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仕事と家庭以外に、夢中になれることはある? 「第三の領域」がある人は幸福度が高い
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仕事と家庭以外に、夢中になれることはある? 「第三の領域」がある人は幸福度が高い

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ごまもち
🐾 ごまもち
しごとと おうち いがいで、むちゅうなこと ある?🐾
あずき
あずき
あるよ。このブログも、そのひとつかな。

仕事と家庭のほかに、夢中になれることはあるだろうか。

ニッセイ基礎研究所が10月15日に出したレポートによると、会社員や公務員のうち、仕事と家庭以外に夢中になれることがある人は、約半分だった。そして、そういう人ほど、幸福度が高かったという。

🤔「第三の領域って、なに?」
📊「持っている人は、どれくらい?」
💰「お金や時間の余裕と、関係はある?」
🐾「わたしの第三の領域は?」
先に答えを言うと
🤔「第三の領域って、なに?」
→ 仕事と家庭のほかに、夢中になれること。家と職場のほかの「もうひとつの居場所」という考え方がもとになっている
📊「持っている人は、どれくらい?」
→ 会社員や公務員の51.7%。幸福度(10点満点)は、全体の平均5.49点に対して6.05点だった
💰「お金や時間の余裕と、関係はある?」
→ ある。お金・時間・体力に余裕がある人ほど、第三の領域を持っていた。余裕が同じくらいの人どうしで比べても、幸福度とのつながりは残った
🐾「わたしの第三の領域は?」
→ このブログ、大学のサークル仲間、大学の友人との食事、中学・高校の同窓会、学生時代のバイト先のバー。フリーランスになって、その時間は相対的に増えた
順番に見ていく。

1. 第三の領域って、なに?

アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグは、家庭でも職場でもない、気軽に集まれる場所を「サードプレイス」と呼んだ。行きつけのカフェや酒場、地域の集まりのような場所だ。

ニッセイ基礎研究所のレポートは、この考え方を参考に、仕事と家庭以外で夢中になれることやものを「第三の領域」と呼んでいる。場所に限らず、趣味や活動、人とのつながりも含む、広い考え方だ。

例えると、家と会社のほかに、もうひとつ部屋を持っているようなものだ。

レポートでは、最近はSNSなどのオンラインの空間も、サードプレイスの役割を果たしうると紹介されている。たしかに、わたしも、Xで返信をもらったり、それに答えたりしていると、会話をしているような感覚がある。つながりのかたちも、変わってきているのかもしれない。

2. 持っている人は、どれくらい?

調査は、全国の18〜64歳の会社員と公務員5,680人に、「仕事と家庭以外で、夢中になれることやものがあるか」を聞いたものだ。

「ある」が16.5%、「まあある」が35.2%で、あわせて51.7%。ほぼ半分の人が、第三の領域を持っていた。

男女の差は、ほとんどなかった。年齢では34歳以下で多く、45〜54歳で少ない。子どもがいる人は、「ある」とはっきり答えた割合が低かった。

幸福度(10点満点)でも、差が出ている。

📊 幸福度(10点満点)
0 2 4 6 8 10 全体の平均 5.49点 第三の領域がある人 6.05点
ニッセイ基礎研究所「被用者の働き方と健康に関する調査」(2026年、会社員・公務員5,680人)から。「第三の領域がある人」は、仕事と家庭以外で夢中になれることが「ある」「まあある」と答えた人。全体の平均には、第三の領域がある人も含まれる

3. お金や時間の余裕と、関係はある?

ごまもち
🐾 ごまもち
よゆうが ないと、もてないの?🐾
あずき
あずき
余裕があるほうが、持ちやすいみたい。

レポートでは、お金・時間・体力のどれについても、余裕がある人ほど第三の領域を持っていた。子育てや介護で忙しいと、夢中になる時間や体力をつくりにくい。

では、幸福度が高いのは、単に余裕があるからなのか。レポートは、お金・時間・体力の余裕や、仕事や家庭の満足度、年収などが同じくらいの人どうしで比べる計算もしている。それでも、第三の領域があることと、幸福度の高さには、つながりが残った。

ただし、これは「つながりがある」という結果で、第三の領域を持てば幸せになる、とまでは言っていない。

4. わたしの第三の領域は?

