サイドFIREはいくら必要?34歳フリーランスが5,000万円で達成した金額の内訳
「FIREするのにいくら必要?」という問いに対して、わたしが基準にしているのが年間支出の25倍という考え方だ。これは「4%ルール」と呼ばれる考え方に基づいている。「サイドFIREは高収入じゃないと無理」と思われがちだけど、実際はそうでもない。シミュレーションの前提と、わたしが完全FIREではなくサイドFIREを選んだ理由を正直に書いてみる。
サイドFIREにいくら必要か(結論)
先に結論を書いておくと、わたしの場合は5,000万円が目安だった。年間支出の25倍が必要額の基準で、わたしは年間約200万円で暮らしているので「200万円 × 25 = 5,000万円」という計算になる。
ただし、サイドFIREは完全リタイアと違って働きながらなので、必要額は人によって大きく変わる。なぜ5,000万円なのか、どう計算したのかを順番に説明していく。
4%ルールとトリニティスタディ
4%ルールの根拠になっているのが、トリニティスタディと呼ばれる研究だ。アメリカのトリニティ大学が過去の市場データを分析し、「資産の4%を毎年取り崩しても、30年以上資産が尽きない可能性が高い」という結論を出した。
つまり、資産を年率4%で運用しながら取り崩していけば、元本を大きく減らさずに生活できるという考え方だ。
これをFIREに当てはめると、こうなる。
わたしの基準:年間支出200万円 × 25 = 5,000万円
わたしの月々の生活費はおよそ15万円。年間で約180万円だ。これに少しのゆとりを加えた年間200万円を生活費の基準として、5,000万円という数字を目安にした。
ただし、この200万円はあくまで最低限の生活費だ。旅行や趣味にかけるお金は含まれていない。つまり、5,000万円の資産があっても「好きなことに自由に使える」状態とは少し違う。
それでもわたしが5,000万円でサイドFIREに踏み切ったのには理由がある。
完全FIREではなく「サイドFIRE」を選んだ理由
完全にFIREして働かなくなるより、ギリギリFIREできる資産を持った状態でフリーランスとして働く。これがわたしのスタンスだ。
旅行したい、好きなものを買いたい、もっと豊かに暮らしたい。そういうお金は仕事で稼げばいい。資産が生活費を支えてくれている安心感があれば、仕事も「やりたいこと」に絞りやすくなる。会社員のときのような「やらなければいけない仕事」ではなく、自分で選んだ仕事ができる。
5,000万円の資産が「土台」になって、その上でフリーランスとして稼ぐ。そんなイメージだ。
実際に手元に入る配当金
頭のなかでは「資産5,000万円 × 4% = 年200万円」というイメージで生活しているけれど、実際の話をするとすこし違う。
わたしの資産のうち、インデックス投資(オルカン・S&P500)は配当金が自動で再投資される。手元には入ってこない。
実際に手元に入ってくるのは、日本高配当株とBNDからの配当金のみ。直近の実績では年間約48.7万円(税引後)まで育った。目標は年間120万円で、いまはその4割ほど(達成率41%)。育ってきた道のりは配当金の成長記録に書いている。
インデックスは取り崩さない、という考え方
「インデックスを売って高配当株に移せばいい」と思う人もいるかもしれない。でもわたしはそうしていない。
インデックス投資は長期で資産を最大化するためのもので、安定感もあるし、投資のスタンダードとして維持したい。高配当株と役割が違う。欲張りと言われるかもしれないけれど、両方を育てていくのが今のわたしのスタンスだ。
将来的に仕事をセーブするタイミングが来たとき、あるいは実家に帰るなどライフスタイルが変わったとき。そのときに高配当株が育っていれば、より余裕が生まれると思っている。
よくある質問(FAQ)
最後に、この計算についてよく聞かれる質問に答えておく。
Q1. 生活費が変わったら、必要額はどう変わる?
計算式はシンプルで、年間支出 × 25倍を当てはめ直すだけ。たとえば年間150万円で暮らせるなら3,750万円、250万円かかるなら6,250万円になる。まずは自分の生活費を把握するところから。わたしの月々の内訳は生活費の記録に書いている。
Q2. 20代・30代・40代で、必要額の考え方は変わる?
25倍という倍率そのものは、年代で変わらない。ただし始める年齢によって、積み立てられる期間や取り崩す期間の長さが変わってくる。20代なら複利で育てる時間が長く取れる一方、資産が育つ前に無理をしないこと。40代からでも、生活費を見直して逆算するところから始めれば十分に間に合う。
Q3. 完全FIREと比べて、サイドFIREなら必要額は減らせる?
減らせる。ここがサイドFIREいちばんのメリットだと思っている。完全FIREは生活費の全額を資産だけでまかなう必要があるけれど、サイドFIREは働きながらの前提なので、資産は「生活の土台」を支えるだけでいい。旅行や趣味のお金は仕事で稼げばいいので、完全FIREより低い金額から目指せる。
Q4. 4%ルールは日本の税制でも通用する?
目安としては使えるけど、そのまま鵜呑みにはしていない。トリニティスタディはアメリカの市場データが前提で、日本の配当課税(約20%)や市場の値動きの違いは考慮されていない。わたしは「絶対に4%取り崩せる」とは思わず、あくまで必要額を考えるスタート地点として使っている。
Q5. 5,000万円まで、どれくらいで貯まるもの?
わたしの場合は、投資を始めてから5年で1,300万円が4,886万円に育った。順調な時期もあれば、資産がまったく増えない停滞期もあった。積立額や相場しだいで個人差は大きいので、あくまで一例として参考にしてほしい。
📚 「いくら必要か」を考える前に

- FIREに必要な資産額の基準は「年間支出 × 25倍」。4%ルール(トリニティスタディ)に基づく考え方
- わたしの場合、年間支出200万円 × 25 = 5,000万円を基準にサイドFIREした
- 200万円は最低限の生活費。旅行や趣味は仕事で稼ぐ「サイドFIRE」スタンスを選んだ
- 実際に手元に入る配当金は年間約48.7万円(税引後・目標120万円の達成率41%)。インデックスの配当は自動再投資で手元に入らない
- インデックスは取り崩さず、高配当株と両方育てていく。将来仕事をセーブするときの備えとして
- 資産が「土台」になって、その上でフリーランスとして働く。それがわたしのサイドFIREのかたち
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