高配当株の出口戦略——わたしは「売らない」を基本にしている
高配当株投資をしていると、「いつ売るのか」という出口戦略について聞かれることがある。わたしの答えはシンプルで、基本は売らないだ。株価の上下より、配当金を受け取り続けることに価値を置いているからだ。
売らない理由——簿価利回りで考える
高配当株は「株価が上がっても売らなくていい」のが魅力のひとつだと思っている。
株価が上昇すると、見た目上の利回り(時価利回り)は下がって見える。でもわたしが気にしているのは簿価利回り——自分が買ったときの価格に対して、いくら配当金をもらっているかという数字だ。株価がどれだけ上がっても、買ったときの利回りは変わらない。
むしろ株価が伸びている企業は業績が良い場合が多く、増配が期待できる。売るどころか、長く持ち続ける理由がひとつ増える。
キャピタルゲイン(値上がり益)は狙っていない。高配当株は「育て続けて配当金を受け取るもの」という認識でいる。
売るとしたら、どんなとき
「基本は売らない」と言っても、売る場面がないわけではない。わたしが売ることを考えるとしたら、主にこの2つだ。
M&Aの場合は「売る」というより「売らざるを得ない」に近い。買収・合併が発表されると管理会社から指定価格での売却通知が届くが、その手続きは専用口座の準備など手間がかかる。なので実際には、株価が提示金額あたりで安定したタイミングを見計らって市場で売却するのが現実的だ。これまで数回経験したが、発表直後に株価が急騰するので、結果としてキャピタルゲインが得られる場面でもある。
逆に、より良い銘柄が見つかったときは売る理由にはならない。良い銘柄は買い足せばいいだけで、今持っているものを手放す必要はない。ポートフォリオは売り買いで入れ替えるものではなく、育て続けるものだと思っている。
NISAの高配当株は「ガチホ」が正解
NISA口座で保有している高配当株は、配当金が非課税になる。これはずっと持ち続けるほど恩恵が大きくなる仕組みだ。
一方で、NISAには損益通算が使えないというデメリットもある。損失が出ても他の利益と相殺できないため、売買を繰り返す目的にはあまり向いていない。
わたしの場合、買ったらガチホが基本なので、NISAの特性をそのまま活かせていると思っている。非課税で配当金を受け取り続ける——それがNISAと高配当株の一番シンプルな使い方だと感じている。
老後の出口:配当金+年金+インデックスの取り崩し
フリーランスは会社員と違い、厚生年金ではなく国民年金のみになる。将来もらえる年金は、一般的なサラリーマンより少ない。だからこそ、老後の計画において高配当株の配当金がより重要になってくる。
わたしのイメージしている老後の生活費の賄い方はこうだ。
インデックス投資(オルカン・S&P500)は、今はできるだけ触らずに成長させておきたい。老後に必要なタイミングで取り崩す「最後の手段」として位置づけている。
高配当株を今コツコツ育てておくことが、老後の配当収入を増やすことに直結する。だから今、焦らず長く持ち続けることが大事だと思っている。
- 高配当株の出口戦略は「基本は売らない」。配当金を受け取り続けることが目的だから
- 株価が上がっても売らなくていい。簿価利回りで考えるので、見た目の利回り低下は気にしない
- 売るとしたら、減配・業績悪化のとき。M&Aで株価急騰したタイミングも売却を検討する
- 良い銘柄が見つかっても、今の銘柄を売る理由にはならない。買い足せばいい
- NISAは損益通算が使えないため売買目的には向かない。ガチホ前提なら非課税の恩恵をフルに活かせる
- 老後は「年金+高配当株配当金」で基礎生活費を賄い、インデックスは必要に応じて取り崩す計画
- フリーランスは年金が少ない分、高配当株を今から育てておくことが老後の安心につながる




