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インドネシアになにが⁈ わたしのETFは半分以下、オルカンは大丈夫?
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インドネシアになにが⁈ わたしのETFは半分以下、オルカンは大丈夫?

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ごまもち
🐾 ごまもち
いんどねしあの、かぶ?🐾
あずき
あずき
わたしも少しだけ持ってるんだ。半分以下になっちゃったけど。

今、インドネシアの株が話題になっている。実は、わたしも少しだけ持っている。

BND(米国の債券をまとめて持てる投資信託)を買うときに、円をドルに替えた。そのとき、ちょっと遊びで、インドネシアのETF(その国の株をまとめて買える投資信託)も買った。理由は、新興国で、人口も多いし、若者も多いから。みんながよく新興国に投資してしまう、あの理由だ。

そのあとは、とくに買い増しもせず、4年ほど放置。ここにきて急落して、あれっと思って見てみたら、半分以下になっていた。

何が起きたのか。調べてみた。

先に答えを言うと
📉「インドネシアで何が起きたの?」
→ 10月16日、株価指数が1日で11.57%下がった。約28年ぶりの下げ幅だ。株価指数の会社MSCIが、新興国の指数から外す案を出した
💸「わたしのETFは?」
→ 30口、買った値段は1口23.02ドル、いまは10.34ドル。ドルで見ると半分以下で、円では約3万6,700円のマイナスだ
🏷️「なぜ指数から外れると下がるの?」
→ その指数に合わせて買っているお金が、まとめて売りに回るから
🌏「オルカンへの影響は?」
→ オルカン(世界の株にまとめて投資する投資信託)の中のインドネシアは0.04%。年初からの下げを全部入れても、100万円あたり約500円
🐾「わたしは、どう思う?」
→ 売るか、10年放置するか迷っている。結果、オルカン1本にしておけばよかった
順番に見ていく。

1. インドネシアで何が起きたの?

10月16日、インドネシアの株価指数(ジャカルタ総合指数)が、1日で11.57%下がった。1998年1月のアジア通貨危機以来、約28年ぶりの下げ幅だ。週明けの19日も下がり、約6年ぶりの安値をつけた。

📉 インドネシアの株価指数(ジャカルタ総合指数)
2025年末8,6471月28日8,321(警告の翌日 −7.35%)10月15日5,86410月16日5,185(−11.57%)10月19日4,997(約6年ぶりの安値)10月27日5,266
Yahoo Finance(^JKSE)の終値から。年末から10月27日までで約39%の下落。10月16日の11.57%安は、1998年1月以来の下げ幅

きっかけは、株価指数をつくる会社MSCIの発表だ。インドネシアを「新興国」の指数から外して、どの国のグループにも入れない「スタンドアロン」という扱いに移す案を出した。

実は、警告はこれが2回目だ。1月にも、MSCIは「改善がなければ、格下げを考える」と伝えていた。発表の翌日、株価指数は7.35%下がっている。

インドネシアの通貨ルピアも、年初から対ドルで約8%安くなった(インドネシア銀行の参照レート)。外国の投資家の売り越し(買うより売るほうが多いこと)は、少なくとも16年で最大のペースと報じられている。


2. わたしのインドネシアETFは、半分以下に

わたしが持っているのは、iシェアーズ MSCI インドネシア ETF(EIDO)だ。

💼 わたしのインドネシアETF(EIDO)
中身
持っている口数
30口
買った値段(1口の平均)
23.02ドル(2,856円)
いまの値段(10月27日)
10.34ドル(1,632円)
評価額
310.20ドル(4万8,989円)
損益
−380.40ドル(−3万6,691円)。ドルで見ると約55%のマイナス(円では、円安の分が効いて約43%のマイナス)
わたしのSBI証券の保有画面(2026年10月27日の終値で計算されたもの)から。円は証券会社の画面の換算

買った値段は1口23.02ドル。買ったのは、4年ほど前だ。いまは10.34ドルで、半分以下になっている。

🔍 EIDOの中身
中身
連動する指数
MSCIインドネシアIMI 25/50(大型から小型まで、1銘柄が大きくなりすぎないよう上限つき)
銘柄の数
55銘柄
大きいところ
4つの大手銀行だけで約49%(バンク・セントラル・アジア、BRI、マンディリ、BNI)
経費率(年)
0.59%
10月16日
1日で14.9%下落。2010年に始まってから最大の下げ
10月19日
9.61ドル。始まってから最も安い値段
iシェアーズ(ブラックロック)の商品ページ(2026年10月26〜27日)、Yahoo Financeの終値から。要約はわたし

