サイドFIREとは何か——FIREとの違いと、わたしなりの定義
そもそもFIREとは
「FIRE」とはFinancial Independence, Retire Early(経済的自立・早期退職)の略。資産運用や節約によって経済的に自立し、早期にリタイアするという考え方。アメリカ発の概念で、日本でも2020年前後から広く知られるようになった。
サイドFIREとは
サイドFIREに厳密な定義はない。でも多くの場合、基礎生活費を資産収入でまかなえる状態のことを指す。
完全FIREとの違いはここ。完全FIREは仕事を完全にやめる。サイドFIREは、好きな仕事や副業で少し収入を得ながら、資産と組み合わせて生活するスタイル。「やめる」のではなく「選べる」状態、というイメージが近い。
遊びや贅沢したい分は、無理なく働いて稼ぐ。それがわたしの考えるサイドFIREのかたちだ。
わたしの場合の数字
ここで出てくる「4%ルール」は、トリニティスタディと呼ばれるアメリカの研究がもとになっている。資産の4%を毎年取り崩しても、30年以上にわたって資産が枯渇しないというデータだ。あくまで目安ではあるけれど、FIRE界隈では広く使われている考え方。
ただし、トリニティスタディはもともと株式と債券を5:5で保有することを前提とした研究。わたしのポートフォリオは高配当株・インデックス投資が中心で、この前提とは構成が異なる。そのため4%ルールはあくまで参考として使っており、自分のポートフォリオに厳密に当てはまるわけではない点は補足しておきたい。
わたしの場合、家賃・光熱費などの基礎生活費は月約15万円ほど。年間で約180万円。4%ルールで計算すると年間約200万円まで取り崩せる計算になるので、基礎生活費はカバーできる。だからサイドFIREを達成といってもいいかなと思っている。
なぜ完全FIREではなくサイドFIREなのか
資産は常に動く
S&P500はコロナショックのとき、一時3分の1近くまで下落した。完全FIREで資産の運用益だけで生活しようとすると、そういう局面でかなり精神的にきつい。
高配当株には減配リスクもあるけれど、配当金は株価の動きとは切り離されて入ってくる。「今年はこれくらい入る」という計算ができることが、精神的な安定につながっている。
完全FIREとなると、正直まだ踏み切れない。5,000万円では心もとなくて、わたしの場合は1億円くらいないと安心できないかもしれない。達成できるかどうかはわからないけれど、ひとつの目標として頭の片隅にある。
仕事は楽しい
もうひとつは、社会とのつながりを保ちたいという気持ち。仕事は苦役ではなく、楽しいものだと思っている。
良い仕事をして、お客様が喜んでくれて、お金ももらえる。それって最高のことじゃないか。「やめなければいけない理由」がそもそもなかった。
いつから目指し始めたか
「サイドFIRE」という言葉を意識し始めたのは、投資を始めた2018年ごろ。
当時、こんな考え方を知った。
「1億円をS&P500で5%運用すれば年間500万円が入ってくる、働かなくてもよくなる」——そういう未来があるのかとワクワクした。正直、自分が達成できるとは思っていなかった。でもコツコツと積み上げて、気づけば5,000万円まできた。
投資系インフルエンサーの発信(ライオンさんなど)も刺激になったし、考え方を広げてくれた。「いつかそうなれたら」が「近づけた」に変わった瞬間は、今でも鮮明に覚えている。
- FIREは経済的自立・早期退職の略。サイドFIREは「やめる」ではなく「選べる」状態
- サイドFIREの定義はさまざまだが、あずきが考えるサイドFIREは「基礎生活費を資産収入でまかなえる状態」
- わたしの場合:約5,000万円の資産に4%ルールを当てると年間約200万円取り崩せる。基礎生活費(年約180万円)をカバーできるのでサイドFIRE達成と判断
- 完全FIREを選ばなかった理由は2つ。資産は常に動くので5,000万円では心もとないこと、そして仕事は楽しいから
- 目指し始めたのは2018年。「1億円あれば働かなくてもいい」という考え方を知ってワクワクした。自分が達成できるとは思っていなかったけど、コツコツ積み上げてここまできた