この調査は会社員と公務員が対象で、フリーランスのわたしは入っていない。でも、自分に当てはめて考えてみた。愛犬のごまもちとの時間は、わたしにとっては家庭のほうに入ると思う。

まず、このブログ。結構、夢中にやっていることのひとつだ。

それから、人とのつながりがある。意外に感じるかもしれないが、わたしは大学時代、サークルの部長をしていた。そのつながりで、ここ数年はサークルの同窓会の幹事としてかかわっている。つい先日も、同窓会があったばかりだ。

🐾 わたしの第三の領域
ブログ結構、夢中にやっていることのひとつ
大学のサークル当時は部長。ここ数年は同窓会の幹事
大学の友人月1回くらい、定期的に会って食事をする
中学・高校の同窓会それぞれ年1回、年末に
バイト先のバー学生時代のバイト先。周年パーティに遊びに行ったり、マスターに会いに行ったり、近くに行ったときにふらっと寄ったり

フリーランスになって、こうした時間は、相対的には増えた。会社にいたころは、朝から晩まで、基本は会社の仲間と過ごしていた。仕事が終わって移動して、飲み始めるのは早くても19時ぐらい。会社の外の人と会う時間は、どうしても少なくなる。

この前も、午後の予定がなかったので、友人を誘って15時ぐらいから遊んだ。4軒はしごをして、気がつけば終電。9時間ぐらい、一緒に過ごしていたことになる。単純に、自由にできる時間が増えたのも大きい。

国の調査(2021年)では、人と会ったり付き合ったりする時間は、1日平均で10分。1年にすると約61時間になる。その5年前、2016年の17分から減っている。

⏱️ 人と会ったり付き合ったりする時間(1日平均)
0分 5分 10分 15分 20分 2016年 17分 2021年 10分
総務省「社会生活基本調査」(10歳以上、週全体の平均)の「交際・付き合い」の時間。友人との電話やメール、SNSでのやり取りも含む。友人と一緒でも、ゲームやスポーツなどは「趣味・娯楽」「スポーツ」に数えられる。2021年の調査は、新型コロナの緊急事態宣言がすべて解除された直後(10月)に行われた

5. わたしの見方

人とのつながりの大切さは、健康のデータにも出ている。アメリカの研究者たちが、148の研究、約31万人分をまとめて分析したところ、人とのつながりが強い人は、弱い人よりも長生きしやすかった。生き残りやすさにすると、約1.5倍の差になる。論文に付いた編集部の解説では、その影響は喫煙や飲酒と同じくらいで、運動不足や肥満よりも大きいとしている。

およそ2,400年前、古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、『ニコマコス倫理学』の中で、友愛について、こう書いている。

ほかのよいものをすべて持っていても、
友がいなければ、
だれも生きることを選ばないだろう。
For without friends no one would choose to live, though he had all other goods.
アリストテレス『ニコマコス倫理学』第8巻

『ニコマコス倫理学』は、人がよく生きるとはどういうことかを考えた本だ。アリストテレスは、その第8巻を、友愛(フィリア)の話から始めている。友は、生きていくうえで、いちばん必要なものだと。

すぐあとに、こう続く。お金持ちや力のある人ほど、友を必要とする。豊かさがあっても、それを分かち合う相手がいなければ、何のためのものかわからない。豊かさを守るにも、友がいる。貧しいときや、つらいときには、友だけが逃げ場になる。

余裕がある人ほど第三の領域を持ちやすい、という調査の結果と、重なって見える。

アリストテレスは、友情を3つに分けてもいる。役に立つから続く友情、楽しいから続く友情、そして、相手の人柄そのものを好きで続く友情。いちばんよいのは3つ目だが、その友情はめったにない。そう思えるほど人柄のよい人が、少ないからだ。それに、時間もかかる。ことわざにあるように、人は「一緒に塩を食べる」まで、互いを知ることができない。友だちになりたいという気持ちはすぐに生まれても、友情はすぐには生まれない、と書いている。

🧂 なぜ、塩なのか
as the proverb says, men cannot know each other till they have 'eaten salt together'
アリストテレス『ニコマコス倫理学』第8巻

塩は、毎日の食事で少しずつしか口にしない。だから、たくさんの塩を一緒に食べ終えるには、何度も何度も食卓を囲むことになる。古代ローマのキケロも、友情について書いた本で、同じことわざを「本当の友になるには、たくさんの塩を一緒に食べなければならない」と紹介している。

日本でいえば「同じ釜の飯を食う」に近い。

わたしにとっての第三の領域は、ほとんどが人とのつながりだった。サークルの仲間、大学の友人、中学と高校の同級生、バーのマスター。どれも、長い時間をかけて続いてきた関係だ。もちろん、一緒に遊んでくれる友人がいることが大前提だ。大事にしたい関係だと思う。


6. まとめ

🐾 この記事のまとめ
  • 仕事と家庭以外に夢中になれること(第三の領域)がある会社員・公務員は51.7%。ほぼ半分
  • 第三の領域がある人の幸福度は6.05点で、全体の平均5.49点を上回った
  • お金・時間・体力に余裕がある人ほど、第三の領域を持っていた。余裕が同じくらいの人どうしで比べても、幸福度とのつながりは残った
  • わたしの第三の領域は、このブログと、大学のサークル仲間、大学の友人との食事、中学・高校の同窓会、学生時代のバイト先のバー
  • フリーランスになって、仕事と家庭以外の時間は相対的に増えた。会社にいたころは、朝から晩まで会社の仲間と過ごしていた
  • アリストテレスは「ほかのよいものをすべて持っていても、友がいなければ、だれも生きることを選ばない」。お金持ちほど友を必要とする、とも書いている
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