中身の約半分は、4つの大手銀行が占めている。国ひとつの株だけなので、その国に何かあれば、そのまま値段に出る。今回は、その「何か」が来た。


3. MSCIの「格下げ」で、なぜこんなに下がるの?

ごまもち
🐾 ごまもち
しすうから、はずれると、なんでさがるの?🐾
あずき
あずき
指数に合わせて買っているお金が、売りに回るからだよ。

MSCIは、世界の国を、いくつかのクラスに分けている。分け方の基準は、経済の大きさだけではない。外国の投資家が、実際に買いやすいか、売りやすいか、中が見えるか、も見ている。

🏫 MSCIの「国のクラス分け」
クラス
ざっくり言うと
オルカンに入る?
例
先進国
仕組みが整い、外国の投資家も自由に売り買いできる
入る
米国・日本・英国など23か国
新興国
大きさは十分。仕組みはまだ発展中
入る
中国・インド・台湾など24か国。インドネシアは今ここ
フロンティア
小さい、売り買いが少ない、制約がある
入らない
ベトナムなど
スタンドアロン
どのクラスにも入れず、その国だけの指数をつくる
入らない
アルゼンチンなど。インドネシアはここへ移す案
MSCIの市場分類の考え方と、2026年10月のインドネシアについての発表から。国の数は2026年10月時点。要約はわたし

今回、MSCIが問題にしたのは、市場の中が外から見えにくいことだ。

🔎 MSCIが問題にしたこと
問題
どういうこと?
インドネシアの改革
MSCIの見方
株主の顔ぶれが見えにくい
だれが、どれだけ株を持っているかが、外からわかりにくい
1%をこえて持つ株主を開示させる
発表はあったが、市場全体で効いている証拠がまだ足りない
売り買いされる株が少ない
多くの株を一部の人が持っていて、市場で売り買いできる株(浮動株)が少ない銘柄がある
浮動株の最低基準を15%に上げる道筋を示した。持ち株が一部に集中した銘柄を知らせる仕組みもつくった
道筋は示されたが、まだ途中
浮動株のデータが信用されていない
1月の意見募集で、インドネシアの株の保管機関のデータは「信頼できない」という声が多かった
投資家の分け方を細かくする
意見募集で、目に見える改善の証拠を求めている
示し合わせた売り買いの疑い
少数の人が示し合わせて売り買いし、値段を動かしているのではないか、と疑われている
—
取り締まりの実績が乏しい
MSCIの発表(2026年1月27日、10月15日)と意見募集の文書から、わたしが要約

外国の投資家にとっては、自分が買う株を、実際にどれだけ売り買いできるのかがわからない。少数の人の売り買いで値段が動くなら、指数に合わせて買う人は、思わぬ値段で買わされるかもしれない。

1月の警告では、ひとつ下の「フロンティア」に下げる可能性が書かれていた。10月の案は、それも飛び越えて、どのクラスにも入れない「スタンドアロン」だ。MSCIは2027年4月末まで意見を聞き、6月30日までに決める。

指数から外れると、なぜ下がるのか。世界には、指数に合わせて株を買う投資信託やETFが、たくさんある。新興国の指数から外れると、そうしたお金は、インドネシアの株を売らないといけない。その売りを先回りして、ほかの投資家が、決まる前から売っている。

例えると、たくさんの人が毎月買っている「世界の名産品の詰め合わせ」に近い。何を入れるかは、MSCIがリストで決めている。リストから外れた品物は、詰め合わせ用にまとめて仕入れてもらえなくなる。その品物をつくる店は、大きな買い手を一度に失う、というわけだ。

スタンドアロンになっても、インドネシアの株だけでつくる指数そのものは残る。2021年にスタンドアロンになったアルゼンチンも、その国だけの指数と、それに連動するETFが今も続いている。EIDOも、続く可能性が高い。ただ、運用会社のブラックロックが、EIDOについて何か説明しているわけではない。


4. オルカンには、どれくらい影響があるの?

オルカン(全世界株式)も、MSCIの指数(MSCI ACWI)に連動している。新興国の指数から外れれば、インドネシアの株は、オルカンからも外れる。

ただ、その量は、とても小さい。

🌏 オルカン100万円のうち、インドネシアの株は?
2026年1月約1,074円2026年10月約441円
オルカンと同じMSCI ACWIに連動するETF(SSGAのSPYY)の保有銘柄から、わたしが計算(1月15日と10月26日)。比率は0.1074%→0.0441%、銘柄は18→9

オルカンの中のインドネシアは、今は0.04%。100万円あたり約441円だ。

10月16日の1日の下げが、オルカン100万円に与えた影響は、約70円。1月からの下げを全部入れても、約500円だ(わたしの計算)。わたしのEIDOは、同じ期間に約46%下がっている。

グラフでは、1,074円から441円に減っていて、この500円より大きい。値下がりのほかに、MSCIが一部の銘柄を外したり、比率を下げたりした分もあるからだ。もし新興国の指数から外れても、オルカンは残りの約441円分を売り、ほかの国の株に入れかえる。売ったところで、新しく損が生まれるわけではない。

