的地は、その山の上だった。お坊さんは、ほかの人が山へ登っていくのを見ていたのに、だれにも聞かなかった。兼好は、ちょっとしたことでも、案内してくれる人(先達)はいてほしいものだ、としめくくっている。知ったつもりで満足してしまうことへの、やさしい戒めだ。

AIは、物知りな案内役だ。でも、ときどき、ふもとで「ここが本殿です」と言ってしまうことがある。

法律の世界が、AIとの線をどう引いていくのか。個人的には、そこに興味がある。


8. まとめ

🐾 この記事のまとめ
  • アメリカの法務AI大手ハービーが、日本でのサービスを広げる。会社の値段は155億ドル
  • 法律がAIの手を出しにくい世界に見えたのは、弁護士でない者がお金をもらって法律の仕事をすることを禁じる、弁護士法72条があったから
  • 法務省は2023年と2026年8月の指針で、もめごと向けでない調べものや書類のチェックなら、一般に違反しないと整理した。くらしの場面の個人向けは、まだこれから
  • 自分の契約書を自分でAIに見せるのは、72条の「売る側」の規制には当てはまらない、と読める
  • AIは、架空の判例を作ることがある。裁判所が取り上げた例は、世界で2,199件
  • 人とAIのミスを、実際の仕事で同じ条件で比べたデータは少ない。弁護士や医師が使うときは、法律も医療も「AIは道具、最後は人」で同じ形だ
📚 参考にした情報源 ・起点の記事:日本経済新聞「法務AI『黒船』ハービー到来、弁護士の役割は変わるか」(2026年10月17日)、日本経済新聞「企業法務のAI活用に新指針、非弁行為との線引き明示 法務省」(2026年8月21日)、日本経済新聞(企業法務税務・弁護士調査、2026年2月13日)
・ハービー:会社のページ、資金集めの発表(2026年9月9日)、リーガルスケープとの提携(2026年10月2日)、東京の事務所(2026年10月12日)
・法律:e-Gov法令検索「弁護士法」、e-Gov法令検索「医師法」
・法務省の指針:2023年8月、2026年8月21日、今後の工程表
・医療:日本医師会 生命倫理懇談会の答申(2022年3月)、厚生労働省の通知(2018年12月19日)、PMDA(プログラム医療機器の承認品目)
・AIのまちがい:Mata v. Avianca の制裁命令(2023年6月22日)、AI Hallucination Cases(Damien Charlotin氏のデータベース)、スタンフォード大学の研究者の論文「Hallucination-Free?」、Vals社の法律調査レポート(2025年10月)
・自動運転:Waymo Safety Impact
・医療の研究:Liu ほか(2019年)、Takita ほか(2025年)、Goh ほか(2024年)、MASAI試験(2026年)、Wong ほか(敗血症を知らせるAI、2021年)
・AI会社の利用規約:OpenAI、Anthropic
・格言:吉田兼好『徒然草』第五十二段
⚠ 免責事項 この記事はあずき個人の考えと記録です。法律の説明は一般的なもので、個別の事情についての判断ではありません。大事な契約や、もめごとについては、弁護士などの専門家に相談してください。

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