国ひとつのETFは、その国のできごとを、そのまま受ける。オルカンは、たくさんの国に分けて持っているので、1つの国の影響は、ほんの少しになる。


5. 指数は、よくなった国を組み込む

指数の入れかえは、外すだけではない。よくなった国は、きちんと組み込む。

🔁 指数は、国の様子で入れかわる
国
いつ
何があった
サウジアラビア
2019年
外国人の投資の規制をゆるめて、新興国の指数に入った
クウェート
2020年
新興国の指数に入った(コロナで半年遅れた)
中国A株
2018〜2019年
一度に入れず、少しずつ比率を上げて組み込んだ
アルゼンチン
2021年
お金の出し入れの規制が長く続き、新興国からスタンドアロンへ
パキスタン
2021年
株価と通貨が下がって会社が小さくなり、新興国からフロンティアへ
ギリシャ
2027年5月の予定
新興国から先進国へ戻る(2013年に先進国から下がっていた)
MSCIの市場分類の見直しの発表(2018〜2026年)から。要約はわたし

オルカンを持っていれば、こうした入れかえは、指数が自動でしてくれる。自分では何もしなくていい。

今回のインドネシアは、経済が小さくなったから外されるわけではない。人口も経済も、大きいまま。それでも、ルールや透明さに問題があれば、外される。


6. わたしは、どう思う?

EIDOをどうするかは、まだ迷っている。正式に決まれば、株価はもう一段、下がるかもしれない。そう考えると、今のうちに売ってもいい気がする。でも、少額なので、このまま10年ぐらい放置するのもありかなぁ、とも思う。

オルカンにも、インドネシアは入っている。今回の格下げ案が決まれば、オルカンからは外れることになる。

それでも、オルカンは、先進国から新興国まで、50近くの国と地域の、2,000を超える会社に広く分散している。指数の入れかえによる新陳代謝も早い。上場を申請したアンソロピックも、条件を満たせば、上場から2週間ほどで入る可能性がある。今回話題のインドネシアのような国も、0.04%ではあるが、組み込まれている。だれも知らないお宝の発見は、ないかもしれない。でも、確実に成長している企業などを取りこぼさない仕組みになっている。

今回の件も含めて、結局、オルカン一本でいいのでは?と思ってしまった。

英語では
Slow and steady wins the race.
日本語にすると
ゆっくりでも、着実に進む者が勝つ
イソップ寓話『ウサギとカメ』の教訓として、英語で知られる言い回し

イソップ寓話の『ウサギとカメ』だ。足の速いウサギは、途中で油断して昼寝をし、こつこつ歩き続けたカメに負けてしまう。

最後に、わたしが買ったころに近い、2022年の初めに、EIDOとオルカンに10万円ずつ入れていたらどうなったか。並べてみた。

🐢 2022年の初めに10万円ずつ入れていたら
5万10万15万20万25万20222023202420252026オルカン21.9万円EIDO7.1万円最初の2年は、EIDOが先スタートは10万円
2022年1月4日から2026年10月27日まで、月末の値段で計算。EIDOは配当(税金を引く前)で買い足した計算で、値段だけなら約6万900円。円はその日のドル円で換算(10月27日は証券会社の画面の換算)。オルカンはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の基準価額。Yahoo Financeと三菱UFJアセットマネジメントのデータから、わたしが計算

最初の2年ほどは、EIDOのほうが先を走っていた。でも、2024年に入るとオルカンが追いこし、そのあとは、縮む時期もありながら、差は広がっている。いまは、オルカンが約21万9,300円、EIDOが約7万1,200円(円安と配当の分で、ドルで見た「半分以下」より減り方は小さく見える)。同じ10万円でも、約3倍の差がついている。

人口が多く、若者も多い新興国は、勢いがあり、速く走るウサギに見える。わたしは、そこに少しだけ欲をかいた。でも、今回の2022年〜2026年で言えば、カメのようにこつこつ、そして確実に前に進んでいくオルカンに軍配が上がった。もちろん、この先どうなるかは、だれにもわからない。


7. まとめ

🐾 この記事のまとめ
  • 10月16日、インドネシアの株価指数が1日で11.57%下落。約28年ぶりの下げ幅だ
  • きっかけは、MSCIがインドネシアを新興国の指数から外す案を出したこと。理由は、株主の顔ぶれが見えにくいことなど
  • 指数から外れると、その指数に合わせて買っているお金が売りに回る。それを先回りして売られた
  • わたしのインドネシアETF(30口)は、ドルで見ると買った値段の半分以下。円では約3万6,700円のマイナスだ
  • オルカンの中のインドネシアは0.04%。年初からの下げを全部入れても、100万円あたり約500円の影響
  • 指数は、基準を満たした国を組み込み、基準に合わなくなった国を外していく。オルカンは、その入れかえを自動でしてくれる
  • わたしは、売るか10年放置するか迷っている。結果、オルカン1本にしておけばよかった
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